1970年700番台型式認定サトーS-650「朝1分の農機考古学」

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毎日ネットオークションの写真でサクッと「朝1分の農機考古学」『スキマを埋めて日本農機の流れを把握!「運輸省型式認定番号」』シリーズ。今朝は700番台1970年運輸省型式認定の佐藤造機S-650です。大きく口の開いたデヴィッドブラウン風の顔を持った、おなじみの白いトラクター(本家のようにハンドルは白くないけど)です。

ネットオークションで見つけてきた、佐藤造機のS-650です。1970年型式認定なので50年ちょっと前のもの・・・あるところにはあるもので、こうやってオークションに出品されています。
ネットオークションで見つけてきた、佐藤造機のS-650です。1970年型式認定なので50年ちょっと前のもの・・・あるところにはあるもので、こうやってオークションに出品されています。
このデヴィッドブラウン・セレクタマチック990はtractordata.comによれば4気筒3.2リッターディーゼル55馬力/2200rpmで、シリアルナンバーから1965-1970の前期モデルと1971-1980の後期モデルに分かれるうち、1970年初めの頃、前期モデル最終型と思われます。
冒頭に本家のようにハンドルが白くない・・・と書きましたけど、本家の方も全部が全部ハンドルが白いってわけじゃないみたいです。それとも色が抜けて白くなっちゃってるのかな????
メインのメーターはAC(アルバート・チャンピオン)イギリス製のスミスを採用していることもあったのに、アメリカ製の部品を使うというのは、どういう心境の変化だったのでしょうか?
もしかしたらCASE傘下に入るとハンドルが黒くなっちゃうのかもしれません。
デヴィッド・ブラウン885です。セレクタマチックでもインプルマチックでもなく、しかもCASEではないピンクロゴのDBを実際に見たのは初めてのような気がします。tractordata.comによれば、David Brown 885は1971年〜1980年、デヴィッド・ブラウン2.7L3気筒ディーゼルで47馬力/2200rpmとなっています。イングランド、メルサムミルズの工場でこの885が作られている時に、デヴィッド・ブラウンがCASE(当時テネコ)に買収されたとあります。 この885にはピンクのDBロゴバージョンと、CASEロゴの885のバージョンの2種類あるのですが、このピンクのロゴは、「1971年に生まれ、1972年にヴィッド・ブラウンがCASE(当時テネコ)に買収されるまでのわずか1年しか使われていなかった。」と僕は考えています。
デヴィッド・ブラウン885です。これのハンドルは白いですねぇ・・・
脱線してしまいました。S-650に戻ります。残念なことに運輸省型式認定番号銘板は写っていませんでした。したがっていつものように番号の方は手持ちの資料から・・・小型特殊自動車u運輸省型式認定番号農701号サトーS-650型となっています。
脱線してしまいました。S-650に戻ります。残念なことに運輸省型式認定番号銘板は写っていませんでした。したがっていつものように番号の方は手持ちの資料から・・・

小型特殊自動車
運輸省型式認定番号 農701号
サトー S-650型

となっています。
シートに記入します。S-650は1970年の最後の登録になります。最後と言っても10月。時代が進むと12月でも登録されているので、当時の農機は新製品がポツポツとしか出ていなかったことが想像されます。
シートに記入します。S-650は1970年の最後の登録になります。最後と言っても10月。時代が進むと12月でも登録されているので、当時の農機は新製品がポツポツとしか出ていなかったことが想像されます。

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』に追記しました

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』を固定ページで公開しました。一番上のメニューから入れるようにしています。これから新しく運輸省型式認定番号を発見するたびに追記することにします。

(ほぼ同時に英語版の一覧表も公開しています)← Click here for the English version.

追記:今まで一部の環境ではテキストが読めなかったということがわかったので修正しました。スマホでも読めるようになったと思うのですが、もし読めない場合はコメント欄でもメールでも構いませんので連絡をください。お願いします!

さて、今日も早くから外に出るのでここでおしまいにします。それではまた明日!

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