今日は、北海道上富良野町にあるスガノ農機の『「土の館」 土と犂の博物館』で見た、バウツBAUTZ300「撮り虎」です。
例によって明日ちゃんと調べますので、今日はイントロダクションで・・・
優美な曲線のバウツトラクタ
このキャプションも大変興味深いです。まず、『空冷エンジンで大変調子がいい。』というところ・・・「空冷エンジン」と「調子が良い」の因果関係が不明なのに、妙に説得力というか「これ欲しい!」とか、「やっぱり空冷だよな」と思わせる何かがあります。
メーカーのくっつき方がおもしろい!
それから、「少数輸入して、井関農機㈱が販売していた。」というくだり・・・以前紹介したものでは、
小松製作所→ノルマーグトラクタ(独)
日立建機→ナフィールドトラクタ(英)
井関農機→バウツトラクタ(独)
このようになっていて、どのトラクタも国内で今は見ることがありません。
完全に僕の空想でしかありませんが、「ちょっとだけ輸入したいんですけど・・・」という、めんどくさいお願いに応えてくれた家庭的なメーカー群だったのではないでしょうか?
大きなメーカーで、たくさん作っているところでは、「3台下さい」といってもなかなか日本まで送ってくれそうにないですもの・・・そこのところいくと、小さいメーカーだったら・・・
「親方!極東の島国からトラクター3台くれって言ってきてますゼ!」
「そんな遠くからわざわざ?」「おう!丁寧に包んで送ってやれ!」
こんなイメージです。
しかも、選んだトラクタが会社のカラーに何となくマッチしている感じでもあり、それもおもしろいです。
イメージは、小松製作所(ノルマーグ)→日立建機(ナフィールド)→井関農機(バウツ)の順で、硬→軟となっている感じがします。
続きます。
ぶんさん コメントありがとうございます
ドイツ製は当初少数派だったんですね
それにしても実働のものがまだちゃんとあるなんて、北海道はすごいですね
noraさん、実は近所に多分まだ実働のバウツ200があるはずです。数年前譲渡申し込んだら、まだ当分は持っていたいとのことでした。 トレーラーヒッチはドイツは高い位置に付いていて、英国や北欧は低い位置。そして低い位置のオートヒッチが、トラクター導入初期には、トレーラーでの農産物運搬も多かったので便利で、導入が進んだように感じます。
山葵さん おはようございます
空冷のほうが高いんですか??
部品点数が少ないだろうから安いのかと思っていました。
価格はともかく、空冷エンジンは水冷に比べて「工夫の塊」のように見えて魅力的です。
空冷の優れている部分は水の心配が要らないことでしょうね。
水が不足する、水が凍る、水が沸騰する、水が洩れる。水冷の不利な部分です。
これがほぼ解消されるのですから空冷は素晴らしいエンジンですね!
地球に空気がある限り冷却の心配はいらないでしょう^^
エンジンの価格は高価ですが充分お買い得感があります。
もちろん空冷も冷却ファンベルトが切れたり空気通路がゴミで塞がったり
温度計を気にせずに低速回転で作業するとエンジンが焼け付きます。
ドイツトラクターで経験しました。
幅のありすぎる燃焼室温度やシリンダーの極端な熱膨張で、
排ガス規制やランニングコストで不利。水冷エンジンが多いのはこの辺りの理屈でしょうか
キャビンのヒーターも空冷トラクターでは別に工夫が必要ですね。
愛読者さん おはようございます
トレーラーヒッチですね!
そうです、そうです!
色々な想像ができますよね!
でも、意外とそういう美しいものを作るということであったり
ストーリーみたいなものは(商売上?)大事ではないんだと
作った会社が残っていないことで気づかされます
仕事のキカイだからということがあるのでしょう
どちらかといえば何かが突出しているというよりは、まとまっていたり、欠点がないほうが支持されるのかもしれません
扇形のトレーラーヒッチは、機体側の基礎部分も半円形の鋼材で作られていて、円の強さと美しさが随所から伝わってきます。
右リフトロッドの伸縮が、小さなハンドルでウォームギアを回す構造になっているようなので、恐らく楽々と伸縮できるのでしょう。
強いけれど無骨ではなく、目に優しくて作業者にも優しい機体から、設計者の人柄が偲ばれるような気がします。
そんなのは「気のせい」で、筋骨隆々で熊のような厳つい顔の怖いオッサンだったかも知れませんけど(笑)