今日はわずか20年ほどで消えてしまった四輪駆動用フロントアクスル市場に興味をそそられたので、同じくフロントアクスルシリーズで・・・
昨日はFORDについていたフロントアクスルのお話でした。今日はデヴィッドブラウンの四輪駆動用フロントアクスル、hokkaidoujinさんのところで見た、デヴィッドブラウンの1210「撮りトラ」です。

tractordata.comによれば、DB1210は1971年〜1976年。デヴィッドブラウン3.6L4気筒ディーゼル67馬力となっています。ご覧の通り四駆となっています。


1970年代後半のモデルですから、他のトラクターと同じく四駆のメーカー設定はありません。

このアクスルは今まで見たものとはずいぶんスタイルが違い、カクカクのアクスル。作る人によってデザインは様々です。

メーカー銘を見てみましょう。Kramer 7770 ueberlingen w.Germanyと書いてあります。ドイツ製だ!
↑似たような名前が見つかりました。




もう一度DB1210のアクスルに戻ります。これ、どのように動力が行っているかというと・・・

こんな感じなんです。前へ向けたPTOから動力をとっているような気がします。これ、おもしろいですね!これなら簡単にポン付けできそうです。よくわからないのですが、ゆっくり走っても速く走ってもPTOの回転数は一緒なんですよね?何かめんどくさい問題が出そうですけど、僕には具体的にイメージできません。

テネコに買収されたあとの製品のようです。


昨日のシンドラーは、フロントアクスルから撤退したら、そんなことはまるでなかったことのようにエレベーターやエスカレーターを作っていました。このクレイマーも同じくアクスルのことは触れていません。(もしかしたら同じ名前の違う会社かもしれませんけど)あっという間に消えてしまい、作っていた会社のWEBページにも記載されないような小さな仕事・・・このようなフロントアクスルたち、たくさんあるんでしょうね。なかなか興味深いです。