今日はhokkaidoujinさんに連れて行ってもらった私設博物館で見た、メリーティラーMTBG3型「撮りトラ」です。
塩ビかアクリルの曲げ物でできたキャプションが付いています。付きっぱなしの紙の保護シートに油が均一に染み込んで、ステキな色になっていますね!
メリーティラー MTG3型 4.5馬力 神奈川県川崎 細王社 動力付きティラーの最初の機種 昭和30年頃
キャプションにある細王社ですが、他のサイトでは細王舎と書かれていることが多いです。シバウラのエンジンがタイヤの上に載っているだけのシンプルなものですが、馬や牛で農作業をしていた当時ですから、価格はどれくらいだったのでしょう・・・
ファーガソンシステムはこんな感じでした
メリーティラーに戻ります
上の写真、ランプが付いています。
このときの記事から更に引用しますね・・・
機種名:メリーテイラー B
形式・仕様:3型 シバウラ3馬力
製造社・国:㈱細王舎 川崎市高石
導入年度:1953(昭和28)年
使用経過:専売特許取得 特別通産大臣賞受賞
小型テイラーでは唯一の機種で全国各地の農家で貴重な機械として人気が高かった。
作業はプラウ、砕土機、トレーラ、代かき、
プリーなどを取り付けて行った。
15年ほど仕様した後、当時の苦労を思い出すと処分できず、家宝のように保管していた。
調べてみると・・・川崎市のウェブサイトがヒットしました。
少しそのサイトから引用すると・・・
「細王舎」は明治22年創業で、創業者は箕輪政次郎氏です。細山にて農蚕機械器具の発明改良製作に着手し、事業発展とともに現地に移り、2代目箕輪亥作氏により、農機具メーカーの元祖として神奈川を代表する工場に発展しました。なかでも、大正初期に開発された足踏脱穀機「ミノル式親玉号」の開発成功により、全国を席巻しました。戦後農業機械の大型化により、大手メーカーの参入で業績は悪化しますが、昭和35年に小松製作所と業務提携、小松部品株式会社(現在の小松ゼノア株式会社)となり、厚木市に移転しました。
いくつも農機でヒットを飛ばした会社のようですが、コマツゼノアに結局は吸収合併という形なのでしょうかねえ・・・名前はなくなってしまいました。
そのコマツゼノアも現在は草刈り機やチェンソーなどはハスクバーナに売却され、その他はコマツ本体に合併されてしまったようです。
ストリートビューでも確認できます! ここに工場があったんですね・・・
・・・・と、こんな感じでした。ここでも細王社ではなく細王舎が使われています。
メリーティラーの細王舎のこと僕はすっかり忘れていて、「結構ちゃんと書いてるじゃん」と昔の自分の記事を新鮮な気持で読みました。この項続きます。
山葵さん おはようございます 今年もよろしくお願いいたします
そうですね「舎」僕も格調が高いように感じます。
なにより丁寧に作っている感じがします。
灯火電源、考えてみたらパソコンじゃないんだから、ぴったり◯◯Vじゃなくてもいいわけで、多少でも光るだけ発電すればいいわけですものね。単車もフライホイルの内側に磁石が付いてて、スペースにはコイルの巻いた鉄心が入ってました。発電量を増やすのにコイルを巻き直したりして・・・でも基本的な知識が無く、イメージだけでやっちゃうので、レギュレーターがパンクしたり、ランプが走るたんびに切れちゃって明かりも無い中無灯火で走るはめになったりしました。
やすひろさん おはようございます
エンジンがIHIシバウラ、もとい、「IHIアグリテック」の3馬力のものを使っている・・・ということみたいです。
コマツの資料館、行ってみたいです。
あ!でも、戦争に行ってその後オーストラリアで農業をして、その後海に捨てられ、そこから引き揚げられたコマツ均土機G40はここには展示していないんでしたっけ
遅れましたが、あけましておめでとうございます。今年も宜しく御願いします
会社名の、社の部分が、舎。になってると、個人的にはなんとなく格調高く聞こえます
明電舎とか、響きがいいですよね!製品も定評がありますし。
空冷エンジンのマグネトーを持たないタイプならフライホイルの内側に磁石を取り付けて
点火コイルとポイントでプラグに高電圧を送っています。フライホイルの内側って
結構スカスカなので、灯火用の発電コイルを取り付けやすくて、わりと簡単に灯火電源が
取り出せたりします。古い空冷エンジンにコンセントが装備されていることは珍しくないです。
このコンセント、ボニーキャップとかって名称の規格で、現代の100Vプラグも合体できるのですが
あくまでも灯火用の電流なので家電を接続しても動作しません。
昭和40年代の車のバルクヘッドやグローブボックスの中に謎のコンセントが装備されていました。
純正部品の点検灯が接続できたんですよね。夜中でも自分で点検できるように。と。
ニッサンUDのトラックにはニッカド電池の点検灯が装備されていました。ちょっと贅沢です。
現代の欧州車の一部にも充電式の点検灯が装備されていますね。
「シバウラ3馬力」って何でしょうね?
エンジンのこと言ってるのでしょうか。
シバウラはネットで調べると現在「IHIアグリテック」になっています。
コマツといえば石川県小松市ですね。
昨年、仕事で小松市に行ったのですが小松駅裏で
コマツ製の巨大ダンプ(300トンだったかな)
が常設展示、近くには重機と共に「農民車コマツ」
が野外展示されており復元展示されている旧本社は
資料館になっています機械好きには楽しい所ですよ。