ダカールラリーは休息日。
ホンダが首位をキープしているものの、なんだか雲行きが怪しくなってKTMにやっぱりやられそうな勢い・・・ちょっとだけ興味を失って、ダカールマガジンをと88番や71番、そして295番のチェックをしておしまいという毎日です。
というわけで、今日はトラクター狂さんに送ってもらったイセキコンバイン「太郎」のカタログです。田植機の「早苗」、トラクターの「耕太」「耕二」、そしてコンバインの「太郎」・・・なぜ太郎?の「太郎」です。
以前送ってもらったのはイセキコンバイン『太郎』HL1800・・・今回のは同じ3条刈りでも少し馬力が大きいHL2200です。
ゆとりの早じまい・・・「もうおわったのけ?」という声が聞こえてきそうです。
おじいさんおばあさん、それから奥さんの服装がものすごく自然なだけに、若干おとうさん?のオーバーオールに違和感を覚えますけど、きっと新しいコンバインが来たら、こうやって小さな子を運転席に座らせて家族で夢を語ったりしたはずですよね?
こういう昭和な外壁の家(新建材とでも呼ぶのでしょうか、茶色いマットな質感の縦目地)、今でも街中でよく見ます。売れたんだろうなあ・・・
それまでは方向修正と刈取り部の上下調節で2本の操作レバーだったということですね・・・それどころか、バックホーみたいに左右のクローラにそれぞれコントロールレバーがあったら、刈取り部の上下調節を合わせて3本・・・忙しそうです。
今まで見てきたものの中でカタログといえば宇宙とか、先進とか未来とか、それから単純に性能の告知とか、農業の現場とか・・・そんなテーマが多かったように思います。
そんな中で、作業をしていない、作業後のゆとりを全面に押し出したテーマ・・・前回のHL1800といい、今回のHL2200といい、かなり異色のカタログです。
僕にはごくあたりまえの普通にみえるのですが、もしかしたら当時は作業が終わるとクタクタで、しかも暗くなっていたりして、稲刈り後にこんなに語らったり、まわりで子供が遊んでいたりなんて光景は、実はすごく未来的な夢の光景だったのかもしれませんね。
トラクター狂さん、ありがとうございました!
愛読者さん おはようございます
パワーステアリングの車で止まったまま目一杯ハンドルきってしまうような感じでしょうか
確かにパワーアシスト付きだと、いろいろな場面で機械のやってほしくないことをやってしまいそうです
僕も気をつけなくちゃ
私のコンバインは2本レバーの老朽機体(ヤンマーCA18)なので、切り返しながら大回りで回頭しています。
足も遅いので、周りから見ると「無駄な動きをしている」ように見えると思うんですが、機械への負荷がレバーを通して返ってくるので、自然とそうなるんです。
機械とレバーがワイヤーで直に繋がっているか、油圧系統を介しているかの違いも大きいんだろうと思いますが、クローラを切ったりコマ(スプロケットに噛み合うクローラ側の金具)を飛ばしちゃう人って、舗装の上でも平気で操舵レバーを一杯に倒して回頭したりしているので、「機械と対話してないなぁ。」と思ってしまいます。
2本レバー機だと、操舵しながら刈取部操作もしながら速度も微調整・・・なんて無理ですから、右手で操舵と刈取部操作をしながら左手で速度調整・・・っていう現行モデルの操作体系は合理的です。
「それでも2本レバーが好き」っていうのは、私も含めて「機械からの反応がダイレクトに返ってくる感触が好き」っていう要素が大きいんじゃないでしょうか。
トラクター狂さん こちらこそよろしくお願いします!
レバーが5本! それぞれのレバーがひとつの機構に繋がっているのでしょうから、構造は確かに簡単ですが、よっぽど感覚を体に染み込ませないとあたふたしてしまいますね・・・
遅くなりましたが、明けましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします。
HL2200の現役個体は流石に見ませんが、近所に刈取部と脱穀部を取っ払って軽トラの荷台を載せ運搬車となった物はいます。ちゃんとイセキブルーに塗装してあり、立派に仕上がってます(笑)
ちょっと前まで家に居たヤンマーCA25というコンバインは2本レバー仕様でした。方向修正のレバーが2本、速度を決める主変速レバー(ノークラ)が1本、それと刈取部の上下させるレバーと全部で5本です(汗)
太郎HLシリーズはACステアリング以外にも足のペダルで旋回操作が出来るようです。(見えづらいですが足元の2つのペダルが見えます)
イセキさんやクボタさんは旋回と刈取部上昇の1本レバー化には積極的でしたが、ヤンマーさんは平成6年ごろまで2本レバー機が有りました。
個人的には構造な単純な2本レバーの方が好きなのですが・・・
>機械のお腹の中でやっていることはなかなか見えませんから気がつくのが遅くなりそうです
そうなんです。
運転席から見ると、機体の向こう側を株が流れていくので、適正な深さで流れていても「浅こぎ」になっているように見えるんですよね。
コンバインの自動制御に任せてしまうか、事情(雑草が多いとか)があって手動調節する際も、自動制御中に流れていた穂先の位置をイメージして調整するのが良いです。
愛読者さん おはようございます
これ、きっと手でこいで、手で選別して、何から何まで自分の目で確かめられていたら
わりと何回かやれば気がつきそうですね・・・
機械のお腹の中でやっていることはなかなか見えませんから気がつくのが遅くなりそうです
籾は穂先ほど充実してますし、熟れてくるのも穂先からなので、適期の稲刈りだと、穂首に近い籾はまだ青いです。
また、背の低い「遅れ穂」は未熟粒の比率が高いので、「一粒残さず~」って感じで処理胴に突っ込んでも、選別部に送り込まれるワラや未熟粒が増えるだけで、あまり収穫高は増えないんです。
実機だと、「浅い」方の絵より更にもう少し浅いくらいでイイ感じになりますよ。
愛読者さん おはようございます
こういうことですね!
根本のほうが未熟な籾が多いということは
先のほうから中身が詰まっていくということなのでしょうね・・・
私が子供の頃は既に無くなっていましたが、学校に「農繁休暇」というものがあったくらい一家総出の大仕事だったのが、こうした機械の登場で、子供に学校を休ませなくても稲刈りができるようになったんですよね。
「深すぎ、浅すぎ」の絵、意味は合ってますし、すごく分かり易く書いてあるんですが、実物では稲穂がこぎ胴の下を通り、胴の回転は逆方向です。(笑)
「一粒残さず処理胴に突っ込んでしまいたい」っていう気持があると、どうしても深こぎになってしまいますが、深こぎすると、ワラクズが大量に処理胴に入り込み、動力のロスと選別精度の低下を招きます。
また、穂の根本付近に着いている籾は未熟なものが多いため、「一粒残さず」っていう考えを捨てた方が実際には効率的なんです。