ヤンマーディーゼルT95形

Sさんのところで以前見せてもらったヤンマーディーゼルT95形です。小さいのに9.5馬力もあるみたいなんです。

yanmar diesel T95 ヤンマーディーゼルT95形

↑ほんのちょっと20秒ほど。カンカン叩くような音が印象的でした。

ヤンマーディーゼルエンジンT95形。正直言って発動機はまだ見慣れていないせいもあって、どれも同じように見えてしまいます(トラクターはかなり見分けられるようになりましたが)。ですからこういった金属ステッカーは僕にとっては大事。そもそもカッコイイし・・・
ヤンマーディーゼルエンジンT95形。正直言って発動機はまだ見慣れていないせいもあって、どれも同じように見えてしまいます(トラクターはかなり見分けられるようになりましたが)。ですからこういった金属ステッカーは僕にとっては大事。そもそもカッコイイし・・・
おなじみバッテン印の金属ステッカー。そこには「ヤンマー出T95形」と書いてあります。最大出力は9.5馬力/1500rpmのようです。
おなじみバッテン印の金属ステッカー。そこには「ヤンマー出T95形」と書いてあります。最大出力は9.5馬力/1500rpmのようです。

こういう形式名を「形」というのは珍しいような気がします。広辞苑を引いてみると・・・

事物の内容に対し、外から認められるものとしての形。特に、個々のに重点をを置く場合と、通じて見られるに重点を置く場合があり、また、内容と切り離していることを強調する場合がある。

とあるので、この場合は個々の「形」に重点を置いているんでしょうね・・・具体的にどこの形のことを指しているのかはわかりませんが・・・

ヤンマーディーゼルエンジンT95形。
引いた写真がほとんどない・・・とってもコンパクトなエンジンで、きっといろいろな分野で大活躍して今に至っているのでしょう。
ヤンマーディーゼルエンジンT95形。
アルミ製に見えるタンクキャップ。ちょっといいなと思い撮ったものだと思いますが、もしかしたらT95の写真じゃないのが混じってるかもしれません。
ヤンマーディーゼルエンジンT95形。
くるくる回るオイル計?だと思います。シリコンゴムの燃料パイプはSさんが引き直したんだろうな。

ヤンマーディーゼルエンジンT95形。
ラジエター。なんだかフタをしたくなっちゃいますが、フタはありません。
ヤンマーディーゼルエンジンT95形。
「YANMAR DIESEL ENGINE CO LTD」と書いてあるプレートを撮ったものです。この部分自体はなんの部品かわかりません。
ヤンマーディーゼルエンジンT95形。
取扱要領。ムリヤリバッテンの中に書き込んでいるので読みにくい・・・遠くから見ても「ヤンマーだ」とすぐわかるのですばらしいアイディアだと思いますが、何でバッテンなのかなあ・・・

↓いや〜〜〜〜〜〜難しいです。漢字が。

YANMAR T95 取扱要領
1.燃料はヤンマーディーゼル重油をお勧めしますが良質の重油か又はA重油に軽油20-30%混入のものも使用出来、予め充分濾過し機関付タンクに補給してください。
2.潤滑油はヤンマーディーゼルオイルをお奨めしますが250ディーゼルエンジン油又は30番モビール油も使用できます、油の減り又は汚れの状況に應じて補給又は入換えして下さい。
補給標準(10時間)全部取換標準(約100時間)油漉器掃除標準(20時間)(注:機関購入直後は油入換油漉器掃除は標準より短時間に屢々行って下さい)
3.始動後ホッパーに水を満し(冷凍地では始動を良くするためにホッパに湯を入れる)始動推進装置のカップにガソリンを入れて始動して下さい。
4.始動の前には取扱説明書参照の上油差にて要部に注油し始動後は直ちに潤滑油が循環しているかをオイルライト(サイトグラス)で確かめて下さい。
5.運転中異常音響ある時は直ちに停止してフライホイール.ロッドボルトの締付け等を点検して下さい。
6.停止後冷凍地では必ず冷却水を充分抜いて下さい。
7.分解、組立、調整並に運転法の詳細は取扱説明書に據って下さい。

一所懸命読んだおかげで色々わかりました!今では使わない言葉遣いや漢字があっておもしろいし勉強になります。

まず、屢々・・・こういうの困りますよね。漢字の組立を見ようにもつくりとかヘンがわからない・・・見た感じ積み重なっている感じですけど、上の戸カンムリみたいなものは、尸(かばね・しかばね・しかばねかんむり)というそうです。

で、髑髏の髏の右側みたいのが入ってる。屢々は「しばしば」って読むみたいです。なんだよ・・・「しばしば」かよ。漢字表記をしなくなると、いろいろな漢字が消滅していしまいますね。

それからガラスのオイルゲージはオイルライト(サイトグラス)っていうんですね!

冷凍地という呼び方もおもしろいし、手ヘンに劇の左側で。據(よる・キョ・コ)と読むそうです。

この場合なら、

7.分解、組立、調整並に運転法の詳細は取扱説明書に(よ)って下さい。

となるわけですね。難しくもおもしろいなあ。

おまけ。日の本のおもり。錆具合もいいし、大きなロゴもいい。お金がかかっている感じです。
おまけ。日の本のおもり。錆具合もいいし、大きなロゴもいい。お金がかかっている感じです。

最後にこれまで集めた農発の再生リストを貼っておきます

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“ヤンマーディーゼルT95形” への4件の返信

  1. 山葵さん おはようございます

    noraさん、それって大型の石油発動機の始動手順そのものですね!

    そうなんですね!

    ああ!? それってミラーサイクルエンジンのプロフィールを手動で一発だけ捏造してる!

    何のことかと思って調べてみました
    ミラーサイクルは膨張比はそのままに圧縮を下げるということなんですね
    確かに手動で一回だけそうやっています

    もとより僕に理解できるとは思えませんが
    圧縮比を上げる=高出力+高効率なのかと思っていました

  2. noraさん、それって大型の石油発動機の始動手順そのものですね!
    ああ!? それってミラーサイクルエンジンのプロフィールを手動で一発だけ捏造してる!
    兼坂弘先生も草葉の陰からニンマリです!歴史は継承されています。

    レバーを入れる。圧縮を抜く。圧縮を入れる。レバーを抜く・・・
    確かに面白いですね^^
    何を言いたいのか、その筋のひとにはちゃんと伝わる不思議(謎

  3. 山葵さん おはようございます

    赤い(正確には赤かった?)ボッチは浮きなんですね
    となるとこれが本来ならびょっと持ち上がってきているはず・・・ということでしょうか
    デコンプ、持ち主のSさんもおっしゃってましたけど
    圧縮を入れる・・・と表現しているような気がしました

    単車だと、キックを探りながら降ろして2種類ある抵抗のある地点の抵抗の強いほうで
    デコンプレバーを握って圧縮を抜き
    ちょっとだけ足でそれをやり過ごしてデコンプレバーを放し
    やおら勢いよくキックする・・・といった手順なんです

    「入れる」「抜く」表現が違っておもしろいな・・・と思いました

  4. 冷却水の補給口にはおそらく茶漉しのような金網が付いていたかと思われます
    これがないと満水時に振動でビチャビチャになったり、葉っぱやゴミで冷却水路が詰まったり
    ろくなことがありません。簡単に取り外せるのでなくしたか、掃除の時叩いて壊れたのか・・・
    補給口の赤いポッチは水位計で、浮きと針金だけでできています。
    この浮きは古くなるとボソボソになったり針金が外れたりします
    どうやらこの発動機も浮きの調子が悪そうですね。

    これ以上の大型の発動機になるとデコンプまで手が届かなくなるので
    始動ハンドルを廻しながらでも操作しやすい位置にデコンプレバーが付いています
    カム軸付近のデコンプ機構からリリースされています。
    外国の発動機ではデコンプを入れると排気カムの動きをゼンマイ仕掛けの数取器でカウントダウンして
    自動的に圧縮を入れるものがあります。突然始動するので心の準備と慣れが必要です。

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