見に来るひとが激減する週末は(天気がいいと特に)どーでもいい話題です。まあ、いつもどーでもいい話題といえばそうなんですけどね。
昨日の『これが気になる!!シバウラS-30A「撮りトラ」』で気になっていたヘッドランプ、Facebookのほうで教えてもらいすっかり解決しました。いや〜スッキリした!
強いてカッコいい言葉でまとめちゃうと、「どんな小さな部品にも物語と宇宙がある」って感じでしょうか・・・あははっ!
そうしたら同じシバウラS-30Aを持っている方が写真を撮って送ってくれました。
『知らないメーカーを見つけるとワクワクする・・・コマツインター484「撮りトラ」』のときにウインカーに見つけた「市光工業株式会社」のブランドでした!
中央にあるマークは「市光工業株式会社」の「市」の字をあしらったもののようですね。
『STIHL製2ストディーゼルのイセキTC-10 その2・・・「撮り虎」』の記事で、イセキのTC-10に見つけていました。
調べてみると市光工業株式会社のWEBページに「EVER ACE」(PIAA)市光工業株式会社の一般部品販売部門から分離独立したとあります。
さらにPIAAのWEBページには
PIAAは、1963年7月、市光工業株式会社の一般部品販売部門から分離独立し、HID・LEDバルブやランプ、ワイパー、キャリア等の自動車・二輪車部品を製造・販売しています。
分離したほうの「EVER ACE」と親会社の「EVER WING」の両方が書いてあるのはちょうど過渡期に作られた・・・ということなのかもしれません。
さらにはこんなこともわかりました。
市光工業株式会社には同じくフランスのValeo社が出資して親会社となっていたんです。
Valeo社は『「電装探偵団」ウインカーの歴史も色々。最強トラクターウニモグの貝殻ウインカー「撮りトラ@土の館」』の時に見つけた、ウニモグのウインカーを作っていたSWF社の親会社でしたね。
そのHELLA製の貝殻ランプとは・・・
戻ってウニモグのウインカー
現在このSWF社は単独で存在しているわけではないようで、ネットで探すのに苦労してしまいました。
やっとSWF Auto-Electric GmbHと検索すれば出てくることに気がついて中身を見てみると、SWF社は1923年にドライバーやドリルなどのハンドツールを作る会社として設立され、1926年にはターンシグナル、1927年に電動ワイパーを作っていたそうです。
戦後はスピードメーターやステアリングコラムスイッチその他、カーアクセサリー業界のリーディングカンパニーへと発展し、特にうウォッシャシステムはかなりのシャアをとったみたいです。
ただ、1998年にフランスの自動車部品メーカーのヴァレオに買収され、現在SWFとして売られているものはワーパーブレードだけになってしまったようです。
日本語のウィキペディアによると
1923年にイギリスのフェロド社 (Ferodo) のフランス支社 (S.A. Française du Ferodo) がパリ郊外のセーヌ=サン=ドニ県サン・トゥーアン (Saint-Ouen) に設立され、イギリス本社からのブレーキ・ライニングやクラッチのパッドの販売を始めた。これが後にヴァレオ社となり、特に1960年代から急速に業務を拡大し、ブレーキ・システム(1961年)、空調システム(1962年)、電子部品(1963年)、ライティング(1970年)、電装部品(1978年)の製造・販売を始めている。
1980年5月28日には社名に「ヴァレオ」を採用。これはラテン語で「私は元気です」(フランス語:Je vais bien., 英語:I am well.)という意味で、その頃イタリア支社で使っていた用語である。
とありました。元々はブレーキやクラッチのライニングを作っていた会社なんですね。