1983年から1985年は肩パットの時代。ハンサムスカイロード「昔のカタログシリーズ」

今日もクボタ教のNさんにご提供いただいた、「昔のカタログシリーズ」です。クボタのコンバインのカタログにまたまた興味深いものを見つけてしまいました。

まず最初に申し上げたいのは、カタログは大勢の人が真剣に関わっているものですから、Disったり茶化しているのではないということです。

ただ、人が真剣にやればやるほど、時が経ってみれば滑稽な事や興味深いこと、時代の背景やクスッと笑ってしまうようなこと、色々な意味を持った『をかしみ』が出てくると思うのです。

そういう『をかしみ』に浸る感じ・・・「興味深い」は上から目線っぽいし、「おもしろい」はバカにしている感じだし、その気持をひとことで表現するうまい言葉が見つかりません。

申し訳ないけど今見るとものすごくハズカシイ・・・これを作った人は「ヤメテー」と叫んでいるかもしれません。
創ったヒトはもしかしたら後で後悔するかもしれません。しかし「ドンマイ!」そう感じることのできるヒトは一所懸命やった人に違いありません。

今日は前置きが長いな・・・

昨日は「商品カタログなのに商品が背景に使われているだけ」の例を紹介しました。
うわ〜〜〜〜〜っ・・・「誰っ?」。みのりちゃんという名前らしいのですが、どなたでしょう?表紙です。
また、こんな商品が出てこないカタログ表紙も紹介しましたよね?

また見つけちゃった!商品の出てこないカタログ表紙

すっかり前置きが長くなってしまいました。今日はここから始まります。

ハンサムスカイロード NEWスカイロードG1のカタログなのですが、パッと見た限りにおいては、肩パットのきれいなおねえさんがイスに座っているだけでコンバインのカタログとは思えません。
ハンサムスカイロード
NEWスカイロードG1のカタログなのですが、パッと見た限りにおいては、肩パットのきれいなおねえさんがイスに座っているだけで、コンバインのカタログとは思えません。また見つけてしまいました。商品の載っていないカタログ表紙です。

気になることがたくさんるのですが、どれから行きましょう・・・

気になる①「肩パット」

カタログ表紙の肩パットに引っかかるのは前もありました。日の本JF1のカタログです。当時の流行なのでしょうね。

およそ農作業とかけ離れたものすごく斬新なカタログの表紙です。2人乗りということをアピールするためなのでしょう。なんとも印象的なそれこそ「ファッション」を身にまとった若い男女のモデルさんが佇んでいます。もうこれが頭から離れません。
こちらはさすがに商品が写っていますが、肩が強調されたシルエットの服をモデルさんが着ていますよね?
ちょうど「ワインレッドの心」という歌を1983年の暮れに出していた玉置浩二さんの髪型やファッションがぴったり表紙のモデルと重なります。本当は写真を出したいのですが、問題がありそうなので絵にしておきます。各自検索してみてください。
ちょうど「ワインレッドの心」という歌を1983年の暮れに出していた玉置浩二さんの髪型やファッションがぴったり表紙のモデルと重なります。本当は写真を出したいのですが、問題がありそうなので絵にしておきます。各自検索してみてください。年代が出てきたところでカタログの年式を調べてみます。
ネットをウロウロしていたら、コンバイン50年のあゆみというクボタのサイトに行き当たりました。
ネットをウロウロしていたら、コンバイン50年のあゆみというクボタのサイトに行き当たりました。
クボタのコンバインはもうすぐ国内販売100万台に達するのだそうです。
クボタのコンバインはもうすぐ国内販売100万台に達するのだそうです。
サイトの中にクボタのコンバインの年表があるのですが、このカタログが扱っているハンサムスカイロードG1 ZRX1550(全農のスカイロードだから型番にZがついているんですね!)はこのなかでZR1550にあたり、1984年〜1985年となっています。
サイトの中にクボタのコンバインの年表があるのですが、このカタログが扱っているハンサムスカイロードG1 ZRX1550(全農のスカイロードだから型番にZがついているんですね!)は、このなかでRX1550にあたり、1984年〜1985年となっています。

つまり、『肩パット』は1983年(ワインレッド)〜1984年(日の本JF1は1984年登録、RX1550は1984年発売)の間の流行ということになります。

気になる②この時期のクボタはカタログの表紙に商品を載せない方針だった?

ハンサムスカイロードと同じ頃、同じく機械が全く出てこないカタログ表紙をNさんのコレクションに見つけました。

タイトルこそ「クボタ農業機械」ですが、滝田栄じゃん!
タイトルこそ「クボタ農業機械」ですが、滝田栄さんじゃん! 商品が増えすぎてしまい、商品を見せて一目で「クボタ」とわかるほどではなくなってしまっていたため、個性があり、知名度もある個人を『滝田=クボタ』と置き換えて見せるようになっていたのでしょうね。

このカタログもハンサムスカイロードと同じ頃のものだと思います。機械が珍しいものではなくなり、遠くから見ただけでは何処の製品かわからない・・・1984年〜1985年、厳しい時代でした。

あ!時間がなくなっちゃいました。気になる③は「農業機械ポエム」だったのですが、明日できるかなぁ(わかりません)

それでは尻切れでまた明日!

上の記事とゆるく関連しているほかの記事:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です