クボタサンシャイン・モンローマチック「昔のカタログ」から引き続き、今日はもうひとつのモンローマチック。(もしかしたらこっちが本家本元?)「土の館」で見た「撮りトラ」ウィリスジープの汎用トラクタです。
「ジープはあなたのお嫁さん、 さてどちらを選んだものか知ら」で以前カタログを紹介していて、花嫁候補として最も頑健、お化粧時間もかからない、いつも元気な働き者のジープ・・・実際どんな風に働くのか想像できる装備になっています。
1952年(昭和27年)120万円!
正面から見ると車ですが、これがトラクターなんです。
ウィリスジープ 汎用トラクタ
1951年(昭和26年)ウィリス社製(アメリカ)
C-1-3A型 70馬力 ガソリンエンジン1952年(昭和27年)北見市 導入価格は120万円。
当時農家1年の販売高が6〜70万円のころ、機械化の先鞭をつけるのに、家を買うか車を買うか2年間悩み、120万円の借金は決断的導入だったという。
30歳の兄と弟の二人は昼夜働き、二年間でジープ代を払い、家一軒建てたという家宝のトラクタでもある。同型は以後7年間に道内に136台導入された。
WILLIS JEEP
Year:1951(showa26) Manufacturer: Willis(America)
Model:C-1-3A Output:70ps Fuel:GasolineIn 1952(Showa 27) Mr.Tohru Oikawa of Ktami-shi purchased this tractor for 1,200,000 Yen. Duaring this period the average yearly income for a family of farmers was between 6-700,000 Yen. He pondered for 2 years whether he should build a house or buy the jeep. His desire to be on the cutting edge finaly led him to sign the loan agreement for 1,200,000 Yen and purchase this jeep. Both he and his 30-year old brother worked hard through the day and night and managed to pay off the jeep and build a house within 2 years. This vehicle is one of the Oikawa family treasures.
During the 7 years of productions of this model,136 were purchased in Hokkaido
ジープを思いきって買うことでモチベーションがさらに高まり、勢い余って家まで手に入れてしまったというお話。買う順番が逆だったらこうはいかなくて、「ジープ買えばよかったかなぁ」なんて思い悩みつつチビチビとローンを払って、トラクタはなかなか手に入らなかったでしょう。
事務的なキャプションではなく、短いですが聞き取った当時の状況がそのまま書いてあり、品物と一緒にそこにあることが当時を立体的に感じられるというか、その時代に連れて行ってくれるような気がします。
ねっ? トラクターでしょう?
赤い箱はモンローマチック(そう称するのかどうかはわかりませんが・・・)
実際モンローマチック?モンロマチックは存在した
メーターはとてもシンプル
と、ここまでで唐突に終ります。