1963年型式認定三菱R201「朝1分の農機考古学」

もう実機は見られないであろう運輸省型式の若い番号の古い農機を本や雑誌から探している「朝1分の農機考古学」。今朝は1964年の本より1963年型式認定の三菱乗用トラクタR201です。蒸気機関車のような形で「R200より昔っぽい」と思ったら、R201の方が2年も古いのでした。この名前の付け方はイレギュラーです。どうしてでしょう

1963年の果樹農業の現状と今後の問題点：その対策と関連企業の動向という本の中の写真です。1960年代初頭R型のスタイルではありますがあちこち無骨な機関車の様な形です。どうにも古そう・・・しかし僕はもっとモダンなR200というトラクターを知っています。

機種名：三菱トラクタ形式・仕様：R200型　12馬力製造社・国：三菱重工株式会社　日本導入年度：1965（昭和40）年使用経過：南幌町、星豊氏が購入、長年使用後㈱南幌農機が所有して保存中のもの。現在も使用できる。 — こちらは以前見たR200型です。三菱は伝統的に時代が行けば型式の数字が増えていく流れでした。それからしたらR201よりR200の方が古いはずなんですが、このR200の方がずっとトラクターらしい形でR201はかなり荒削りです。

「土の館」で見た三菱R200です。考えてみればR2000の頃、ヤンマーとヰセキは昨日見たように空冷ディーゼルだったわけですが、それ以前の運輸省型式認定番号農453のR200は水冷でした。 — 三菱R200です。グリル正面のアクセントは一緒です。

こちらは1964年1964全国都道府県農業協同組合名鑑の広告です。小さくR201型が載っています。

こちらは1964年農業機械入門の記事にかなりはっきりした写真がありました。代かきの写真ではエンジン付近に台のようなものがついていますね。なんでしょう・・・フロントの浮き上がり防止に人が座るのでしょうか・・・調べてみると何故かR201は1963年型式認定でした。型式は新しい番号がついているのに、見た目通りR201の方が古いのです。

資料にR201は農耕作業用軽自動車運輸省型式認定番号農366号三菱R201型とあります。もしかしたらですけどR101はR105と進化しました。しかしR100は存在しません。三菱のトラクター番号は1から始まるのかもしれません。であればR200というのはこれまでのパターンを打ち破ったスーパーな存在ということなのかもしれません。R301は存在しますけどR300はありませんものね。 — 資料にR201は

農耕作業用軽自動車
運輸省型式認定番号　**農366号**
三菱　R201型

とあります。もしかしたらですけどR101はR105と進化しました。しかしR100は存在しません。三菱のトラクター番号は1から始まる決まりなのかも・・・。であればR200というのはこれまでのパターンを打ち破ったスーパーな存在なのでしょうね。R301は存在しますけどR300はありませんもの。

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』に追記しました

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』を固定ページで公開しました。一番上のメニューから入れるようにしています。これから新しく運輸省型式認定番号を発見するたびに追記することにします。

（ほぼ同時に英語版の一覧表も公開しています）← Click here for the English version.

追記：今まで一部の環境ではテキストが読めなかったということがわかったので修正しました。スマホでも読めるようになったと思うのですが、もし読めない場合はコメント欄でもメールでも構いませんので連絡をください。お願いします！

もうこんな時間！思ったより時間がかかってしまいました。それではまた明日！

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