三菱のお面ズキの伝統は現在も「撮りトラ検討」

今日も昨日の続き、ビリーさんに送ってもらった、パルシード顔ではなくマイサン顔の三菱パルシードMT2801「おうちで撮りトラ」です。寄り道ばかりでちっとも進みません。

せっかく初期のパルシード顔がずっと続いていた事に気がついたので、三菱トラクターの歴代デザインをはじめから振り返る意味で、パルシード前をまとめておきます。

見事にレストアされた三菱トラクターR301。資料がないので詳しい年式はわかりませんが、土の館で見た同じ顔のR210が1960年製ということなので、その近辺の生まれなだと思われます。
見事にレストアされた三菱トラクターR301。資料がないので詳しい年式はわかりませんが、土の館で見た同じ顔のR210が1960年製ということなので、その近辺の生まれなだと思われます。

当初の三菱トラクターは輸入トラクターに倣ったデザインでしたよね?
三菱農用トラクター|20馬力|R2000カタログです。引っ掛ったところというのは昭和50年(1975年)のカタログだとだというところです。ネット上にいろいろな情報があるわけですけど、年代的に合っている部分と合っていない部分があり、「どちらなんだろう」と、調べているうちに時間切れです。仮定としては「もしかしたらR2000には2つバージョンがあったのではないか?」ということで進めてみます。 それと、表紙の3つ離れたおもり、このころからあったのですね!
三菱農用トラクター|20馬力|R2000カタログです。引っ掛ったところというのは昭和50年(1975年)のカタログだとだということです。

70年代は輸入トラクターの流れがまだ残っています。というより、マッセイファーガソンのOEMもしていたようなので、当然デザインもそんな感じになります。
まずは昨日のサトーST3200の年表から・・・トラクターの切り抜きが汚かったので、きれいに切り抜き直して新たに作り直しています。(もしかしたら違いがわからないかもしれませんけど・・・) これをやりながら、三菱及びサトーのモデルチェンジの様子がだんだんわかってきました。流れとしてはこうです。 従来モデル ↓ 従来モデルの顔のままマイナーチェンジ+四駆追加 (短命) ↓ メカはそれほどいじらず顔を変える (比較的短命) ↓ メカはそれほどいじらず、型番が末尾50になって顔もガラッと変わる。 (長命) こんな感じです。
そして輸入デザインと決別して独自の(僕がそう思うだけですが)ホネホネさん路線に入るのがパルシード前の三菱トラクターでした。

う〜〜〜〜ん・・・丸目だからわかりにくいですが、トラクターの正面のほとんどを使い、スリットの入れ方で表情を変えるパルシード顔の面影はあります。
これだってもう40年近く前のもの・・・クボタL2202DTは、農研機構の登録が1977年、1978年のカタログによればエンジンはD1302型水冷3気筒1299ccディーゼル20馬力/2500rpmとなっています。
これだってもう40年近く前のもの・・・クボタL2202DTは、農研機構の登録が1977年、1978年のカタログによればエンジンはD1302型水冷3気筒1299ccディーゼル20馬力/2500rpmとなっています。

同じ頃のクボタのトラクターは、どちらかといえばオールドスクール。従来のデザインを引き継いでいる顔。わりと斬新なプラスチックのお面をはめていた三菱は、ちょっと尖ったメーカーだったのかもしれません。

お面は三菱の伝統なのかも!

話はそれてしまいますが、そういえば三菱のお面は伝統で、イーグルデザインもお面をすげ替えてしまうことで実現していたのでした。

GM550Dのお面部分です。取れますね。きっと。
GM550Dのお面部分です。取れますね。きっと。

1970年代は平面のお面でしたが、21世紀になると技術の進歩でお面も立体的に作れるようになったのでしょう。
こうやって切り取ってみると、ボディーとお面の繫がりの部分が曲率が合っていないというか、良くないような気がします。これも本当だったらスジの部分でストンと落ちるはずのRを無理矢理イーグルお面に繋げているために少し矛盾が出てしまっているのかも。もちろん、とても良くできているのですが・・・
簡単ではないですが、お面をすげ替えればイーグルデザインに変身です。お面の切れ目部分、上と下で同じなのがわかります。面を替えることで大胆に表情を変えることができます。

ボディーとお面の繫がりの部分が曲率が合っていないというか、良くないような気がしますよね?。これも本当だったらスジの部分でストンと落ちるはずのRを無理矢理イーグルお面に繋げているために少し矛盾が出てしまっているのかも。もちろん、とても良くできているのですが・・・
お面のすげ替えアニメーション。 これを見たらgifアニメを作りたくなってしまいました。寄り道ばかりしているからなかなか話が進まないです。
お面のすげ替えアニメーション。 これを見たらgifアニメを作りたくなってしまいました。寄り道ばかりしているからなかなか話が進まないです。三菱のお面ズキ伝統は現在も息づいていたのです。これをみるとメリットはありますね。
MT2801です。 ところが01シリーズに少し変化が現れます。
MT2801です。 やっと初めに戻りました。今日は寄り道で力尽きました。

こんどこそこの続きは明日に・・・それではごきげんよう!

初期パルシードのデザインは30年近く引き継がれた。三菱MT2801「おうちで撮りトラ」

やっとスッキリしました。僕は一番左の顔が典型的なパルシード顔だと思っていたのですが、どうもそうではなかったみたいです。

今日は昨日の続き、ビリーさんに送ってもらった、パルシード顔ではなくマイサン顔の三菱パルシードMT2801「おうちで撮りトラ」です。ビリーさん、いつもありがとうございます!

やっとスッキリしました。僕は一番左の顔が典型的なパルシード顔だと思っていたのですが、どうもそうではなかったみたいです。
やっとスッキリしました。僕は一番左の顔が典型的なパルシード顔だと思っていたのですが、どうもそうではなかったみたいです。

ここに並べた順番で顔が変化していっただけで、僕が「マイサン顔」だと思っていたのは機種に限ったことではなく、ちょうど今の「イーグルデザイン」のように、「マイサン顔=三菱顏」だったのです。(多分)

ちょっと流れをおさらい

なかなかカッコいいです。(カタログより)MT2201二輪駆動。カタログは1983年のものですが、農研機構のサイトによると同じ仲間と思われるMT1401やMT1601などの登録が1980年です。もしかしたらMT2201も1983年よりは前に発売されたものかもしれませんね。エンジンは三菱4KD型水冷4気筒1305cc、22馬力/2400rpmとなっています。
なかなかカッコいいです。(カタログより)MT2201二輪駆動。カタログは1983年のものですが、農研機構のサイトによると同じ仲間と思われるMT1401やMT1601などの登録が1980年です。

1980年のはじめにこのデザインと色。独特で唯一です。これが後に繋がっていくわけじゃなかったのですねぇ・・・評判が悪かったのかな。いいと思うんだけど。
こうなってしまうと悲しいですが、今でも通用しそうな個性際立つデザインです。 なぜこのころの三菱のトラクターは皆白いお面をかぶっているのかが謎ですが、ユニークなのは間違いなく、ヘッドライトはスタンレーでした。
この画期的な顔は
組合トラクターの三菱MT6501Dです。バラバラにされる途中で擱座してしまっていますが、長いエンジンフード、そしてデカい顔。全体的にボリュームがある感じです。正確にはわかりませんが、車番からして65馬力あるのでしょうね。「後から幾らでも調べられるわ」とと思って詳しく見ていなかったのですが、ネットで検索してもまともなスペックは出てきませんでした。ちゃんとエンジンの名前を確認しておけば良かった。
組合トラクターの三菱MT6501Dです。大きなトラクターにも広がって大きなラインナップを作ったのだとばかり思っていました。
MT2801です。 ところが01シリーズに少し変化が現れます。
MT2801です。 ところが01シリーズに少し変化が現れます。
農研機構の登録は1980年。この前のモデル「マイサン」の生産は1978年〜1980年ですから、ちょうど引き継いだ感じになります。(このカタログは1983年のもの)
newマイサンMT1401/MT1601のカタログです。農研機構の登録は1980年。この前のモデル「マイサン」の生産は1978年〜1980年ですから、ちょうど引き継いだ感じになります。(このカタログは1983年のもの)

このように並べてみると、僕が典型的なパルシードだと思っていたMT2201/MT2501の顔のほうが少数派なのかもしれません。
三菱マイサンMTE2000D ごめんなさい。今回はほとんど顔しか撮っていません。三菱の特長、お面のようなイプの顔のなかでも好きな部類です。
三菱マイサンMTE2000D です。1982年生まれで、MT2201よりは新しい・・・その面影はかすかにありますが、MT2801のほうがより似ています。
三菱トラクター MT48 48というからには48馬力なのでしょう。しかし詳細は不明です。
こちらもパルシード。MT48です。MT48DXというのが1986年から生産されていますので、その辺りのものと思われます。MT2801と色は違いますが、基本は踏襲している感じです。
mitsubishi-mt33 おでこに三菱マーク ここのところ目の間にマークが入っているのばかり見ていたので新鮮です。排気口がこっち向きでスクエアなのもナイス! さすがカクカクチャンピオン!
mitsubishi-mt33 安全鑑定が1987年です。少しずつリファインされながらも、気が付けばずっとこの顔が引き継がれています。
30馬力クラスはパルシードF3
1989年、平成元年の30馬力クラスはパルシードF3。1980年からの血、流れてます。
中古車の売り場で見た三菱MT226です。 農研機構の登録では1992年の登録。 MT225としてで、安全鑑定番号は17090 主な仕様として4輪駆動 機関22.5PS/2500rpm, 1462ccと書いてあります。
中古車の売り場で見た三菱MT226です。 農研機構の登録では1992年の登録。 MT225としてで、安全鑑定番号は17090 主な仕様として4輪駆動 機関22.5PS/2500rpm, 1462ccと書いてあります。

少々立体的になっていますが、やはり元祖パルシードやnewマイサンの面影があります。
三菱トラクターGX34です。この顔はついこの間まで裏の中古コーナーではなく、表の展示会場で見たような気がします。
2004年農研機構登録の三菱トラクターGX34です。基本は変わっていない感じですが、受ける印象はだいぶ違ってきています。
三菱トラクタ GXシリーズ GX511ET 水冷4サイクル4気筒ディーゼルターボ 51馬力 価格¥3,801,000なり こちらも新商品。低価格トラクタとあります。一緒に行ったMさんは「51馬力もあるのにキャビンがないと小さく見えるなあ」と言っていました。
三菱トラクタ GXシリーズ GX511ET 水冷4サイクル4気筒ディーゼルターボ 51馬力 価格¥3,801,000なり こちらも新商品。低価格トラクタとあります。一緒に行ったMさんは「51馬力もあるのにキャビンがないと小さく見えるなあ」と言っていました。

2008年、農研機構の登録です。写真の角度もあるのでしょうけど、これはかなりパルシードな感じです。
三菱マヒンドラ農機トラクタGX401XBM 価格¥4,665,600 40馬力 マニュアル仕様 キャビン車 倍速旋回 バックアップ 旋回アップ 水平自動・耕深自動機能搭載 外部油圧操作スイッチ付き
三菱マヒンドラ農機トラクタGX401XBM 価格¥4,665,600 40馬力 マニュアル仕様 キャビン車 倍速旋回 バックアップ 旋回アップ 水平自動・耕深自動機能搭載 外部油圧操作スイッチ付き

2009年以降のものでしょうか?元祖パルシード顔の流れは感じることができます。
ASUMA三菱トラクタ Mitsubishi Tractor GA36HXUV 36.1馬力 排気量1547cc 水冷4サイクル3気筒ディーゼル 価格¥4,609,500 なぜか三菱のWEBページにも全く載っていなくて、ラインナップすらない謎のモデルです。
ASUMA三菱トラクタ Mitsubishi Tractor GA36HXUV 36.1馬力 排気量1547cc 水冷4サイクル3気筒ディーゼル 価格¥4,609,500 なぜか三菱のWEBページにも全く載っていなくて、ラインナップすらない謎のモデルです。

2017年農研機構の登録です。パルシードからはだいぶかけ離れてきました。
今度は三菱トラクター55馬力 GAK551XUVです。
今度は三菱トラクター55馬力 GAK551XUVです。

そして2020年にはパルシードの面影は全く無くなってしまうというわけです。

こうやって見てくるとMT2801に現れたパルシード顔は、2009年頃まで30年近くも三菱に息づいてきた伝統のデザインだったということがわかります。

長い間お疲れさまでした。という感じですね。

こうなるとイーグルデザインの行く先が気になります。きっとついこの間までのクルマのように、どんどん怖い顔に変化していくしかないような気がしますけど・・・

今日はこんなところです。明日はMT2801の残りの写真を紹介します。それではまた明日!