第7章、街づくりを変える技術「日本を変えた千の技術博@国立科学博物館」

休みの日は見に来る人も少ないので今日は趣向を変えて・・・国立科学博物館で開催されていた、明治150年記念、日本を変えた千の技術博という特別展で見たものいろいろ・・・その23です。

 

こんな展示です。WEBページによれば・・・ 明治改元から150年、そして2019年に予定される改元。 時代が転換するこの機会にあわせて日本を大きく変えていった科学・技術の成果が一堂に集まります。 日本各地の大学・研究機関や企業などから、 600を超える点数の貴重な科学・技術の遺産が上野の国立科学博物館に大集合! 科学者・技術者の発明・発見にまつわるエピソードや世相、関連する写真などを合わせ、 "日本を変えた千の技術"をたっぷりと紹介していきます。 中でも、「重要文化財」や、「化学遺産」、「機械遺産」、「情報処理技術遺産」、 「でんきの礎」、 「未来技術遺産」に認定された約50点の資料は特に注目です! だそうです。 開館時間 : 午前9時~午後5時 (金曜日、土曜日は午後8時まで、入館は各閉館時間の30分前まで) 休館日 : 毎週月曜日(2月25日は開館、2月12日はお休み)
こんな展示です。WEBページによれば・・・

明治改元から150年、そして2019年に予定される改元。
時代が転換するこの機会にあわせて日本を大きく変えていった科学・技術の成果が一堂に集まります。
日本各地の大学・研究機関や企業などから、
600を超える点数の貴重な科学・技術の遺産が上野の国立科学博物館に大集合!
科学者・技術者の発明・発見にまつわるエピソードや世相、関連する写真などを合わせ、
“日本を変えた千の技術”をたっぷりと紹介していきます。
中でも、「重要文化財」や、「化学遺産」、「機械遺産」、「情報処理技術遺産」、
「でんきの礎」、 「未来技術遺産」に認定された約50点の資料は特に注目です!

もう終っちゃいましたけどね。

 

第7章 街づくりを変える技術 地震、雷、火事、親父。この怖いもののリストの1番と2番は自然災害です。突然襲ってくる自然災害。その国土で快適かつ安全に暮らすために、防災の技術が発達しました。震災の経験は耐震設計を生み、重機は環境を住みよく変え、レーダーは自然災害に備える礎となっています。 とあります。
第7章 街づくりを変える技術
地震、雷、火事、親父。この怖いもののリストの1番と2番は自然災害です。突然襲ってくる自然災害。その国土で快適かつ安全に暮らすために、防災の技術が発達しました。震災の経験は耐震設計を生み、重機は環境を住みよく変え、レーダーは自然災害に備える礎となっています。
とあります。

 

柔構造VS剛構造

 

関東自身で倒壊した凌雲閣(浅草十二階) 1923(大正12)年9月1日に発生した関東地震によって上部が倒壊した凌雲閣と倒壊した上智大学の建物 このような壊れ方をしたのでは人的被害も相当大きかったのでしょうね。
関東地震で倒壊した凌雲閣(浅草十二階)
1923(大正12)年9月1日に発生した関東地震によって上部が倒壊した凌雲閣と倒壊した上智大学の建物

とあります。このような壊れ方では人的被害も相当なものだったでしょう。

 

ものすごく巨大な装置セットです。
グレーの四角いものは1961年、日立製のアナログ計算機。地震に対する建物の応答を計算するために作られたそうです。

 

全体が一枚の写真に入りきらないこの装置は、 関東地震を再現する装置! 円筒の外側に付けられた3本の鉄線は、”関東地震の波形”。 その波形に忠実に振動台を揺らすことができる! とあります。
次の装置は、
関東地震を再現する装置!
円筒の外側に付けられた3本の鉄線は、”関東地震の波形”。
その波形に忠実に振動台を揺らすことができる!

とあります。上の写真の右側の円筒に3本の鉄線が乗っているのが見えますよね?

 

もしかしたら中央下のちょっとした四角い部分がその振動台なのかもしれません。巨大な装置ですけど、揺らすのがこの小さなスペースだとしたら、ちょっとおかしいです。
もしかしたら中央下のちょっとした四角い部分がその振動台なのかもしれません。巨大な装置ですけど、揺らすのがこの小さなスペースだとしたら、ちょっとおかしいです。

 

上の機械は最古の地震振動装置だそうです。 1929(昭和4)年 90年前の耐震研究装置。振動台の上に模型を乗せ、それを実際に揺らして影響を解析する手法は古くからあるが、東京工業大学の谷口忠は、より地震波に近い振動を模型に与えて過渡的な現象を観測できる装置を考案した。本装置を使った実験により、建築物の地震に対する応答を解析した。 とあります。
上の機械は最古の地震振動装置だそうです。
1929(昭和4)年
90年前の耐震研究装置。振動台の上に模型を乗せ、それを実際に揺らして影響を解析する手法は古くからあるが、東京工業大学の谷口忠は、より地震波に近い振動を模型に与えて過渡的な現象を観測できる装置を考案した。本装置を使った実験により、建築物の地震に対する応答を解析した。

とあります。やっぱりあのスペースに模型を置くんですね!

 

エピソード 柔構造VS剛構造  固い建物(剛構造)としなやかな建物(柔構造)、どちらが耐震性に優れているか。東京帝国大学の佐野利器は、サンフランシスコ地震の調査などから剛構造による耐震理論を提案した。関東地震の被害を受け、真島健三郎が柔構造を提唱し建築界では議論となった。  構想の構造物では、柔構造とならざるをえないが、柔らかすぎれば変形してしまう。地震に対して、実際の建物がどう揺れるか。強震計による地震記録の集計と計算機を使った動的設計法によって、日本で高層建築を立てることが可能となった。 とあります。
エピソード
柔構造VS剛構造
 固い建物(剛構造)としなやかな建物(柔構造)、どちらが耐震性に優れているか。東京帝国大学の佐野利器は、サンフランシスコ地震の調査などから剛構造による耐震理論を提案した。関東地震の被害を受け、真島健三郎が柔構造を提唱し建築界では議論となった。
 構想の構造物では、柔構造とならざるをえないが、柔らかすぎれば変形してしまう。地震に対して、実際の建物がどう揺れるか。強震計による地震記録の集計と計算機を使った動的設計法によって、日本で高層建築を立てることが可能となった。
とあります。

 

結局このエピソードには柔構造VS剛構造のどちらが勝ったのか、書いていなかったので調べてみました。Wikipediaによると、一応この時は剛構造有利で決着したようなことが書いてありました。

 

レーダー

 

怖い自然災害、地震の次は気象現象です。電波を使えは見えないものが捉えられる・・・ということでレーダーです。 小型船舶用レーダー NMD-411型 アンテナ 波長3.2mm、尖頭出力30kw、最大探知距離80km、戦後GHQから気象レーダーの研究が許可されたのは1950(昭和25)年で、翌年に一般的なレーダーの研究が解禁となった。本装置はかつて日本館屋上で、実際に稼働させ展示していたものである。とあります。
怖い自然災害、地震の次は気象現象です。電波を使えは見えないものが捉えられる・・・ということでレーダーです。

 

小型船舶用レーダー NMD-411型 アンテナ 波長3.2mm、尖頭出力30kw、最大探知距離80km、戦後GHQから気象レーダーの研究が許可されたのは1950(昭和25)年で、翌年に一般的なレーダーの研究が解禁となった。本装置はかつて日本館屋上で、実際に稼働させ展示していたものである。とあります。
小型船舶用レーダー NMD-411型 アンテナ
波長3.2mm、尖頭出力30kw、最大探知距離80km、戦後GHQから気象レーダーの研究が許可されたのは1950(昭和25)年で、翌年に一般的なレーダーの研究が解禁となった。本装置はかつて日本館屋上で、実際に稼働させ展示していたものである。

とあります。

 

 

気象レーダー 電磁波は、雨や雪、雲などに当たると、吸収や散乱が起こる。底から反射して返ってくる電磁波を分析すると、雨や雨雲の状況を知ることができる。アメリカでは1940年代から研究が進み、我が国では戦後の1954(昭和29)年から開発が始まった。  その10年後、富士山頂に最大観測範囲800キロメートルにおよぶレーダーが完成し、台風の接近を知ることができるようになった。現代ではゲリラ豪雨などの局地的な現象を、より遠く正確に把握するためのレーダー開発が続いている。
気象レーダー
電磁波は、雨や雪、雲などに当たると、吸収や散乱が起こる。底から反射して返ってくる電磁波を分析すると、雨や雨雲の状況を知ることができる。アメリカでは1940年代から研究が進み、我が国では戦後の1954(昭和29)年から開発が始まった。
 その10年後、富士山頂に最大観測範囲800キロメートルにおよぶレーダーが完成し、台風の接近を知ることができるようになった。現代ではゲリラ豪雨などの局地的な現象を、より遠く正確に把握するためのレーダー開発が続いている。

 

で、その電波のもとマグネトロン

 

富士山レーダー用マグネトロンM159A せん頭出力2MW、パルス幅4μS。 富士山頂に、世界最大の気象レーダーがあった。1959(昭和34)年の伊勢湾台風による被害を契機に、日本に近づくおそれのある台風の市を早期に把握するため、気象庁によって建設されたものである。本紙量はその富士山レーダーの心臓部。 とあります。マグネトロンはWikipediaによるとマグネトロンとは、発振用真空管の一種で、磁電管とも呼ばれる。電波の一種である強力なマイクロ波を発生する。レーダーや電子レンジに使われている。と書かれています。
富士山レーダー用マグネトロンM159A
せん頭出力2MW、パルス幅4μS。
富士山頂に、世界最大の気象レーダーがあった。1959(昭和34)年の伊勢湾台風による被害を契機に、日本に近づくおそれのある台風の市を早期に把握するため、気象庁によって建設されたものである。本紙量はその富士山レーダーの心臓部。

とあります。Wikipediaによるとマグネトロンとは、発振用真空管の一種で、磁電管とも呼ばれる。電波の一種である強力なマイクロ波を発生する。レーダーや電子レンジに使われている。と書かれています。

 

気象レーダー用マグネトロン5M36A
気象レーダー用マグネトロン5M36A

 

電子レンジ用マグネトロン
電子レンジ用マグネトロン

 

電波でモノを温める 電子レンジは、アメリカのレーダ技師パーシー・スペンサーが戦時中の研究開発の過程で思いついたといわれている。戦後アメリカでレーダーレンジの名で発売された。 我が国では、1959(昭和34)年に東京芝浦電気が最初の電子レンジを開発し、その後各社も発売した。1962(昭和37)年には、国鉄の食堂車で使用され、評判となった。以降、国内各社の電子レンジ用マグネトロンの開発によって、小型化、低価格化が進み、瞬く間に家庭用調理家電として普及した。
電波でモノを温める
電子レンジは、アメリカのレーダ技師パーシー・スペンサーが戦時中の研究開発の過程で思いついたといわれている。戦後アメリカでレーダーレンジの名で発売された。
我が国では、1959(昭和34)年に東京芝浦電気が最初の電子レンジを開発し、その後各社も発売した。1962(昭和37)年には、国鉄の食堂車で使用され、評判となった。以降、国内各社の電子レンジ用マグネトロンの開発によって、小型化、低価格化が進み、瞬く間に家庭用調理家電として普及した。

 

というわけで、1961年、東京芝浦電気製の電子レンジです。冷蔵庫ぐらいの大きさ。中央の取手部分が実際の調理スペースなのでしょう。今のサイズを考えると驚異的です。
というわけで、1961年、東京芝浦電気製の電子レンジです。冷蔵庫ぐらいの大きさ。中央の取手部分が実際の調理スペースなのでしょう。今のサイズを考えると驚異的です。

 

今日はこんなところです。また明日!

あと14日!投票は100越えを狙ってます。よろしくお願いします!

 

わー昨日より一つ増えてる・・・うれしー!     今回「お米たべてー!」TEAMのカート名は『おむすびころりん』。地震で物資の輸送が止まっても保存の効く米は有効です。みんながお米を食べなくなって、田んぼがなくなってしまったら、非常時だって困ります。一人一人が一日おにぎりを一つ食べるだけだってかなり違うはず。というわけで、現在受付中の人気投票で「お米たべてー!」TEAMに投票をお願いします!
わー昨日より一つ増えてる・・・うれしー!
今回「お米たべてー!」TEAMのカート名は『おむすびころりん』。地震で物資の輸送が止まっても保存の効く米は有効です。みんながお米を食べなくなって、田んぼがなくなってしまったら、非常時だって困ります。一人一人が一日おにぎりを一つ食べるだけだってかなり違うはず。というわけで、現在受付中の人気投票で「お米たべてー!」TEAMに投票をお願いします!
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“第7章、街づくりを変える技術「日本を変えた千の技術博@国立科学博物館」” への2件の返信

  1. 山葵さん おはようございます

    電子レンジのマグネトロンを分解して磁石を取り出して 金属加工用の工具代わりにしたりおもちゃにして遊んだりしています・・・

    !!!一体どんなオモチャを作っているのでしょうか???
    山葵さんのところは見る人が見たら宝の山の秘密研究所みたいなところなのでしょうね
    マグネトロンの中には文字通り磁石が入っているのですね
    分解する時の注意点も含め頭の隅に入れておきます
    僕のところには不要の電子レンジはありませんが
    きっといつかなにかの役にたつでしょうから・・・

  2.  富士山レーダー用マグネトロンM159A
     せん頭出力2MW、パルス幅4μS。
    2メガワット・・・命の危険を感じる圧倒的なエネルギーですね!
    電子レンジのマグネトロンを分解して磁石を取り出して
    金属加工用の工具代わりにしたりおもちゃにして遊んだりしていますが
    強烈な磁力でうっかり手を挟まれると三日月形の血豆ができてしまいます
    分解する時にも二つの磁石の距離が狭くて注意しないとくっ付いた衝撃で
    粉々になる厄介なアイテムです。

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