ノイバラとスイカズラはセットなのかも

右下、水路脇の薮の上に咲く白い花はノイバラの花。左の真ん中あたり、黄色い花がスイカズラの花。仲良く咲いているのを見かけるんです。
右下、水路脇の薮の上に咲く白い花はノイバラの花。左の真ん中あたり、黄色い花がスイカズラの花。仲良く咲いているのを見かけるんです。

6月に入ってすぐの環境保全会での草刈りの際、「いい匂いがするな」と見上げるとノイバラの花を見つけました。

甘い強い香りはスイカズラ

しかし、よく見るといい匂いなのはその更に上のスイカズラのたてた匂いなのでした。ノイバラの花はもう終りに近づいているのかしおれ気味で、近くで匂いをかいでもわずかに甘い匂いがするだけです。

ノイバラとスイカズラはセット?
日陰のノイバラは少しだけ元気でしおれていません。

ノイバラとスイカズラは湿地がスキなの?

それにしても、いつもノイバラを見かけるのは水路の脇とか湿気のある荒れた土地です。草刈時に見かけたのも道路があってその脇に水路があって、水路の向こうのちょっとした薮の際に顔を見せているんです。

ノイバラとスイカズラはセット?
このあたりでは5月25日くらいから咲き始め、6月の初めにはなくなってしまいます。

ウィキペディアで調べてみると

ウィキペディア、ノイバラの分布と生育環境によれば

野原や草原、道端などに生え、森林に出ることはあまり見ない。河川敷など、攪乱(かくらん)の多い場所によく生え、刈り込まれてもよく萌芽する、雑草的な性格が強い。

とあり、とりたてて湿地というわけではありません。ということは、この攪乱(別に植物用語というわけではないみたい)の多い場所という条件がこのあたりでは水路脇のちょっとした薮ということになるのでしょう。

また、別の日に東海村で見かけたときもやはり同じような条件。田んぼがあってその脇に道路があり、道路脇にはU字溝、その奥にに里山が迫っているような状況で高さ1〜1.5Mくらいにノイバラ、その上にスイカズラでした。

ウィキペディア、スイカズラの分布と生育環境によれば

日本全国のほか東アジア一帯に分布し、山野や空地によく見られる。欧米では観賞用に栽培されるが、また広く野生化し、特にアメリカでは外来種としてクズとともに森林を覆って打撃を与えるなど問題となっている。

とあります。こちらも特に湿気を好むなどとは書いてありません。ということは、こちらも「攪乱(かくらん)の多い場所が好き」ということなのでしょう。

こちらは5/29日に東海村でみたノイバラの花。こちらももう季節は終りそうな気配。
こちらは5/29日に東海村でみたノイバラの花。こちらももう季節は終りそうな気配。
ノイバラとスイカズラはセット?
元気に咲いているノイバラの花はわずかでした。

ノイバラとスイカズラは乱世がダイスキ

つまり、乱世がダイスキというかパイオニア植物というか、森でもなく、かといって草地でもない、そんな曖昧な場所でないとさっさと刈取られてなくなってしまうような植物なんです。きっと。

ノイバラのほうがスイカズラより早く咲き始め、花の時期は短いですが、開花期が重なっているために一緒にいるのが目立つんですね。

しかし、そんなに高低差はあるにせよ、そんなに重ならなくてもいいのに・・・と思います。

スイカズラのほうが一枚上手かも

もしかしたら、スイカズラは雑草よりは高いノイバラに巻き付いて、更に高い木の上に登るためのステップにしているだけなのかもしれません。

ノイバラとスイカズラはセット?
ノイバラのほうは「また来年」ですが、スイカズラのほうはまだまだ花の季節は続くようです。
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