先日から自分の中で盛り上がっている三菱の機運、伊藤産業機械さん、トラクター狂さんに資料をいただき、さらに盛り上がりそうです。
最初にDが付く三菱のトラクター、Dトラと呼ばれているんですね!今日は昔のカタログシリーズです。
そのコピーには・・・
ブルーが変えた若者のハート。
マイサンは、鮮烈のブルー。この色が今若い農業マンに大きな希望と意欲をかきたてています。女性でもすぐ乗れる、簡単な運転と操作。小回りがきくから山間地の田畑でも、効率よくラクに作業がすすみます。さあ、今すぐ乗ってみよう「ブルーのマイサン」。ヤル気をおこさせるトラクターです。
どうもこのコピーを読んでいると赤系等のトラクターは「じいさんやおじさんが乗るものだ」と思わせたいと考えたか、もしくは既にそう思われていたのかもしれません。
そういえば1970年代初頭までは赤もしくはオレンジの暖色系等のトラクターがほとんどでした。各社のトラクターもほぼ出そろい、見分けがつきにくくなっていたでしょうね・・・きっと。
色を変え、ターゲットを絞ろうといくつかのメーカーが考えたとしても不思議はありません。
そのコピーには・・・
小型というよりは・・・
現代形のトラクターです。サトーのST-1300は、「白いトラクターSTシリーズ」の新しい仲間。小型ながらパワー自慢、女性でも簡単に乗りこなせる水田作業主体のトラクターです。「歩く農業から乗る農業へ」という現代農業の流れを敏感にとらえたサトーの自信作です。
先日のランツ・ブルドッグのカタログとはえらい違いです。ランツのほうが機能の説明やそのメリットに終始していたのに比べ、サトーやマイサンのほうはホワンとしたとらえどころのないイメージに終始しています。
水田作業主体と書いてあるところを見ると、やはりブルトラとかぶる部分はありますよね。
D1500は1973年〜1976年製造、D1800は1973年〜1974年製造のようでした。D1300/ST1300がどちらかといえばイメージで売っていたのに比べて、こちらはハッキリ数字で勝負するのだそうです。
トラクターは機械です。
数字がその実力を正直に語ります。
トラクターは数字で選びましょう。
こうあります。機械は数字だと言い切ってしまうところが潔いです。
それともう一つ、画像検索をすると顔が黒いのと白いのが居たのですが、この切り抜きを見てナゾが解けました。
15馬力が顔が白くシートクッションが黒。18馬力のほうが顔が黒くしーとクッションが白。
こういう切替になっていたんですね・・・
多分、青年に「トラクターは数字で選びましょう」啓蒙しているんです。数字には自信があったのでしょう。
D2500は1974年〜1975年製造(多分・・・年表にはST2500の分しか書いてありません)でD2000は1973年〜1976年製造のようです。
切り抜きにあるD2500は顔が白、シートクッションは黒ですが、D2000はどうだったのでしょう・・・
そしてメインにフューチャーされているのは、やはり最大馬力だけあってD2500。でも、作っていたのは2年間だけで、すぐにD3000になってしまったみたいですけど・・・
この切り抜きからは、三菱のトラクターは「青」ということを定着させようと試行錯誤していたこと、カタログスペックで商品を選ぶという文化?を根付かせようとしていたことがうかがえます。
考えてみたら、この前のランツのように部品点数が少ないことから耐久性やメンテナンス費用などを想像させるカタログは頭を使います。
それに比べ、数字を見比べて選ぶことができれば一目瞭然なので頭を使いません。問題が起こることもありますが、これはこれで一つの発明なんじゃないかなあ・・・などと思います。
今日はこれまで・・・また明日!
愛読者さん こんばんは
栄枯盛衰ですね
いろいろなもの(会社も含めて)寿命がある感じですよね
製品も時間がたつといくらモデルチェンジしても老化してしまうのでしょうか
それともなにか老廃物が溜まって古くさくなってしまうのか・・・おもしろいです
私の世代だと「赤いトラクター(小林旭さん)」の歌と、「オラぁやっぱりヤンマーがエェな。」っていうCMが記憶に残っているのですが、前後して三菱が「青年の青」を推していたんですね。
時が経って、今はヤンマーの方が若者にアピールしているのが面白いです(笑)