
ヴァルトラの歴史1932年〜1944年あたり


前回はMunktell→Bolinder-Munktell→Volvo BMとなって、ヴァルトラの前身はボルボの元でトラクターを作ることになるところまででしたが、調べているうちに少し訂正も出てきました。
ヴァルトラの歴史、ヴァルメット(Valmet)誕生!

Bolinder-Munktell (BM)社は1945年以降、第二次世界大戦の賠償に関わる仕事で工場再編に組み込まれ、ステートメタルワークス(VALtion METtallitehtaat)という名前になったみたいです。(ちょっと不明瞭なんですけど)
そして賠償需要もなくなってくると、民間相手に商売を余儀なくされます。それには小型トラクターがいいだろう・・・ということで、フィンランドのTourulaにあったライフル工場で開発が始まりました。
しかし、そのステートメタルワークス(VALtion METtallitehtaat)は1950年にボルボに買収されます。
そして1951年、フィンランドのライフル工場で開発中だった小型トラクターは、BMボルボの元から最初のヴァルメット(Valmet)として世に送り出されました。

そして同時にステートメタルワークスVALtion METtallitehtaatが省略された「Valmet」が商標として登録されました。
ヴァルトラの歴史、BMボルボ時代
ヴァルメット(Valmet)トラクターは作り続けられていたようなのですが、この後どういうわけかBolinder-Munktell(BM)という名前が復活したみたいなんです。
もしかしたらフィンランド国内向けがヴァルメットで輸出仕様がBMという分け方になっていたのかもしれません。



そして「Valmet」が商標として登録てから遅れること11年、1963年に「Valtra」が登録されます。やっとヴァルトラの登場です。
ヴァルトラはヴァルメットトラクターの略で、意味としては洲の金属工場で作ったトラクターってことだったのです。久保田鉄工で作ったトラクター「クボトラ」みたいな感じでしょうか?
ヴァルトラの歴史、ボルボBM AB時代

1973年になると会社の名前はボルボBM ABになります。この会社の元ではBolinder-Munktellのロゴは消えてBMとだけ・・・それにつれて親会社の農機に対する風当たりも強くなってきたのでしょうか?

ヴァルトラの歴史、ボルボ BM ヴァルメット時代
1979年、親会社は建設機械部門に集中することを決定し、トラクター事業はヴァルメットに(これってトラクターチームが自分の会社を買うってことでしょうか?)売却されます。
そして一本立ちするまでのしばらくの間、会社の名前はボルボ BM ヴァルメットとなります。

ヴァルトラの名前の登録はされているのに、なかなか登場しないですねえ・・・
長くなっちゃってますけど、続きます。