以前の「お金も窒素もグルグル回そう!」の記事で、牛フンの堆肥を撒いてもらった田んぼで飼料稲の収穫が始まっています。これが堆肥を作った牛さんのところへ行けば、一つの窒素サイクルが完成するわけです。
タカキタラップマシン
↑ 動画(1分18秒)画面クリックでも再生します。
牛さんが食べる飼料稲のホールクロップを作るためのラッピング作業です。どこかのサイトに、飼料作物を密閉して発酵させ、保存のきく飼料作物の「漬物」を作る・・・これをサイレージといいます・・・とありました。うまいことを言うものです。この「漬物」を田んぼで作っちゃおう・・・というのが、ホールクロップサイレージみたいです。
堅く巻いた飼料稲のロールを、さらに厚手のラップで空気が入らないようにキツく巻き締めます。「漬物」の漬物石の役割ですね。それが飼料稲に含まれる(くっついている?)乳酸菌の働きで発酵して保存のきく「漬物」になる・・・なんて効率が良いんでしょ。
トウモロコシなどの作物が、家畜飼料用とバイオ燃料用との間で用途の綱引きをするために起こる価格高騰や、供給の不安定という問題の解決に、米余りで減反されている田んぼを使えば一石二鳥!・・・という考えなのだと思います。フードマイレージの観点からも良いですよね。うまいことを考えるものです。