大量輸送の解はいまだにこれしかないんじゃないかな? TC497 The Overland Train Mark II ほか

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週末であまり人が来ないので、ダラっとしたことを・・・(若干本筋から外れているかもしれません)

今日はいつものように、この人仕事してないんじゃないか?もしくは週末は一日中情報取集に当てているのではないか?と思われるDさんのタレコミ情報です。送られてきたリンクが僕にとって驚愕の内容でした。見にくる人が少ないのに、普段より時間がかかってしまうという、いつものパターンとなってしまいました。

それがこのブログ

「なんじゃこれは!」というような写真が冒頭にきています。タイトルは「オーストラリアのロードトレインもまっ青」昔のものみたいですが、ぶっ飛び機械は外国のものが多いですね。狭く、いろいろと制約の多い日本にも探せばあるのかなぁ・・・
それがこのブログ。「なんじゃこれは!」というような写真が冒頭にきています。タイトルは「オーストラリアのロードトレインもまっ青」昔のものみたいですが、ぶっ飛び機械は外国のものが多いですね。狭く、いろいろと制約の多い日本にも探せばあるのかなぁ・・・

早くもまとまりがなくなる予感がしていますが、まず順番に行ってみましょう。

ロードトレイン

ロードトレイン(Road train)はウィキペディアによると

オーストラリアで用いられている、長大なトラックのこと。コンテナを積載したトレーラーを大型トラックに複数連結し、ハイウェイを利用して大量の貨物を輸送する。その長さは100 mを超えることもある

ロードトレイン(wikipedia)
こんな奴ですね。これは4大連結です。僕、オーストラリアのスチュワートハイウェイで見たことがあるのですが、それは3台連結でした。同じくウィキペディアに ロードトレインが走行時に発生させる風による巻き込みは非常に強力であるので、事故を避けるためにも、ロードトレインとすれ違うときには注意が必要である。 とあるのですけど、僕もバイクで走っていてこの風に巻き込まれたことがあります。吸い込まれそうで、怖かたtですよ!
こんな奴ですね。(写真もウィキペディアより)これは4台連結です。僕、オーストラリアのスチュワートハイウェイで見たことがあるのですが、それは3台連結でした。
同じくウィキペディアに

ロードトレインが走行時に発生させる風による巻き込みは非常に強力であるので、事故を避けるためにも、ロードトレインとすれ違うときには注意が必要である。

とあるのですけど、僕もバイクで走っていてこの風に巻き込まれたことがあります。吸い込まれそうで、怖かったですよ!

大量輸送マシンなのでしょう

オーストラリアのロードトレインは文字通り「道」を走る列車でしたが、このLeTourneau(ルトーノー?)Over Land Trainはどうも道じゃないところも走るようです。
オーストラリアのロードトレインは文字通り「道」を走る列車でしたが、このLeTourneau(ルトーノー?)Over Land Trainはどうも道じゃないところも走るようです。

いろいろ順番に

初めて見るものなので順を追っていきましょう。まずLeTourneauという会社から。1929年にアメリカはカリフォルニアで設立された建機メーカーです。

この会社が荒野で主に木材を運ぶ手段として考案したのが、オーバーランドトレインというわけですね。一度に、少人数で、大量に木材を運ぶとなるとこういう形しかないですよね。当初はコンセプトモデルという感じ・・・量産されていたわけではないようでした。

動画も上がっています

Alaska Freight Lines Inc.(アラスカ運送とでもいいましょうか?)が、LeTourneau(ルトーノー?)のVC22スノーバギーを実際に使っていたそうで、映像が上がっています。
うまく走ることできたんですかねぇ・・・いろいろなものを巻き込んだり、引っ掛けたりしそうですけど・・・

どうも最終形がThe Overland Train Mark IIというらしい

リンクを細々と辿っていくと、LeTourneau(ルトーノー?)のラフロードトレインの最終形はアメリカ陸軍に納められたTC-497オーバーランドトレインMKIIというものみたいです。
リンクを細々と辿っていくと、LeTourneau(ルトーノー?)のラフロードトレインの最終形はアメリカ陸軍に納められたTC-497オーバーランドトレインMKIIというものみたいです。

こいつがすごいマシンで、最初に紹介したブログによれば、6輪の駆動輪を持つ先頭車には、6人の乗組員用の居住区があり、寝室、食堂、衛生設備(おそらくシャワーやトイレ)が完備されていたと書かれています。

気になるスペックですが、4つのソーラー社製ガスタービンエンジン(それぞれ1,170hp、合計4,680hp!!)で発電機を回し、ホイールことに付いている合計54のモーターに電気を供給し駆動していました。

繋がった12台のトレーラーのうち、2台はタービンと発電機の運搬専用だったというのが面白いです。自分を動かすエンジンと発電機を引っ張って歩いていたんですね。

そのせいもあってか、積載重量は150トンほどと「すごくたくさん」というわけではなかったようです。

ソーラー社製ガスタービン(順番に!)

ソーラー社のガスタービンエンジン。
ソーラー社のガスタービンエンジン。

ウィキペディアによると、ソーラー社は航空機系の会社で、今はキャタピラーの完全子会社でした。

陸上および洋上発電、海洋推進、天然ガスおよび石油の生産、処理、輸送用の産業用ガスタービンを設計および製造している会社で、1927年にアメリカ・サンディエゴに設立されました。

不整地を走る長大なトレーラーという発想もすごいですが、乗っているエンジンがガスタービンエンジンというのもぶっ飛んでいます。

日本じゃ考えられないですよね。朝も5時から近所で田植え機のガスタービンエンジンのタービン音が早朝の空気を劈いているなんて想像するだけでおぞましいです。

「これまでがどうだったか」ということは考えず、「目的に最適なパッケージを作っちゃう」というシンプルさがいいですよね!

今ではこのような環境に配慮しない機械は外国でも作れないのでしょうけど。

TC-497オーバーランドトレインMKIIの写真、結構上がっています


他にも結構TC497の写真が上がっていました。

このオーバーランドトレイン、どうやって曲がるのか知りたいです。
このオーバーランドトレイン、どうやって曲がるのか知りたいです。
このオーバーランドトレイン、どうやって曲がるのか知りたいです。
これが先頭車ですね。確かに列車そのもの。
タイヤがでかいです。トラクターのラグタイヤと違うパターンは砂漠用、もしくは雪用ならではです。
タイヤがでかいです。トラクターのラグタイヤと違うパターンは砂漠用、もしくは雪用ならではです。
こういう広いところなら走れるかなぁ。
こういう広いところなら走れるかなぁ。
陸軍だけあって戦車だか装甲車だかを積んでいるように見えるのですがどうでしょう?スペアタイヤも場所をとりますねぇ・・・
陸軍だけあって戦車だか装甲車だかを積んでいるように見えるのですがどうでしょう?スペアタイヤも場所をとりますねぇ・・・

カラーの写真も見つけた

これが元の写真ですね!カラーだったんだ・・・戦闘車両に見えたものはやはり戦う車両のようです。
これが元の写真ですね!カラーだったんだ・・・戦闘車両に見えたものはやはり戦う車両のようです。
これらはきっと宣伝写真ですね。思ったより積めていないですし、実際に使えたかというと疑問符がつきます。
これらはきっと宣伝写真ですね。思ったより積めていないですし、実際に使えたかというと疑問符がつきます。でも、おもしろいしカッコいいです。

しかし最も引っかかったのは

延々とオーバーランドトレインの話を続けていましたが、最も引っかかったのはこれではなく、最大3kmの長さになるという世界最長の呼び声高い貨物列車なのでした。

ナショナルジオグラフィックの映像
This Sahara Railway Is One of the Most Extreme in the World
サハラを行く長い長い鉄鉱石を運ぶ貨物列車。静かに美しい素晴らしい映像です。音楽も素敵!

モーリタニア鉄道

でかい、たくさん運べる、長い・・・ということでオーバーランドトレインを紹介したわけですが、その流れで紹介されていたリンクに引き込まれてしまいました。

結局のところ「一度にたくさん運ぶためにはレールを敷くしかない」ということがよくわかる映像でした。

モーリタニア鉄道は

モーリタニア鉄道(Mauritania Railway、Chemin de fer de Mauritanie)とは、モーリタニアズエラットヌアディブを結ぶ鉄道である。

ズエラットには、鉄鉱石を産出するフデリック鉱山が存在しており、ここから沿岸部へ鉄鉱石を搬出するために建設されたのがモーリタニア鉄道である。路線はズエラットからシュームまで南下して、そこからほぼ西へ向かってヌアディブへ到着する。全長は717 kmあり、軌間は1,435 mm標準軌)、最大軸重は26 t、全線非電化単線である

モーリタニア鉄道

ズエラットからヌアディブ?

ズエラットからヌアディブ?なんだか聞いたことあるような地名だな・・・もしかしたらズエラットは行ったことがあるかもしれない。とはいえ、砂、砂、砂でどこも同じような景色。行ったかどうかもよくわかりません。

まして鉱山や鉄道があるなんて想像もしていませんでした。「この人たち、一体どうやって生活しているんだろう」などと思っていたくらいです。その生活の一端もナショジオの動画には写っていました。

港町から砂漠の奥へ、鉄道を使って魚を運び生活の糧を得ていました。モーリタニア、漁業が盛んなんですね!

ズエラットーヌアディブの位置関係はこうなっています。飛行機なら西サハラの上を飛んで1時間。陸路なら首都のヌアクショットを経由して15時間。きっとモーリタニア鉄道は西サハラの国境線沿いにヌアディブまで行くのでしょう。
ズエラットーヌアディブの位置関係はこうなっています。飛行機なら西サハラの上を飛んで1時間。陸路なら首都のヌアクショットを経由して15時間。きっとモーリタニア鉄道は西サハラの国境線沿いにヌアディブまで行くのでしょう。
衛星写真で見るとこうです。茶色いところは砂漠です。僕が「砂ばかりで何もない」と思ったのも無理もないと思いません?
衛星写真で見るとこうです。茶色いところは砂漠です。僕が「砂ばかりで何もない」と思ったのも無理もないと思いません?

上がフレデリック鉱山。砂ばかりで何もないと思いきや、赤錆色の山がそびえています。映像にもあった貨車に鉄鉱石を積み込む施設が見えています。

ただ単に「ズエラット」が僕の聞いたことのある単語だっただけで(ただ通りかかっただけだと思いますが)俄然興味が湧いてしまったモーリタニア鉄道。

3キロの貨車、見てみたかったなぁ。貨車なら乗るのはタダらしいですから、興味のある人は乗ってみたらいかがでしょう?(脱線事故が結構あるみたいですけど。)
3キロの貨車、見てみたかったなぁ。貨車なら乗るのはタダらしいですから、興味のある人は乗ってみたらいかがでしょう?(脱線事故が結構あるみたいですけど。)

今日の結論としては、物を決まったところに継続的にたくさん運ぶにはレールを敷くしかない。目的地が都度都度変わるのであれば、たくさん運ぶのは諦めて個別に・・・自分を自身で運ぶしかない。


今日はこんなところです。また明日!

上の記事とゆるく関連しているほかの記事:

“大量輸送の解はいまだにこれしかないんじゃないかな? TC497 The Overland Train Mark II ほか” への2件の返信

  1. 雲野さん こんばんは
    あ!宇部セメントのロードトレインも同じ意図で作られていますよね!!

    産地から港まで・・・大量輸送はモーリタニア鉃道と同じく鉱山から港までというパターンが多いですけど
    宇部セメントは美祢市の石灰石の鉱山から港やセメント工場に運ぶための
    全長31.94kmの「日本で一番長い私道」らしいです

    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E9%83%A8%E8%88%88%E7%94%A3%E5%B0%82%E7%94%A8%E9%81%93%E8%B7%AF

    ほぼ同じですよねえ・・・

    Dさんからはさらに追加で世界最強の電気機関車を擁するオーフォート鉄道のリンクが送られてきました

    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%88%E9%89%84%E9%81%93

    やっぱり鉄鉱石です。

  2. 山口県に連結トレーラーを走らせる企業専用私道があると聞きましたよ。記事の事例とはフツーと逆な桁違い、比較にならないけど。大量輸送の要求はどこにもあるのかな。

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