なんと!シバウラP21F/D208/D228は全部同じ運輸省型式P1Fで1984年型式認定!「朝1分の農機考古学」

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毎日サクッとネットオークションの写真で「朝1分の農機考古学」。『スキマを埋めて日本農機の流れを把握!「運輸省型式認定番号」』シリーズ。今朝は1984年運輸省型式認定のシバウラP21Fです。型式はP1Fで、なんとD208、D228と同じ・・・。オリジナルのP1Fはその姿からP21Fで、モデルチェンジによってD3桁末尾8シリーズに変わったと考えられます。しかし、同じエンジンのはずなのになぜか馬力が21馬力(P21F)、19.5馬力(D208)、21.5馬力(D228)と安定していないところが不思議です。

ネットオークションで見つけた、シバウラのP21Fです。とっても素敵なシチュエーションの写真で「トラクターの正しい居場所」って感じです。相変わらずのスタイガーですが、よく見るとスペシャルと書かれているように見えます。スタイガー・スペシャル・・・みたいです。
ネットオークションで見つけた、シバウラのP21Fです。とっても素敵なシチュエーションの写真で「トラクターの正しい居場所」って感じです。相変わらずのスタイガーですが、よく見るとスペシャルと書かれているように見えます。スタイガー・スペシャル・・・みたいです。
これまでの日本のトラクターの名前としては斬新に思えるほぼ記号みたいな「P21F」。
これまでの日本のトラクターの名前としては斬新に思えるほぼ記号みたいな「P21F」。

シバウラP21Fの銘板

そして運輸省の型式はさらにシンプルなP1Fとなっています。

小型特殊自動車
運輸省型式認定番号 農1580号
シバウラ P1F型

とあります。

シバウラD228の銘板

1500番台か・・・まあまあだな。と、とりあえずキープ。小型特殊自動車運輸省型式認定番号農1580号シバウラP1F型とあります。これをシートに記入しようとして番号が被っていることに気がつきました。「あれ?重複しちゃったかな??」確認すると内容が少し違います。


小型特殊自動車
運輸省型式認定番号 農1580号
シバウラ P1F型

シバウラD208の銘板

銘板には小型特殊自動車運輸省型式認定番号農1580号シバウラP1F型とあります。ついに1500番台後半まで落っこちてきてしまいました。エンジンは19.5馬力/2600rpmのシバウラJ843型(多分3気筒)が搭載されていました。


小型特殊自動車
運輸省型式認定番号 農1580号
シバウラP1F型

考えてみる

同じ運輸省型式のこの3台。一番古い・・・というか、オリジナルはデザインが古いP21Fと考えられます。運輸省型式がP1FというのもP21F(商品名)→P1F(運輸省型式)と考えれば納得がいきますよね?

問題はD208とD228です。運輸省的に同じ型式のこの2台、どちらが古いのか製造番号から考えてみると・・・P21F(12000番台21馬力)→D228(25000番台21.5馬力)→D208(26000番台19.5馬力)となっています。

この順番で販売されたと考えても良いのではないでしょうか? P21Fの改良版としてD228が出て、商品ラインナップの整理でD208に変更されたと考えるのがリーズナブルです。

シートに記入するとこうなります。PシリーズとDシリーズの関係は他にもありそうです。他の例を精査すればその関係も自分の中では固まってくると思います。
シートに記入するとこうなります。PシリーズとDシリーズの関係は他にもありそうでで、その他の例を精査すればその関係も自分の中では固まってくると思います。

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』に追記しました

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』を固定ページで公開しました。一番上のメニューから入れるようにしています。これから新しく運輸省型式認定番号を発見するたびに追記することにします。

(ほぼ同時に英語版の一覧表も公開しています)← Click here for the English version.

追記:今まで一部の環境ではテキストが読めなかったということがわかったので修正しました。スマホでも読めるようになったと思うのですが、もし読めない場合はコメント欄でもメールでも構いませんので連絡をください。お願いします!

朝から短時間の停電が起きてバッチンバッチンいろんなものが落ちています。雨も激しく降ったり弱まったり・・・今日は外で作業はできそうもありません。それではまた明日!

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