1人で作業もできるけど2人乗り?クボタコンバインNX1800・・・「昔のカタログ」

今日は「昔のカタログシリーズ」。トラクター狂さんに送っていただいた、昭和52年、1977年のクボタコンバインNX1800のカタログです。

今とすっかり同じ形のように見えますが、ちょっと角張っているのと、今のように煙突みたいなモミ移送パイプでモミをトラックに移すのではなく、モミがモミ専用袋に入って、袋を「よっこらせ」とトラックかなにかに人力で移すタイプのようです。

クボタディーゼルコンバイン 3条刈り NX1800のカタログ表紙。
クボタディーゼルコンバイン 3条刈り NX1800のカタログ表紙。

2人乗ってます。空中に張り出したステップでもあるのでしょうか、運転席の後の女性は稲穂の上を飛んでいるような感じで相当浮遊感が楽しめそうです。コンバインのうしろは刈り痕がはっきりしませんが、3条刈りというとこんなものなのでしょうか・・・稲を踏まないようにと考えると、足の幅は相当狭いんでしょうね・・・

低振動・低騒音の18.5馬力3気筒ディーゼル 新開発水冷3気筒18.5馬力ディーゼルをこのクラス初採用。3気筒のため振動・騒音が少なく、長時間作業も快適です。専用設計のエンジンは、刈取りに、脱穀に、湿田走行にと、ねばり強い実力を発揮。しかも低燃費-耐久性にすぐれた経済タイプです。 ●寒冷地でも、セルスターターでラクにスタートできます。
低振動・低騒音の18.5馬力3気筒ディーゼル 新開発水冷3気筒18.5馬力ディーゼルをこのクラス初採用。3気筒のため振動・騒音が少なく、長時間作業も快適です。専用設計のエンジンは、刈取りに、脱穀に、湿田走行にと、ねばり強い実力を発揮。しかも低燃費-耐久性にすぐれた経済タイプです。 ●寒冷地でも、セルスターターでラクにスタートできます。

昔のディーゼルエンジンは始動性に難があったのでしょうね。良いことを並べたあと、先回りをするように「●寒冷地でも、セルスターターでラクにスタートできます。」とあります。

一人作業に大きな余裕を生んだ(オートシャッタ付き)グレンホッパ 揉み手口は4袋自動切替え式。しかも約3袋分の大容量ホッパ付き(1800-AH)。7袋分連続作業でき、袋交換までグンとゆとりがあります。袋に一定量入ると、クボタだけの電磁弁式オートシャッタが自動的に出口を閉め、モミはスムーズに次の袋へ。それぞれの収量がほぼ一定です。4袋一杯でランプが知らせ、さらにタンクに一定量になるとブザーが通報します。袋交換の手間がごく少なく能率的です。
一人作業に大きな余裕を生んだ(オートシャッタ付き)グレンホッパ 揉み手口は4袋自動切替え式。しかも約3袋分の大容量ホッパ付き(1800-AH)。7袋分連続作業でき、袋交換までグンとゆとりがあります。袋に一定量入ると、クボタだけの電磁弁式オートシャッタが自動的に出口を閉め、モミはスムーズに次の袋へ。それぞれの収量がほぼ一定です。4袋一杯でランプが知らせ、さらにタンクに一定量になるとブザーが通報します。袋交換の手間がごく少なく能率的です。

一人で作業することも想定している・・・ということですが、きっと表紙にもあったように2人でやることが多かったでしょうね・・・

1年間のいつくしみが報われる秋にこそ、稲に優しく、大切に収穫したい・・・・・ いつもこの願いを基本に秋を見つめ、コンバインを育ててきたクボタ。新登場NX1800は、この願いにこたえ大型農業を支える大量スピード脱穀を実現する3状刈り高能率タイプです。エンジンはもちろん、刈取りから廃じんにいたるまで、一朝一夕には得られない技術と経験をクボタは惜しみなく注ぎ込んでいます。
1年間のいつくしみが報われる秋にこそ、稲に優しく、大切に収穫したい・・・・・ いつもこの願いを基本に秋を見つめ、コンバインを育ててきたクボタ。新登場NX1800は、この願いにこたえ大型農業を支える大量スピード脱穀を実現する3状刈り高能率タイプです。エンジンはもちろん、刈取りから廃じんにいたるまで、一朝一夕には得られない技術と経験をクボタは惜しみなく注ぎ込んでいます。

ポエムです。「大容量、高性能な○○で高能率な作業を実現!」的なコピーが多かった中、こういう想いを伝える詩のような広告文はこの時代あたりから出てきたのでしょうか?

脱穀部は軸流脱穀方式。新開発ダブルこぎ胴は、モミの流れがこぎ胴から第2こぎ胴へ進むUラインのため、1200mmと大きな処理工程。さらに、モミとワラくずとはそれぞれ独立した長い選別行程を通過します。脱穀が能率よく高精度です。  俳じんが均一で強力な全幅タイプ=ジャンボファン 選別方式は機械揺動・軸流開放型。新採用ジャンボファンは710ミリのロングサイズで振動数の幅いっぱいに広がっています。強力でムリのない機構ですから、廃じんはロスが少なくどの部分も均一、目をみはる高能率を実現しました。
脱穀部は軸流脱穀方式。新開発ダブルこぎ胴は、モミの流れがこぎ胴から第2こぎ胴へ進むUラインのため、1200mmと大きな処理工程。さらに、モミとワラくずとはそれぞれ独立した長い選別行程を通過します。脱穀が能率よく高精度です。 俳じんが均一で強力な全幅タイプ=ジャンボファン 選別方式は機械揺動・軸流開放型。新採用ジャンボファンは710ミリのロングサイズで振動数の幅いっぱいに広がっています。強力でムリのない機構ですから、廃じんはロスが少なくどの部分も均一、目をみはる高能率を実現しました。

今とどう違うのか、同じなのかはよくわかりません。

末尾の数字から、昭和52年(1977年)のカタログだと思われます。
末尾の数字から、昭和52年(1977年)のカタログだと思われます。

NX1800、40年近く前のものということになります。トラクターと違ってコンバインは年に一遍しか使わないから痛みやすそうです。現在残っているものはあるかなあ・・・

上の記事とゆるく関連しているほかの記事:

“1人で作業もできるけど2人乗り?クボタコンバインNX1800・・・「昔のカタログ」” への5件の返信

  1. msさん コメントありがとうございます

    自分の使っていた機種の若い頃の姿(当時のカタログ)を見るのって
    どんな感じなのでしょう・・・独特の感覚なのでしょうね

  2. NX2000は去年まで使い、今年買い替えます。
    その前がNX1800、その前がHT2200でした。
    実際使っていた製品のカタログがあって懐かしいです。

  3. トラクター狂さん いつもありがとうございます

    昭和40年代のカタログ!
    一体どういうルートで手に入れるのか不思議です
    「蛇の道は蛇」きっと向こうの方から寄ってくるんでしょうねえ
    楽しみにしています お暇ができたとき、お願いします!

  4. NX1800は見たことありませんが、一つ上のNX2000ってヤツなら小学生の頃、近所の田んぼの脇に捨てられていました。よくチャリこいで見学しに行ってました…(笑)

    NX1300には付いていませんが、運転席の隣にある長いパイプはマフラーです。格納時はパイプを外すことができ、全高を低くすることができます。(なぜこの場所に設置したのかは分かりません…)

    確かこのNXシリーズからグレンタンク仕様(煙突みたいなパイプで籾を搬送するタイプ)が登場したと記憶しています。(間違っていたらすみません)

    今では小型コンバインに見えますが、当時はそこそこ大き目のコンバインだったんではないでしょうか?そのころ一番大きい機種でも、4条刈り30馬力程度でしたから…。

    話は変わりますが、昭和40年代のクボタのカタログを20冊(1枚物も有り)手に入れました!そこにNXより古いコンバインのカタログも有ったんで、送りたいと思います。

  5. コンバインは複雑な構造で寿命は短い機械だと思います。ですがたいがい壊れる部分は刈取り部や脱穀部でほとんどの場合エンジン・走行部は使えます。ですのでトラクターや発動機として第2の人生を送っている古いのも結構ありますよ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です