今日は宇都宮のろまんちっく村で開かれた「JA&クボタ 全力応援夢農業2016」で見た、いさみ発動機、MBF-20型(2.0-2.5馬力1500-1800rpm)その他です。
いさみ式コントローラー特許出願中
↑50秒ほど。すごくコンパクトなこのいさみ発動機とクボタの発動機のドーナツの形の排気が気に入って撮りました。
さらに見ると、この「いさみ発動機」というのは商品名、もしくはブランド名で、作っている会社は日平産業株式会社だということがわかりました。この発動機の背中についているマーク(動画でしか確認できません・・・すみません)がすごく日立のマークに似ていたのですが、なるほど・・・「日」と「平」をモチーフにしているから当然似ちゃうわけです。
日平産業株式会社
発動機の会社はそれはそれはたくさんあったでしょうから、あまり期待せずに調べてみたらあっさり見つかってビックリ! ウィキペディアによると、昭和13年に浦賀船渠の全額出資により設立された大日本兵器株式会社というのが元になっているようです。
そしてその後、㈱トヤマキカイと日平産業㈱が合併した株式会社日平トヤマは2008年にコマツNTC株式会社という会社になっています。
旧日平産業
1938年(昭和13年) – 浦賀船渠の全額出資により大日本兵器株式会社創業。
1945年(昭和20年) – 日平産業株式会社に改称。
1954年(昭和29年) – 会社更生法を申請。
1972年(昭和47年) – 東京証券取引所2部上場。合併後
1984年(昭和59年) – 株式会社 トヤマキカイ(旧東洋紡系)と日平産業株式会社(旧丸紅系)が合併。株式会社 日平トヤマに改称。
2001年(平成13年) – ゼネラルモーターズよりエンジン加工ラインを受注。
2008年(平成20年) – 株式公開買い付けにより小松製作所の連結子会社になる。
2008年(平成20年) – 小松製作所の完全子会社となり、上場廃止。
2008年(平成20年)10月 – 社名をコマツNTC株式会社に変更。
2009年(平成21年) – 技術センター(神奈川県横須賀市)で生産していた太陽電池向けワイヤーソーを福野工場(富山県南砺市)へ移管。
2010年(平成22年)- 技術センターの工場一棟をニコンに貸与。ニコンは大型液晶露光装置を生産。
2011年(平成23年)- 4月 – コマツ工機を吸収合併。また、本社を東京都品川区から富山県南砺市へ移転。
2012年(平成24年) – 技術センターの敷地・工場をほぼ全面的にニコンに貸与。ニコンは横浜製作所の一部を移管。
元は大日本兵器株式会社というくらいですから、兵器、複数の記載で確認したわけではありませんが、航空機搭載用の機銃を作っていたみたいなんです。戦後こういう発動機を作り始めたのでしょうか・・・
兵器を作っていただけあって発動機の名前が「勇み発動機」なったというのはうがちすぎですかねえ・・・そして戦後改称したときには日平産業・・・もしかしたら大日本兵器株式会社は「にっぺい」などと略して呼ばれていてそれをそのまま「日平」にしちゃったとか・・・
あ!これは根拠のない妄想ですから気にしないでください。もしかしたら日本の平和を願って「日平」かもしれませんものね。
最後に発動機の再生リストを貼っておきます