今日はhokkaidoujinさんに案内していただき、andoさんと一緒に見た、個人で昔の道具を収集、保存、展示している美原農機具生活用具歴史館の道具たちその2です。
この美原農機具生活用具歴史館の由緒などについては『昔の道具その1@美原農機具生活用具歴史館』を見てくださいね!
かさなりをとりながら撮っていますので重複する部分がたくさんあると思いますが、そこは様々な角度から見る・・・ということでご勘弁下さい。
米選機って聞いたことあります。ちょっと画像を探してみました。すると結構展示会で見ていることがわかりました。↓これは2015年に見た、米選機。ネオライスグレーダーというのがそれに当たるようです。
現在のものが縦型ということは、この昭和30年頃の米選機は横型ということになるでしょうか・・・
手工具がいっぱい・・・この美原という土地は湿地泥炭地ということで、スコップやら暗渠用の道具などがたくさん必要だったんですね・・・きっと。
確かに注目は「珍」と書いてある共立の刈払機。これはどうなってるんだろう。
動力を使う道具もありますが、今では機械に置き換わってしまってどのように使うのかまったく知らない手道具も多く、気になります。
水戸芸術館で開かれている写真家、石川直樹さんの個展、「この星の光の地図を写す」を見ていたお客さんに昨日聞いた話なのですが、大工さんで未だに石斧が道具箱に入っている人がいるそうです。
その理由がふるっていて、チェンソーやノコギリは故障したり錆びたりすると使えなくなってしまうけど、石斧は何千年土に埋めておいても腐らない。「最終的に頼りになるのは石斧だ」と言っているそうなのです。
これはカーナビや電動工具、産業機械は発展してたけど、発展したり進化したのは企業や企業が持つ技術だけで、人間個人の能力はそれに比例して落ちて来ているんじゃないか・・・という話の中で出てきたものです。
今や現代人は小屋掛けをすることもできず、何もない状態では作物を作ることも獲物を捕ることもできません。手技や手工具の使い方を全部放棄してしまったので、これらみんな外注に出してボクらは一体何をしてきたのか・・・
ちょっと考えちゃうのでした。