1963年YM18からかなりの変化。1966年YM260「撮りトラ」その2

今日はhokkaidoujinさんに連れて行ってもらった中古屋さんで見た、ヤンマートラクターYM260「撮りトラ」続きです。(とはいっても写真が2枚だけ)

まずは前回のおさらいから

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ヤンマーのYM260です。雑草に囲まれていますが、まだ生命力を内に秘めている感じ。ちっとも煤けていなくて、ちょっといじっただけで動き出しそうです。
ヤンマーのYM260です。雑草に囲まれていますが、まだ生命力を内に秘めている感じ。ちっとも煤けていなくて、ちょっといじっただけで動き出しそうです。

空冷ディーゼルのファンが見えています。1968年のYM273は水冷縦型ディーゼルだそうですから、一つ前の世代ということになりますね。

ヤンマー100年史によれば、農業基本法に基づき 1962(昭和 37)年にスタートした第1次農業構造改善事業では、高性能機械である乗用トラクタが農作業の中心となると予測されていて、

農業機械メーカー各社は一斉にトラクタの本格的な開発に着手した。トラクタは農機の基幹商品となり、それを欠いては農機業界では生き残れないという認識からであった。 竹下鉄工、藤井製作所、協和農機の3社がそれぞれ開発を開始し、1963 年に協和農機の YM18A(18 馬力)がヤンマー農機では初のトラクタとして商品化された。その後、トラクタの開発は綜合技術研究所に引き継がれ、1966 年2月には竹下鉄工と共同で YM160(10 馬力)、協和農機と共同で YM260(20 馬力)を発売した。

と、書かれています。このYM260は1966年に協和農機とヤンマーの共同開発で作られたんですね! 

朝の短い時間での理解なので間違っているかもしれませんが、ヤンマーとして売られる機械の製造を担当していたのが 竹下鉄工、藤井製作所、協和農機の3社のようです。

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とまあ、ここまで・・・

ついでにYM260と同じ共和農機と共同開発したYM18を『「土の館」のヤンマーYM18・・・「撮り虎」 その2』の記事から引っぱり出してみます。

ヤンマートラクタ  1961年(昭和36) ヤンマー農機㈱ (日本) YM-18型 18馬力 空冷ディーゼルエンジン  1962年(昭和37)昭和35年発売、国産トラクタとして各地で導入が進む。 末永途中入手、使用経過は不明。 後に岩崎が入手自家保存していた。
ヤンマーYM-18型 空冷2気筒ディーゼルエンジン
レイアウトや構造がYM18とほぼ同じでYM260はYM18の後継機であることがわかります。
レイアウトや構造がYM18とほぼ同じでYM260はYM18の後継機であることがわかります。
ヤンマートラクタ  1961年(昭和36) ヤンマー農機㈱ (日本) YM-18型 18馬力 空冷ディーゼルエンジン  1962年(昭和37)昭和35年発売、国産トラクタとして各地で導入が進む。 末永途中入手、使用経過は不明。 後に岩崎が入手自家保存していた。
YM18です。戦闘機みたいですね。
YM18とはタンクの位置なども同じ。タンクの下の四角く小さいフタは工具入れなんでしょう。
YM18とはタンクの位置なども同じ。タンクの下の四角く小さいフタは工具入れなんでしょう。
ヤンマートラクタ  1961年(昭和36) ヤンマー農機㈱ (日本) YM-18型 18馬力 空冷ディーゼルエンジン  1962年(昭和37)昭和35年発売、国産トラクタとして各地で導入が進む。 末永途中入手、使用経過は不明。 後に岩崎が入手自家保存していた。
でも、1963年生まれのYM18と1966年生まれのYM260では顔付きがずいぶん違います。
ヤンマーのYM260です。雑草に囲まれていますが、まだ生命力を内に秘めている感じ。ちっとも煤けていなくて、ちょっといじっただけで動き出しそうです。
もう一度YM260です・・・なんだかYMというネーミングも、その色もマッセイファーガソンを意識したものじゃないかと思えてきました。
tractordata.comによればこのモデルは1964年〜1975年まで作られたロングセラーで、エンジンはパーキンスAD3.152、3気筒2.5L45馬力1300rpmだそうです。
MFの100シリーズは1964年あたりからボツボツ出てきました。おでこの横線やその下の銀色部分。(ヘッドライトはYMに付いていませんが)正面から見て2ピースに別れるところが似ています。
機種名:ファガソントラクタ 形式・仕様:35 37馬力 製造社・国:ファガソン社 イギリス 導入年度:1962(昭和37)年 使用経過:当時の大型トラクタでは主流の機種。年間一台で1000時間以上も稼働していた。30年間使用したもの。
こちらはMF35X。1962年〜1964年
ヤンマートラクタ  1961年(昭和36) ヤンマー農機㈱ (日本) YM-18型 18馬力 空冷ディーゼルエンジン  1962年(昭和37)昭和35年発売、国産トラクタとして各地で導入が進む。 末永途中入手、使用経過は不明。 後に岩崎が入手自家保存していた。
もう一度1963年生まれのYM18。角張ったデザインですが、どことなく似てません?

MFがモデルチェンジすると、それを追ってモデルチェンジしているように見えます。YMという名前もMFを意識したようにもとれるし・・・

僕としては当時の協和農機&ヤンマーチームは「マッセイファーガソンをお手本にしていた」と結論付けちゃいます。

今日はこれでおしまい。また明日!

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