あ!目についたのは大きな面積を占めていた販売部分ではなく、その下のすごく小さな部分だったんですけどね。「1966年 世界初の量産自脱型コンバイン HD50」ワクワクする言葉じゃないですか!
写真から大きさはわかりませんが、バインダーに何か機械がくっついた(自脱部分なのかな?)ような形をしています。調べてみると、まず産業技術史資料データベースというのが見つかりました。
「S42年7月から生産、販売を開始し、つくるはしから売れていった。小型軽量(580kg) で、価格も小売り50万円と手ごろであった。」すごく生々しい記述です。こういう書き方、よく見ますけど一体誰の言葉なのかすごく興味があります。
ことばのロンダリングというか、こういうのってだれか個人が言ったことだと思うのですが、それを「つくるはしから売れていった」とか「手ごろであった」と書くことによって大勢の感じたことになっていくような感じ・・・
悪いことと思うわけではなく、インタビューされた人の「よく売れたねえ」とか「手頃だったからじゃない?」なんていう言葉が書き言葉の「つくるはしから売れていった」とか「手ごろであった」になり、流れを代弁する形になっていくのがなんだかおもしろいです。
どちらも愛媛県松山市の井関農機展示館にあるもので、別の機体みたいですね。背景が違うし・・・
更に検索してみると、発明協会というところがやっている「戦後日本のイノベーション100選」というのが見つかりました。インスタントラーメンやウォークマン、新幹線やウォシュレットなど、おなじみのものが並んでいます。
ただ、朝は時間がないのですっとばしてHD50を・・・
更に調べていると本家本元の井関農機のページでこんなものを見つけました。『井関農機 自脱型コンバイン50周年 DIGITAL GALLERY』
自脱型コンバイン大陸に最初の1歩を踏み入れたフロンティアとして、ずっと同じ名前を使っていたんですね! 前の記事で販売形式名と形式名が違って調べにくいなんて言ってゴメンなさい。
動画もありました
そういえば歩行自脱型のコンバインは以前『なんと46年前!クボタ歩行自脱型コンバイン HJ3・・・「昔のカタログシリーズ」』でも紹介しましたね。
今日はこんなところでおしまいです。また明日!
トラクター狂さん おはようございます
スペックありがとうございます!
乗用歩行兼用タイプなんてあったんですね・・・
エンジンも発動機みたいなものだったのでしょうか
50年も前のもの、考えたら半世紀前ですからね
「HD50の現役が動いているかも」←なんて夢がある放しでしょう!
HD50のスペックです。
全長・・・2310mm~2510mm
全幅・・・1680mm~2620mm
全高・・・1385mm
重量・・・600kg(乗用歩行兼用タイプは615kg)
変速段数・・・前進6段・後進2段
刈幅・・・500mm(2条刈)
刈高さ・・・20mm~150mm
脱穀形式・・・自脱式
作業能率・・・1~1.5hr/10a
エンジン・・・空冷4サイクルハイオクタン灯油 ヰセキ KF1300 12馬力
ウチの近所に朽ち果てたHD50と思われるコンバインがいます!
と言っても、刈取部・脱穀部は外されて、エンジンも違う物(確かヤンマーだったかな?)が載せられ、クローラー運搬車に改造してありました。
原型はとどめていませんが、エンジンの配置や操作部の形状から、あれはHD50じゃないか?と判断しました。
何年も道路沿いの畑に放置されていて、ボロボロでしたが、ちょこちょこ場所が変わっているので、まだ実働みたいです。