赤から青になりたてのヰセキTS3510耕太「撮りトラ」

ホームセンターで「大体こんな色だろう」とスプレー缶を買ってきたのは良いけど、実際に塗り始めたら思ったより濃くて焦ったの図・・・という感じです。図らずも青の迷彩になってしまった経緯、目に浮かぶようです。機械を大事にするんですが、若干計画性に欠け、楽天的な性格の持ち主さんだったのでしょう。

今日は、hokkaidoujinさんの案内で行った中古車屋さんで見たイセキトラクターTS3510「耕太」「撮りトラ」です。

 

ヰセキのTS3510です。農研機構の登録では1976年、昭和51年ですが、井関農機60年史の年表によれば、赤いTS2800やゼトアの3011-3511-3545からの中型トラクターの流れを引き継ぐ形で農研機構の登録より前の1975年(昭和50年)登場し、1981年(昭和56年)いっぱいまで売られていたことになっています。
ヰセキのTS3510です。農研機構の登録では1976年、昭和51年ですが、井関農機60年史の年表によれば、赤いTS2800や、ゼトアの3011-3511-3545からの中型トラクターの流れを引き継ぐ形で、農研機構の登録より前の1975年(昭和50年)に登場し、1981年(昭和56年)いっぱいまで売られていたことになっています。この写真で少し気になるのは、リヤホイールがオレンジなこと。イセキと言ったら白いホイールですが、オレンジも似合いますね。「フロントホイールが異様に白いのは後から自家塗装したから」と考えられますから、もしかしたら当初はオレンジのホイールだった・・・などということもあるかもしれません。

 

イセキTS2800です。この写真を見て一番初めに目に飛び込んできたのがフロントのおもり。レールの切れ端を番線で縛っただけ・・・人柄が現れてますねえ・・・。もちろん、悪い意味に取らないでくださいね。僕もこっちサイドの人間なので「シンパシーを感じる」という意味です。
こちらはイセキTS2800です。このときまでイセキのトラクターは赤。三菱も赤から青になりましたし、何か「赤はダメ」な転機があったのでしょうか? TS2800は1972年(昭和47年)中頃に誕生し、TS3510が市場に投入されるタイミングの1975年(昭和50年)に青いTS2810にモデルチェンジしています。

 

井関ZETOR3011 1968年
こちらは井関ZETOR3011 TZ3011という名で1966年から1968年まで売られていたようです。

 

中身はわかりませんが、外見はなかなかユニーク!オールドスクールというかオールドスタイルというか・・・流行にとらわれない質実剛健な雰囲気が漂っています。それからエンジンに対してずいぶんボディが長いです。一体前のほうに何が入っているのでしょう?6気筒のエンジンを搭載したバージョンもあったのでしょうか?
こちらは同じ中型でも少し大きいZETOR4712です。イセキではTZ4712という型式名?で1973年(昭和48年)中頃から〜1975年(昭和50年)中頃まで売られていたようです。やはり赤いトラクター。

 

1975年(昭和50年)当時、赤く、エキゾチックな雰囲気のトラクターラインナップだったイセキ・・・そこへ青く、ちょっと角目で未来的なデザインの青いトラクター、しかも名前は純日本風の『耕太』ですから、賛否両論巻起こったのではないでしょうか?
1975年(昭和50年)当時、赤く、エキゾチックな雰囲気のトラクターラインナップだったイセキ・・・そこへ青く、ちょっと角目で未来的なデザインの青いトラクター、しかも名前は純日本風の『耕太』ですから、賛否両論巻起こったのではないでしょうか?

 

TS3510は3AB13気筒1777ccディーゼル、35馬力/2400rpmとなっています。
TS3510は3AB13気筒1777ccディーゼル、35馬力/2400rpmとなっています。マフラーに缶をかぶせてガムテープで塞いでしまっているのは、お店の人がそうしたのだと思います。

 

青くなったということで、少しFORDを意識しているのでしょうか・・・メーター回りにそんな雰囲気が出ているような気がします。
青くなったということで、少しFORDを意識しているのでしょうか・・・メーター回りにそんな雰囲気が出ているような気がします。

 

ホームセンターで「大体こんな色だろう」とスプレー缶を買ってきたのは良いけど、実際に塗り始めたら思ったより濃くて焦ったの図・・・という感じです。図らずも青の迷彩になってしまった経緯、目に浮かぶようです。機械を大事にするんですが、若干計画性に欠け、楽天的な性格の持ち主さんだったのでしょう。
ホームセンターで「大体こんな色だろう」とスプレー缶を買ってきたのは良いけれど、実際に塗り始めたら思ったより濃くて焦ったの図・・・という感じです。あまりに目立つので、全体に塗ろうとしたが、今度は塗料がなくなってしまった・・・図らずも青の迷彩になってしまった経緯、目に浮かぶようです。機械を大事にするんですが、若干計画性に欠け、楽天的な性格の持ち主さんだったのでしょう。わかります。わかります。

 

ますます充実してきたイセキの取説サイトには、今から30年以上も前のカタログまで見ることができます。ホント、素晴らしい!
ますます充実してきたイセキの取説サイトには、今から30年以上も前のカタログまで見ることができます。ホント、素晴らしい!

 

カタログ自体は今時とあまり変わりのない感じで、おもしろいところはなかったですけどね。
カタログ自体は今時とあまり変わりのない感じで、おもしろいところはなかったですけどね。