今日は島地区の小さなお祭り「霜月御神守」です。勤労感謝の日に行うということでいわゆる収穫祭、新嘗祭、ハロウィンです。
日本では、古くから五穀の収穫を祝う風習があった。その年の収穫物は国家としてもそれからの一年を養う大切な蓄えとなることから、大事な行事として飛鳥時代の皇極天皇の御代に始められたと伝えられている。
とあります。稲刈りも終わり、片付けも終わって農閑期に入る今頃、神様に「今年も恵みをありがとう!」と行われるわけですね。
で、今年は僕に「ごしんきり」という役目がまわってきたようです。
「ごしんきり」は年にいっぺん、屋敷の氏神様の中の本体を神社から買ってきて、各家に配って歩く役目なのですが、その「ごしんきり」が役目の名前なのか神様本体の名前なのかはっきりしません。
まあこれについての考察は2011年の記事『氏神様ソフト2011インストーラー付き』で述べているので、今回は2016年バージョンで少しプラスして考えてみます。
「ごしんきり」は「御神切」のことだと深く考えもせずに思っていましたが、御神切を調べてもパッとは出てきません。となると違うのでしょうか?
他のパターンでは祠の中に納める御神体として御幣なるものがヒットしました。
ちょっと脱線しちゃいますけど、【幣】という字は
ヘイ ぬさ・しで・みてぐら
神に祈る時に捧げ、また祓(はら)いに使う、紙・麻などを切って垂らしたもの。幣帛(へいはく)。ごへい。
1.
神前に供える、きぬ。しで。にぎて。ぬさ。
「幣帛(へいはく)・幣束・幣殿・奉幣・御幣(ごへい)・例幣使・国幣社」
2.
通貨。
「貨幣・紙幣・造幣・幣制」
天子にささげる礼物。みつぎもの。
大切なお客にさしあげる引出物。礼物。
「幣物(へいもつ)」
神様に関係してます!お金って神聖なものだったんですね・・・
神、紙でできた神様に捧げるもの、紙幣・・・つまり、神も紙も音が同じだけに神様に関係しているのではないでしょうか?
だから、実は「ごしんきり」とは「紙で神を切ったもの」じゃないでしょうか・・・決してオヤジギャグとかではなく・・・
つまり「御神切り(御紙切り)」つまり紙製ってことです。
話は戻ります。
この「ごしんきり」の入った祠のことをこちらでは「氏神様」と呼んでいますが、ウィキペディアで調べてみると「屋敷神」として出てきます。
屋敷神は屋敷およびその土地を守護する神で、屋敷の裏や敷地に付属した土地もしくはやや離れた山林などに祀られることが多い。
元々は氏神様は神社とはあまり関係がなく、神社とつながるようになったのは最近のことなんじゃないでしょうか?
日本書紀だか古事記だか習ったのは大昔のことなんでもやもやしてますけど、天皇の先祖の神様の話だったように記憶しています。で、この神様たち、結構人間っぽくて荒っぽくて他の神と戦ったりしたんじゃなかったでしたっけ?
時の政権の権威付けのためのお話ですから、日本の神様のメインストリームである主人公は当然フツーの人たちが家で祀っている神様をコントロールしたいと思ったはず。
そこで屋敷の祠の中に祀られていた土着の神や、ハッキリと「神である」といえないような半自然半神みたいな中途半端な神様をやっつけちゃってかわりに居座ることになったのではないでしょうか?
そして無菌ならぬ無神状態にしたところで、屋敷や地域を災いをもたらすウィルスから守るためにはセキュリティソフトを毎年更新しろ・・・ということになったのではないかと想像します。
いや〜〜〜・・・なかなかのビジネスモデルです。
というか、ビジネスモデルのアイディアはこういうところから得ているのではないか? と思っちゃいます。
・・・
テキトーなことたくさん書いてしまった・・・
あんまりモタモタしていると「ごしんきり」の相棒のMさんが迎えにきちゃいます。今日はこの辺で。