クボタの直進アシストトラクター(参考出品)グラノバNB21-GS「撮りトラ@第34回国際農業機械展in帯広」
今日はhokkaidoujinさんにお招きいただき行ってきた、第34回国際農業機械展in帯広のクボタブースで見た、参考出品の直進アシストトラクターグラノバNB21-GS「撮りトラ」です。
人があまり訪問してこない土日は人気のないであろうことを書くことに決めています。見に来る人は、古いトラクターや、地域の人々の活動よりは新しくて大きなトラクターが好きと見え、そのようなことを書くと見に来る人が極端に減ります。
でも、このようなちょっとしたニュースが後々意味を持ってくることもあると思うし、なにより「人の見たいもの」ばかりを集めるというのもちょっと違うと思うので、これからも色々混ぜて行きたいと思っています。
というわけで、Let’s Go!

その入口を入ってすぐ、いきなり最初に登場するのが、この直進アシストトラクター(参考出品)グラノバNB21です。スペック表には・・・
クボタ「ファームパイロット」グラノバ
NB21-GS
特長
畦立て・播種等、トラクタ作業の直進操舵をアシスト。ハンドル操作による直進制御の軽労化。簡単操作で未熟練者でも真っ直ぐに作業ができる。
スペック
全長2345mm 全幅1130mm 全高1950mm
最低地上高 350mm 重量735kg 定格出力21PS
とあります。「サア!見るぞ!」と意気込んで入場すると、思わず通り過ぎてしまうような位置に置いてありました。と、いうわけで写真はこの一枚しかないのです。で、その一枚を見ていて気がついたのは・・・
センターマスコットが浮いて見える

以前クボタの筑波工場で見たクボタ グラノバパワクロ NB19FMA-PC3Nです。 価格¥2,202,120 グラノバのセンターマスコットはみんなこうなの?

ただ、上の写真を拡大してみると、こちらはそんなに浮いていません。直進アシストトラクターとは関係のない話で申し訳ないのですが、とりあえずグラノバのセンターマスコットはちょっと変わっている・・・ということでご了承ください。
直進アシストトラクターに戻ります。

NB21-GSの脇の看板には、メリットとして作業負担の軽減ということが挙げられています。写真がぶれちゃっていてすみません。
集中力を要するトラクタの直進作業は、熟練者でも負担が大きい作業です。GS機能ならハンドル操作のストレスから解放され、疲労を軽減できます。
とあります。ずっと広告やカタログを見てきましたが、ストレスという言葉が出てきたのは最近ではないでしょうか? それまではカンタン/ラクという言葉が踊っていた広告のコピーに、ついにストレス軽減というキャッチが入り込んできたのには時代を感じます。また、農業の形態が変わってきて、企業が新規参入する事態も想定してか、「不慣れなオペレーターがいきなり運転する」というようなことにも配慮しているのが窺えます。
↑販売も、WEBページに記事もないようですが、動画は上がっています。
クボタの直進アシストトラクターについては写真もたくさんあるわけではないので、これでおしまいです。続いてその付近に置いてあった写真・・・

写真の年表です。こういうの、後々製品を時系列に並べる時に役に立つと思い記録しています。この中では発動機第一号や耕耘機第一号、見たことがありません。もちろん、コンバイン第一号も・・・機会があれば見てみたいものです。

年表の中では土の館で見た、国産初の畑作用乗用トラクタ クボタ「T15」を見たことがあります。これにはモンローの油圧機構が付けられていて、それがオリジナルなのかと思っていたら、これとは全く関係のない用件でブログを読んでくださっている方から電話をもらいました。
話の中で何気なく伝えられたのは・・・
『土の館のT15ね、あれ私の使ってたヤツなんですよ』
『え”っ??』
『モンローの油圧装置、あれ、私が付けたんです』
『え”っ??』『え”っ??』『え”っ??』
となったのでした。

クボタの田植機、SPS-4000です。金属製と思われる美しいフロート2つの中心から、丸くて太いパイプが伸びていて、今の田植機とはずいぶん形が違います。ちょっとトラクターと作りが似ています。このSPS-4000、農研機構のサイトにも出てこないし、銀と赤のカラーリングはごくごく初期の田植機に見られるものなので、1970年代初期のものと思われます。

ぱっと探したかぎりにおいては画像が見つからなかったのですが、関連してクボタのコーポレートサイトの中の『農業機械|技術の系譜|』(http://www.kubota.co.jp/rd/evolution/agriculture/detail/detail.html)に記述を見つけました。
『農業機械|技術の系譜|』の『稲作農家の長年の夢かなえる。過酷な作業工程をついに機械化。念願の田植え機が誕生』によれば、
田植え作業の機械化は、稲作農家にとって長年の夢でした。明治時代からさまざまな試みがされましたが、どれも実用には至らず、開発は困難を極めていました。そこでクボタは他社の方式とは異なる、育苗箱を使用した「ばらまき育苗方式」による「土付苗田植機」に注力。1968年にSP形を開発、翌年には歩行形田植え機の原型となる1輪2条植えのSPS形を発売、1970年に量産を開始しました。
とあります。田植機は見る機会がなかなかありません、クボタ最古の田植機、見てみたいです。
今日はここまでです。また明日!
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2018年12月2日 8:12 AM | カテゴリー:第34回国際農業機械展in帯広, 農業機械 | コメント(0)