水戸芸術館の企画展、「拡張するファッション」にいつもお世話になっている野口装美さんが椅子を貸し出しているというので行ってきました。
現代美術、しかもファッション展ということでまったくとっかかりも引っ掛りもない展示ですが、わずかに引っ掛ったもの・・・多分その野口装美さんの椅子と思われるものの上に乗っていた「サルミアッキ」
トランプのケースのようなものの中に入った黒い粒。「これは一体何だ?」
サルミアッキはフィンランドでポピュラーなリコリス菓子
まず、「フィンランド」というので引っ掛りました。「フィンランド」といえばヴァルトラ、ヴァルメットのトラクターじゃないですか! それと、今回知ったのですが、白夜で夜が長い時にみんなで集まって裁縫したり、編み物をしたりする習慣があったのだそうです。
「それでソチ五輪のときフィンランドのスノボコーチは編み物をしていたんだ!」 とわかったんです。
というわけで、展示で唯一引っ掛った「サルミアッキ」、インターネットの評判では「超不味い」ということも相まって、通販でフィンランドからお取り寄せしちゃいました!
来たっ!
食べる前に、色々調べてみました。「サルミアッキ」はスペインカンゾウを使ったリコリス菓子の一種で、塩化アンモニウムを加えたものをいうそうです。
ウィキペディアによれば
サルミアッキ(フィンランド語: salmiakki)は、塩化アンモニウムとリコリス(甘草の一種)による菓子である。その他の食品や飲料の味付けとしても使用される。
北欧語などではサルミアック、サルミアク(スウェーデン語・デンマーク語・オランダ語: salmiak、ノルウェー語: salmiakk)であり、これらは化学物質としての塩化アンモニウム自体も意味し、ラテン語で塩化アンモニウムのことである sal ammoniac に由来する。塩化アンモニウムによる強い塩味とアンモニア臭があるのが、通常のリコリス菓子と違う特徴である。色は通常のリコリス同様、黒に近い暗褐色である。
リコリス菓子(リコリスかし、licorice candy)とはスペインカンゾウ(リコリス、甘草の一種)の根およびアニスオイルで味付けされた菓子である。日本語では、英語名のリコリスまたはリコリッシュ、スウェーデン語 (lakrits) やデンマーク語 (lakrids) などからラクリッツとも呼ばれる。
北アメリカやヨーロッパで古くから親しまれ、子供から大人まで幅広い人気がある。食感は飴よりグミに近く、光沢を帯びた真っ黒な色をしている。黒い色は食品着色料カーボンブラックで着色される。グミの様な歯ごたえはゼラチン、光沢は蜜蝋を添加することで出している。米国ではひも状やチューブのように長い製品が多い。オランダや北欧ではサルミアッキのような塩味がありアンモニア臭のするリコリス菓子が好まれるが、これらは塩化アンモニウムで味付けがされている。
スペインカンゾウはノカンゾウとは全然違った・・・
スペインカンゾウ(スペイン甘草)は、マメ科カンゾウ属の1種で、(広義の)甘草に含まれるそうで、同じカンゾウって名前がつくのにノカンゾウとは全然違うマメ科の植物でした。
ノカンゾウは野萱草で、スペインカンゾウはスペイン甘草だったんですねえ・・・
開けてみる
食べてみる・・・●△×♪!?
・・・非常に複雑で不思議な味です。キャンディといいつつも乾燥して固いグミという感じ。舐めてるとヒジョーに塩っぱい。そして時おり鼻に抜けるアンモニア臭。(でも、アンモニア臭のほうはそんなに強くありません。)
結論。
「塩気のきつい古い梅干しをコーラに漬け込んで、隠し味にキンカン(塗り薬のほう)をふりかけたグミ菓子」
巷の評判ほど不味くはなかったけど、多分これって薬的な役割も期待してるんですよね??? 美味しい薬っていうイメージがするんですけど・・・
オランダではドロップと呼ばれてるんですって!
それが日本で言うドロップの語源なのかしら? それにコーラはこのリコリスで味付けをしているのだそうです(なるほどー)ああ!時間がなくなってきちゃった・・・
ウィキペディアに載っていたお菓子の写真載せておきます。
なんだか世界中で大人気じゃないですか!