今日も田植機考古学。イセキの田植機で行ってみたいと思います。昨日のダイキン・ヤンマー動力苗まき機TP21を扱った記事の中でイセキ最初の動力田植機PC20型に少し触れました。
その写真を探してもなかなか出てこないので、その次に出たイセキ最初のフロート式超軽量動力田植機PF20「さなえ」にします。
で、今日はそのPC20型の下の写真、PF20型「さなえ」です。写真で引用したイセキの社史「井関農機60年史」174pにはこのような記述が続きます。
しかし、最終的な定着商品とするには、フロート式が現れ始めた他社製品との競争力などの点で問題があり、生産は2350台で中止することにした。そしてPC20型とは視点の異なる、フロート式超軽量田植機を新たに研究することとなった。
そして反骨精神からか「2輪後傾苗タンク式」を採用したPF20「さなえ」は1970年に商品構成に加えられたそうです。大成功というのですから、バカ売れしたのでしょうね。
ラクな操作で20人分の働き・・・田植コストは大巾にダウン
ヰセキ田植機PF20「さなえ」は田植作業を楽しく、かつコストを大巾にダウンし、農家のみなさまの期待に応えました。
広告からは田植は辛くコスト(人手)がかかった・・・ということが読み取れます。
ヰセキ田植機PF20
●エンジン 4サイクルヰセキKF344・出力2.5ps
●機体寸法 全長1940mm・全巾900mm・全高810mm
●重量 65kg
●走行方法 2輪フロート式、サイドクラッチ付
●能率 60分/10アールあたり
●育苗方式 ばらまき苗
エンジンがむき出しなところなど、荒削りなところも見えますけどほぼ見慣れた田植機の形に仕上がっていますよね!
きょうはここまでです。また明日!
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