去年名前の判明した、縁石と道路の隙間にそびえ立つ「薹(トウ)」ビロードモウズイカ。去年から立ち枯れたままの真っ黒な植物遺跡が残ったまま、新しい緑の「薹(トウ)」がさらに高く育っているのでした。
以下は冗談ですけど・・・
しょくぶついせき【植物遺跡】
(1)過去の植物の営為の跡が残されている場所。遺構・遺物のある場所。植物遺跡学では抜け殻・乾燥殻・殻塚・廃棄跡など、土地に固定されず、うつろいやすく一瞬の様相をさす。
(2)もともと樹木ではない植物は枯れてしまったら、元の姿は想像しがたいものではあるが、その中でも特にヘンテコリンで想像力の働く枯死した植物を「植物遺跡」と言う。
「植物遺跡」の例
ビロードモウズイカ
去年も引用しましたけど、ウィキペディアより
ビロードモウズイカ(学名:Verbascum thapsus)はヨーロッパおよび北アフリカとアジアに原産するゴマノハグサ科モウズイカ属の植物である。アメリカとオーストラリア、日本にも帰化している。
ビロードモウズイカは、大きな葉のロゼットから伸長した長い花穂に黄色い小花を密集し、高さ2メートル以上にもなる毛深い二年生植物である。この植物は、多様な環境で成長できるが、どちらかと言えば日当りのよい撹乱された土壌を好む。そのような場所では、大地が光を受ければすぐに、その場所の土壌シードバンクに存在していた寿命の長い種子から成長することができる。 ビロードモウズイカは、豊富に生産される種子によって広がる普通な雑草であるが、種子の発芽には開けた土地を必要とするため、攻撃的な外来種となることはほとんどない。 この植物は、非常に競合的な種というわけではなく、他の植物の陰に耐性がなく、耕起後に生き延びることもできないので、大部分の農作物に対しては大した害にならない。 ビロードモウズイカはまた、多種の昆虫に対する宿主でもあり、それらの昆虫のいくつかは他の植物の害虫となり得る。
去年は、攻撃的な帰化植物ではない所為なのか、薬草としての功利もあるためなのか、とても好意的で愛に溢れるウィキ内の記述だなんて思いましたが、このまま行くと中央分離帯は冬のあいだ真っ黒な「薹(トウ)」が乱立し、夏になればその間からニョキニョキと緑の「薹(トウ)」がこれまた乱立するということになりませんかねえ・・・
ビロードモウズイカは縁石とアスファルトのわずかな隙間という、安全で競争がなく、おじいちゃんも長生きできる「安住の地」を見つけたようです。