飼料稲の田んぼの荒おこしを見てきました。(こちらのほうは後日)田んぼの土がひっくり返されるとどこからともなくスズメくらいの鳥が飛んできます。水戸市の市鳥、冬羽のハクセキレイとカシラダカでしょうか? ちょっとよくわからない鳥の2種類です。
何かやってるゾ
なにやらついばんでいます。稲刈り後、ヒコバエが再び実をつけた稲の二番穂のお米でしょうか? それとも虫かなにか?
そういえばこのお米のこと、このあたりではもっと違う名で呼んでいたと思うのですが、ひつじというのだとウィキペディアに出ていました。
穭・稲孫(ひつじ・ひつち・ひづち)は、稲刈りをした後の株に再生した稲である。いわば、稲の蘖(ひこばえ)である。二番穂とも呼ばれる。稲刈り後もしくは穂刈り後に放っておくと、再び穂が出る。穭稲(ひつじいね)・穭生(ひつじばえ)ともいい、稲刈りのあと穭が茂った田を穭田(ひつじだ)という。
俳句においては秋の季語である。
とありました。
考えてみると、稲刈り後、わずかな時間で芽を出し、穂を出し、実まで付けてしまうって不思議ですね。普通だったら3ヶ月かかるところを、自分のイメージでは2週間かそこらで2回目は終らせちゃう・・・
一回練習したから二回目は早くできるってことなんですかねえ・・・
鳥の話でした
トラクターが動いているのと、この荒起こしの田んぼに集まって来る鳥たちを見て思いました。
トラクターは機械ですが、鳥はどういうわけかここにエサがあるとわかってやってきました。もし、それに気がつかなければ、一回の食事の機会を失うわけです。
鳥は「トラクターが動くと食事にありつける」という知識を身につけ、小さなエサを遠くから見つける能力を進化させてきたのかもしれません。この能力は鳥個人にくっついていて切り離す事が出来ません。
一方、人間は耕作能力をもっぱらトラクターの進化にアウトソーシングして任せてきました。その能力はヒトにくっついているわけじゃなくて、トラクターがなくなると失ってしまいます。その分、他の仕事、事務作業なり、勤めている会社の専門の仕事をしてきたわけです。
こういう運命だったのか
教科書かなにかで、ヒトは二足歩行を始めてから両手がフリーになって道具を手にした。と読んだような気がします。
道具を手にした瞬間から何かの能力と引き換えに、そのヒトの専門に集中して取組むという路線が決まってしまったんだなあ・・・なんて考えてしまいました。
トラクターを使うようになったんで人力での耕し方を忘れてしまうだろうし、「食べる」ことと直接関係ない仕事をしていれば、食料の作り方も忘れてしまうでしょう。
本来小さな鳥でも持っている能力は、道具に外注し、その進化に任せちゃったためにすっかり今のヒトは持っていないんです。
なんか、ちょっと残念だなー・・・なんて、荒起こしの田んぼに集まる小さな鳥をみて思ったのでした。
すみません! 大晦日にどーでもいいことを書いて・・・それでは・・・よいお年を!