今日は「昔のカタログシリーズ」、トラクター狂さんがシバウラの1988年版総合カタログを送ってくれました。トラクター狂さん、ありがとうございます!
前回見たのは1970年(昭和45年)のシバウラ総合カタログでした。それから18年、シバウラはどう変わったのでしょう。
すっかりあか抜けてしまって、1970年(昭和45年)のシバウラ総合カタログではただ製品の特長を述べていた感じが「お客様に語りかける」調子に変わっていることがわかります。
それに土作りロータリ〈土作くん〉!どう読むのでしょう。どさくくん?つちさくくん? 「◯◯くん」の名称は1980年代からあったんですね。
それから先進倍速ハイ旋ターン!
前輪のスピードを後輪の1.75倍にアップすることにより、よりシャープな小回りが可能になり、時間も短縮されます。また、前後輪タイヤのあとが少なく、枕地を荒らさず、仕上がきれいです。シバウラハイ旋ターンは、電磁クラッチとワンウェイクラッチの組合わせによって差号する一歩先がけた先進倍速です。
オヤジギャグ的ネーミングも見られます。そしてなんだかわからないけどおねえさんの写真まで・・・
仮説ですけど、こうやってカタログを比べてみると1970年代に商品写真、機能説明写真、使用例写真、それに破綻のないコピーのカタログ基本形ができ、1980年代にその機能をキワだだせる「◯◯くん」(その後〜っ子、〜ちゃんに発展)、それから「先進倍速ハイ旋ターン」に象徴されるようなオヤジギャグ的販促商品名がプラスされた現代農業カタログフォーマットができあがったと考えられます。
忘れてはならないのが各社の機能が出そろい、その制御をより洗練されたものにしようと追加された電子制御。これを総称してマイコンと呼び、機械式のトラクターの買替え需要を掘り起こそうとしていたのも1980年代でした。
マイコンを搭載しているため、メカトロ税制の恩典が受けられます。と当時はカタログに書かれていました。
メカトロ税制は「中小企業新技術体化投資促進税制」という名前で、ネットで調べるとITmedia エンタープライズに記述があって、
この制度は、生産、流通、管理部門の効率化、省力化、高度化などを図るため、産業用ロボット、NC工作機械など、中小企業に対してメカトロニックス機器の導入を促進するために昭和59年に創設された税制です。
昭和59年というと1984年。もしかするとトラクターの機能もメカトロニクス機器となり、電子制御で「今までの機械制御と違う」という意味合いもあって、「◯◯くん」的愛称やオヤジギャグ的機能名が生まれたのかもしれませんね。
三菱は1983年から取り入れているおねえさん。農業の担い手は3ちゃん農業などと言われてもいたし、女性にアピールする部分もあるのでは?という指摘をする方もいましたが、それにしても何か違和感がある・・・
3ちゃん農業(さんちゃんのうぎょう)とは、それまで農家の働き手であった男性が出稼ぎに出たり、農業以外の職業に従事したりして、老年男性と老年女性と主婦、すなわち「じいちゃん、ばあちゃん、かあちゃん」により農業が営まれることである。
1960年代に増加し、1963年の流行語にもなった。このような背景として、戦後の高度経済成長と、それに伴う池田内閣の所得倍増計画に伴う農村人口の減少があげられる。
これ、どこから来るのか調べてみました。(もう時間がないのですが)
チアリーディングというとNFLとかかなあ・・・と思って調べると、日本では
地上波では1970年代に東京12チャンネル(アメリカン・プロフットボールアワー)で放送した後、1988年から日本テレビが放送を始め(1994年から1996年までは放送せず)
とあり、あまりドンピシャじゃない感じ。
なんとなく賑やかしな感じで、だれでもいい(顔は出しているけど匿名的)、でもミニスカのおねえさんを配置するっていうのは、ざっとネットを調べたかぎりではスクールメイツの影響かも・・・などと思うのでした。
わー。ホントに時間がなくなっちゃった。それではまた明日!
さとしさん
P15・・・879cc
P17・・・954cc
P19、P21・・・1330cc
ご参考になれば幸いです。
カタログの字が小さくて見えないのでP15P17P19P21の排気量を教えてもらえないでしょうか?