以前ピクニックで見つけた「植物遺跡」、同じ場所ではないので何とも言えませんが、生前の姿とおぼしき「生きている遺跡」を見つけました。
しょくぶついせき【植物遺跡】
(1)過去の植物の営為の跡が残されている場所。遺構・遺物のある場所。植物遺跡学では抜け殻・乾燥殻・殻塚・廃棄跡など、土地に固定されず、うつろいやすく一瞬の様相をさす。
(2)もともと樹木ではない植物は枯れてしまったら、元の姿は想像しがたいものではあるが、その中でも特にヘンテコリンで想像力の働く枯死した植物を「植物遺跡」と言う。
ハナウドかな?
先に生きているほうの遺跡を見ればなんてことはないのですが、立ち枯れた姿だけを見ると何とも不思議。この時は「シシウド」ではないか? と判断しましたが、こちらを見てみるとハナウドじゃないかなあ・・・なんて気がしてきました。
ちょっと日当りの悪そうな斜面を背にした、道との境に、直径15センチほどになった上を向いた白い小さな花の集合体をてっぺんに載せ、篠竹など下草が茂った薮の上に出て群生しています。草丈は相当高く(1M〜くらい?)目立ちます。巨大なセリの花みたいな感じがします。
元気が良くて、パッパと開く生きた白い花火! ああ、花火には「花」って字が入っているなあ。「花」に花火を例えたら失礼か・・・こっちが本家ですね。
ハナウド(花独活、学名:Heracleum sphondylium var. nipponicum)はセリ科ハナウド属の越年草、ときに多年草。
特徴
茎の高さは0.5-2mになる。茎は太く中空で長い毛があり、直立して上部は分枝する。葉は互生し、3出複葉か単羽状複葉で2-3対の小葉を出し、小葉は浅~中裂し、縁に粗い鋸歯がある。葉柄の基部は鞘状にふくらむ。
花期は5-6月。茎頂か、分枝した先端に径20cm[1]になる大型の複散形花序をつける。花は白色の5弁花で、小花序の周辺部の花弁は中央部のものと違い、周辺部の外側の1花弁が大きく、花弁の先は2裂する。果実は倒卵形になる。茎の先端の花序は結実するが、側生のものは雄性で実らない。
とあります。「独活」という漢字名が何だかすごいです。それに似ていると思ったら、セリの仲間なんですね!
セリの花はこんなです
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この調子だとピクニックの場所は、人知れずバンバン打ち上がっているこの花火で今頃エラいことになってますね!