色々なことで忙しいと頭が切り替わっていきません。「いつまでも昔のカタログばかりではなあ」とAさんにお借りした資料を眺めていたのですが、やっぱり同じようなところに行き着いてしまいます。
「昔のものが良い!」のではなく、今と比べた時の「違い」が面白いんです。そういうわけで今日は同じく1978年の広告を見てみましょう!
調べてみると新農林社という会社が発行している「機械化農業」という月刊誌で、なんとまったく同じロゴタイトルで今もこの雑誌を出しています。浮き沈みの激しい雑誌の世界で昔も今も同じようにやっているというのはすごいなあ。農家の方はみんな知ってる有名紙なのかもしれませんけど・・・
「歩行式の田植機に6条植えがあったんだ!」とか、「M形シリーズ1000番台見てみたい」とか・・・
中でもイセキ田植機「さなえ」の広告! 丸の中に女性(桜田順子さんでしたっけ?)が・・・まったくキャプションなしで・・・ものすごく唐突な感じです。
面積の半分は田植機の気配がすごく薄い感じです。それでいいのか???
そうかっ! アイコンなんだ!
初めのうちは「ヘンテコだなあ」なんて見ていたのですが、よく考えるとこれって「アイコン」じゃないですか! こんなに広告ばかりの中にあって、たくさんいいたいことをギュウギュウに書いても見てもらえなければ話になりません。
そこでググっと目を引くアイコンを載っけないと話にならないわけです。現に僕が惹き付けられています。
きっと他のメディア、多分テレビなどでサブちゃんや桜田順子さん、浅芽陽子さん、グラマラスなおねーちゃんがそれぞれの商品と既に結びつけられているのでしょう。だから、こういう同じような広告が並んでいる場所では「何も書かずにサブちゃんで行こう」となるわけです。
そうかーーーー昔も今もちっとも変わってないんだな。
あさはかな目で見ると「ぷぷっ」と笑える状態なんですが、よくよく考えると制約や制度も違ったでしょうし、一所懸命取組んでいた人たちの姿が見えてくるようです。
大メーカーばかりに目が行きがちですが、たくさんの部品メーカーの上流にあるだけで、こういった部品メーカーや周辺機器を製造する会社に支えられてるんだなあ・・・なんて思いました。
女の人ばかりを選んで、乗っけて、運ぶ。そんな感じを想像しておかしくなっちゃいました。さらに面白かったのは、このメーカー、筑水農機株式会社ですが、調べてみるとエキセントリックなネーミングで有名な、現在の「筑水キャニコム」なんです。
1978年当時からその片鱗はあったということなんですね! 大メーカーが正面突破なら、「ちょっと斜め」みたいな感じでやっぱり他の広告とはちょっと違いますもん。
匿名さん おはようございます
バックで植える田植機と言う表現がいいですね!
前に植えるってのもなんかヘンだし、確かに僕もどう表現するか迷いました
トラクター狂さん おはようございます
僕がヤフオクに手を出したらかち合いそうですね・・・やめておこう
表紙はヤンマー田植機としか書いてありませんでした
名前を教えていただきありがとうございます
田植機は古いものをなかなか見かけないので、今も生き残っているなんてすごいですね
それにしてもよくいろいろなものをチェックされていますね・・・
僕にはトラクター狂という文字がトラクター王に見えてきました
あっこの田植機ずっと気になってたんですよねぇ
今とは違いバックで植える田植機小学生の頃学校の図書室に農業の本があって古い機械ばかり載っててこの田植機も載っててどうやって植えてるんだと疑問に思ってました
私も「機械化農業」持ってますよ…(笑)
71年12月号、72年1~6月号の計7冊です。ヤフオクで落札しました!
表紙の田植機、ヤンマーYP8000っていう田植機です。ホイールローダーと同じで車体が折れ曲がって旋回するちょっと変わった特徴を持っています。
また写真では分かりづらいですが、苗を踏まないように前輪と後輪のトレッドが異なります。
植付部と視界が同一視野の前植えタイプの評判はいまひとつで、製造期間は短かったようです。
ただ前方を見て作業ができ、小回りがきく操作性が改造用にピッタリということで、現在生き残っている個体はいろいろな方面で利用されています。
有機稲作を行っている方々は、乗用除草機に改造して利用しているみたいです!(youtubeに動画があると思います)