今日はhokkaidoujinさんの案内で見た、三菱トラクターD1500「撮りトラ」です。年表を見てみると、赤いR2000GやR2500Gと重なっている部分もあり、赤と青、併売されていた可能性があります。
並べてみるとかなり違う感じがして、「当時は賛否両論あったろうな」と想像されます。
・・・と、書き出してしまってから出す写真がこれっていうのも申し訳ないのですが・・・プラスチックのグリルに直接ヘッドランプが取付けられていたようで、経年劣化なのか割れて落ちてしまったようです。おまけに冗談のような煙突マフラー。多分、空き缶をマフラーにかぶせるぐらいの軽い気持。最長45歳。もっともっと程度の良いD1500だってあるとは思いますが、この機体はすざましいヤレ具合です。
これが年表。もしかしたらここにあるD1500と、写真のD1500は違うものである可能性もありますが、写真のD1500がこの年表のST1500(D1500)であるとすると、赤のR4ケタ形と重なっています。
三菱トラクターR2500Gです。tractordata.comによれば、青いDトラの前の赤い三菱・・・1970年〜1975年製造。車体のプレートによると、1192cc2気筒ディーゼル25馬力/2700rpmです。
いかにも昔っぽいオイルバスフィルターが飛び出したR2500G
Dトラと呼ばれているんですね!三菱D1300/D1800/D2000/D2500/サトーST1300「昔のカタログ」の時に紹介したカタログです。新25馬力というのはR2500Gに対しての表記だと思います。丸みを帯びた赤いR2500Gに対して、青く、しかも少し角張ったスタイル。それにプラスチックのグリルが白。そのコントラストが強いからすごく小顔に見えます。人々は三菱は大きく変わったという印象を持ったに違いありません。
そしてこちらはD1500とD1800のカタログ。新15馬力、新18馬力と書いてあるのは、R1500G、R1800Gという赤いトラクターも売っていたからなのでしょう。R1500Gは1972年後半まで、R1800GはD1800の発売された1973年後半まで売られていたようです。と、いうことは1973年は赤青入り交じっていたことになります。
エアクリーナーは乾式になったのでしょう。スッキリした外観には、青が似合うかもしれません。
赤の数字は色がすっかり飛んでしまって見えにくいですが、確かに1500と書いてあります。
パネル部分は黒だったのでしょうか。こんなところも新しかったのでしょうね。
こちらはR4ケタシリーズ。インパネはボディと共色。付いているものは同じだけど、D型のほうは見せ方を工夫している感じです。今までのトラクターの作りを踏襲するのではなく、例えば「最新のクルマ風」とか「流行のスクエアスタイル(そんなものがあったとすれば)」のような、トラクター以外からエッセンスを取り入れる感じで作ったのでしょう。
なぜか最後がこの写真になっちゃいました。色々あってもこの煙突の破壊力はすごいです。
今日はこんなところです。また明日!
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