


夏に行われた「ダイナミックフェァ2011」(JAグループ茨城の 農機・生産資材展示会)でみた中古機械で、とっても気に入ったものを紹介しようとして書き始めたのですが、ある部分に引っかかってしまって、ころっと内容が変わってしまいました。
それはヤンマーのテーラー?のカバーに書いてある「ZEN-NOH」の部分です。これまでにも何度も目にして、全農(全国農業協同組合連合会)ZEN-NOHのことだとはわかっていたのですが、よくは考えていませんでした。

試しにZEN-NOHでググって見ると、まっさきにhttp://www.orangetractortalks.comの記事が出てきます。「トラクターのブランドじゃないヨン」と書いてあります。確かに僕も「なんでクボタじゃないのかなあ」と思いました。大変興味深い記事です。

日本語の省略形をそのままアルファベット表記すれば全く意味が分からなくなってしまいます。全農の人は意識していたのか、意識していなかったのか、どっちでしょう?考えてみたら、外国では全農より禅(ZEN)と能(NOH)の方が有名だし、国内向けの全農ブランドをなんでアルファベット表記したのかなあ・・・

それにしても、このサイトとっても詳しく全農のことを解説していて(僕は合っているのかどうかわかりませんが・・・)、全農は世界で一番売り上げの大きな協同組合だと紹介しています。次が共済連でどっちも農協ですねえ・・・20番目は農林中金かあ。

大きな組織を生かして自社ブランドとして(ステッカーチューンですが)大量購入し、それを構成員に安く分けるため・・・のようなニュアンスで書いてあります。
英語、あんまり得意じゃないんで、ゆっくり読んで後でまた書こうと思いますが、さらにとても興味深いことが書かれているのでさっと紹介しちゃいます。


毎年毎年たくさんのまだまだ使えるトラクターや軽トラが輸入されてくるのに疑問を持ったのかもしれません。それについて記事の主が考察されています。
↓大体記事はこんな感じ
日本政府は国民が買い替えの需要を常に提供しています。古い車、トラクターまたは軽トラックを使い続けたい人には何かの懲罰のような税金を課しています。
ですから古いものを維持することより、新しいものを買ったり、借りたほうが安く、まだ修理をすれば使えるものを捨てる・・・という流れが生じます。
このプロセスにより、国内メーカーは日本の小さな市場で大きな需要を作り出しています。
そのためにまだ使える古い車、トラクターや軽トラックは日本国内市場からはじき出され、コンテナに詰め込まれておでかけです。
確かに僕のトラックなどは古いので、税金が高くなりました。エコだ何だというのなら、20年経ったクルマはご褒美に税金を安くしてくれたっていいものなんですが、逆に懲罰のように税金を高くするのはおかしいと思います。
いくら燃費が良くても電気を喰わなくても、その品物をしょっちゅう買い替えさせるのでは、その環境に対するトータルのインパクトは、買い替えないで使いつづけるよりずっと大きくなってしまいます。
もし、ローインパクトなものに買い替えさせるのが本当の目的なら、買い替えたローインパクトなものを使い続ける人にご褒美税制がないとイケナイですよね?
ダイナミックフェア2011の記事をまとめてご覧になるにはこちら
野良犬さん おはようございます
本当ですね
これがあるために新車がたくさん売れるというのもありますけど・・・
近頃はトラクターの防犯グッズも展示会でよく見かけるようになりました
今まで使っていたものを売るというルートもあった上で
中古を買うというルートもあり、かつ盗まれることもない状態が(あたりまえのことなんですが)実現できると良いと思います
まぁこの輸出ルート確率してるせいでトラクター窃盗団みたいなのが現れるんですよね。
もともと農機具の鍵って子供がいたずらできないように程度の代物なんで個別化してなくて、同じメーカーなら他のトラクターの鍵で開くとかセキュリティーはザルそのものだったし
2013年ごろは全国で100台以上が盗まれてばらされて海外に流れたみたいですし
OPさん
もしかしたらそうかもしれません
商品を作る者はお金の顔を見るのではなく商品を使う人の顔を見て
シンプルで長く愛されるものを作り
修理やメンテナンス費用は形ないモノだけど
形ある商品と同じく誰かの糧と思い気持よく払って長く使う
そうすればよくメンテされた中古機械はその分評価されて高くなって
買い替えのコストもそんなにかからなくなったりして・・・
機械はたくさん作らなくなって工場は少しヒマになるかもしれないけど
そのかわり修理の人間、中古屋さん、サードパーティの部品屋さん・・・etc
結局たくさんの人が関わって糧を得られるのでかえって良いかも
箱もの的価値観が変わるだけで、結構世の中変わるかもしれませんね
ブログ始めたんですね!
見に行ってきます
自分も安心かつ楽天的に生きたいです!!!
デフレ・薄利多売・ワーキングプアに巻き込まれるのは嫌ですよね。
弱肉強食の国際市場では貧富の差が開くだけで、
キレイなカネの循環はありえないと思います。
国内では修理代の方が高くなりすぎる物、年式が古すぎて機能的に劣る物、中古展示場での売れ残りなどは輸出業者が買い取りコンテナにつめこんで東南アジアへ送っているとの事です。
どんなボロでも安い人件費で復元してまた使ったり2コ1、3コ1で再稼働しているようです。
基本的にタマ数が多く、シンプルで共通部品・社外部品もたくさんあるフォードやファーガソンなどの古い機種が人気だそうです。
少資源国なのにカネの計算ばかりが先にくる昨今の日本ですが、今の東南アジアとかつての日本のように、古い物でも使い倒す姿勢を見直した方が良いのかもしれないですね。
OPさん
おはようございます
輸出用と単純国内中古市場では買い取り金額が違うのですか?
現場の方の心配が伺えるご意見だと思います
国内で利益が循環せず他国へ流れて、それが戻ってこないとなると問題が出てきますよね
外国の投資家や企業は、全世界で循環すれば良いという考えかもしれませんが・・・
「宵越しの銭は持たねえ」という、楽天的に生きられる社会を作ることができれば
たとえもっと経済規模が小さくなっても、今より豊かに暮らしていけるんですけどねえ
それにはどうしたら良いんだかさっぱりわからないです
今回の記事はハイレベルですね!耕耘機からここまで広がるとは!
うちの古いトラクタも輸出用に査定してもらったことあります。結局その時は売りませんでしたが今は円高で荷物の動きは鈍いようです。
自分は金持ちじゃないし個人的には良い物は長~く使いたいのですが、資源の少ない国では買える人には「買い換えさせる流れ」も内需拡大の一要素ですよね。
その商品が国産でその利益が国内に循環してくれていれば日本は安泰なのですが、外国の投資家や企業からはその様子がオイシく見えるので各国政府を通してTPPやFTAなど市場開放への圧力が来てるのかもしれませんね。
外国勢力に懐柔されることなく国民の利益を守り続けられる国であってほしいものですね。