毎回タイトルは大げさかつギャグですが、今日は大上段にルース・ベネディクトの「菊と刀」(多分学校で存在を習っただけで、読んでいないか、読んでも覚えていないかどちらか)みたいになってしまいました。
昨日のクボタのバインダー「めぐみ」とハーベスター「ゆたか」、イセキののバインダー「みほ」とハーベスター「ケン太」のお話、続きです。
時間がかかったのはどちらが最初か調べていたから
昨日思ったより時間がかかったのは『「めぐみ」と「ゆたか」、「みほ」と「ケン太」どちらが最初なのだろう?』と思って調べていたからです。
まずはバインダーから。
イセキは型番RLから「みほ」が表れる
また、それ以前のRXシリーズにも「みほ」は見つけられませんでした。したがってファースト「みほ」はRL型からだと思われます。
クボタは型番RAから「めぐみ」が表れる
また、この前の型HF型に「めぐみ」のロゴは見つけられませんでした。したがってファースト「めぐみ」はRA型からだと思われます。
次にハーベスターを調べてみます。
イセキはHMG型から「ケン太」が表れる
イセキに「ケン太」が表れるのはHMG型からで、それ以前のHM型やHMD、HSG型には見受けられません。さらには同じHMG型でも「ケン太」でないものもあります。
ちょっと長いですがお付合いください。
さらに続けます。
ごめんなさい。大体流れは予測できていると思いますけど、まだまだお付合いください。
このように、同じHMG型の中でも何回もマイナーチェンジされ、その中で「ケン太」のバリエーションが出てきたということが伺えます。息の長いモデルなんですね!!
息が長いと思ったらまだ売っていた「ケン太」
クボタのバインダーはRH型から「ゆたか」
つまり、同じく息の長いモデルRH型の途中で「ゆたか」が出現したと思われます。
農研機構で並びを調べてみました(バインダー)
- 1982年 イセキバインダーRL20(みほじゃない)
- 1982年 イセキバインダーRL50(みほじゃない)
- 1982年 クボタバインダーRF52(めぐみじゃない)
- 1985年 クボタバインダーRA50(めぐみ)
- 1985年 クボタバインダーRA30(めぐみ)
- 1985年 クボタバインダーRA20(めぐみ)
- 1987年 イセキバインダーRL35(みほ)
これをみると1985年のRA登場と共にバインダーの愛称が始まったように感じます。
農研機構で並びを調べてみました(ハーベスター)
- 1976年 クボタハーベスターHH450(ゆたか確認できず)
- 1982年 イセキハーベスターHSG600(ケン太確認できず)
- 1982年 イセキハーベスターHMG450(途中からケン太)
- 1982年 イセキハーベスターHMG600(途中からケン太)
- 1984年 クボタハーベスターRH450(途中からゆたか)
- 1986年 イセキハーベスターHMG300(途中からケン太)
ハーベスターのほうは遅れて愛称化が行われた印象で、先日のカタログが1988年ですから、1984年から1988年の間に愛称化が進んだのではないでしょうか?
今回のバインダー/ハーベスター愛称化はクボタのほうが先?
完全な証拠にはなりませんが、「めぐみ」が1985年に生まれたこと、また「めぐみ」「ゆたか」の完成度が「みほ」「ケン太」のそれに比べ高いことを考えると、今回のバインダー/ハーベスター愛称化はクボタのほうが先だったのではないか?と感じます。
こら罪人ども
蜘蛛の糸より
この蜘蛛の糸は己のものだぞ
お前たちは一体誰に尋いてのぼって来た
下りろ
下りろ
と思ったに違いありません。しかしそう思いつつも、クボタがめぐみとゆたかを始めればみほとケン太で追従してしまったのですが・・・
とにかくどちらの商品もモデルチェンジのない息の長いモデル。何かのタイミングでこのようにテコ入れしたくなる気持、とってもよくわかります。
きょうはこんなところです。また明日!