今日はスガノ農機の『「土の館」 土と犂の博物館』で見た、生き残るんだったら特長を磨け!の中折れ式ホルダートラクタのお隣にある、同じくホルダーのハンドトラクターです。
それにしてもこのハンドトラクター、以前紹介した中折れ式ホルダートラクタと同じエンジンを使っています。当然同じ大きさなわけで、正面から見た場合見分けがつきません。
つまり、相当巨大なハンドトラクターなわけです。重さも半端じゃないはずだよなあ・・・
例によってお楽しみのキャプションです
機種名: ホルダーハンドトラクタ
形式・仕様: 7馬力
製造社・国:ホルダー社 ドイツ
導入年度:1955年(昭和30)年使用経過:石狩郡新篠津村の立蔵寛一が購入。リバーシブルプラウが付いているが、使い切れず、もっぱらトレーラ作業に使っていた。足が速く当時では重宝なものだった。3年後に国産13馬力の耕耘機を購入し、畑作業は耕耘機が主役になる。
昭和63年に伊藤二郎が譲り受け保存。平成12年博物館入り。
ですよねぇ・・・という感じです。この機械でプラウを引いて、しかも足が速いわけですよね?・・・昔の方ですから相当鍛えられていて、力も強かったと思いますが、その人が3年で買換えるしかないパワーというか重さだったのではないでしょうか。
買換えた耕耘機(耕耘機ってロータリーが付いてるもののことを言うのですか?)だって12馬力ですから、これもかなりのモンスターだったのじゃないかと思います。
気になっていたSACHSエンジン
SACHS・・・なんて読むんだ? 字面のイメージ、心の中で「サチス」と呼んでいましたが、これは誤りで、どちらかといえば「サックス」とか「サクス」なんでしょうね。
このSACHS社、今ではZF社の傘下にあるようですが、今も形を変えて存在しているみたいなんです。1886年自転車関係の部品を作る会社として創業し、オートバイを作り始めたのはプジョー、ハーレー、ハスクバーナなどとほぼ同じだそうです。
SACHS社・・・ホルダー社と同じで主流ではないけれど特長を磨いたのでしょうねえ・・・
そしてホルダー社と同じように残っています。ロータリーエンジンを作るくらいだからよっぽど変わっているのでしょうが、それも個性、特長です。その特長のあるHOLDER社とSACHS社のジョイントだったんですねぇ・・・大メーカーのものとはまた違った味わいがあります。
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