「撮りトラ」は長野県のDさんAさんが送ってくれたMassey Ferguson 281です。
1998-2000年。パーキンス4気筒4リッターディーゼル75馬力。1999年当時で21,100ドルは80円/ドル換算で¥1,688,000(何だか安いっ)コンパクトカーを買うような値段でこんなモンスターが買えるんですね。
写真では前輪と後輪の大きさの違いが大きく見えないため、風防なのか?と思えるようなキャビンと相まってスパルタンな競技車を思わせます。シンプルです。
そもそもトラクターは動力を自分で運ぶためのクルマ。当然オペレーターも乗り込むわけですから自分を速く移動させるクルマとの違いはこの「速く」という点だけです。似ているのはあたりまえですね。
競技車つながりで・・・
なんで競技車なんて発想になったかというと、メキシコはバハ-カリフォルニア半島で行われたオフロードレースBAJA1000を見に行った友達に送ってもらった写真が関係しているかもしれません。
このBAJA1000は、ほぼアメリカとの国境付近からバハ-カリフォルニア半島のとっ先まで、おっ放したらゴールまで約1600キロノンストップという、キャノンボールみたいなレースなんです。
「僕はメキシコで「撮りトラ」お願いします」と、頼んでいたのですが、競技とトラクターという組み合せはどうにもペースがあわなかったらしく代わりにこんな写真を送ってくれました。
しかし驚くのはこれから・・・
スバルにワーゲンの水平対向4気筒エンジンを積んでいます。これはすごい。
BAJA BUG!
こういったスタイルのクルマはBAJA BUGといいます。「虫」ですね。もともとはワーゲンなんです。
ね?おんなじでしょう?もともとこういうクルマを作っていて、それを競技に使うようになったのか、それとも競技車をまねて町中に出回るようになったのかわかりませんが、個人で安くオフロードレーサーを作るには最高の素材であることは間違いありません。
競技車はこうです
う〜ん・・・色目使ったって俺は妻ひとすじだぜ・・・みたいなことが書いてある感じがします。もしくは男一匹一人旅みたいな・・・
メキシコやブラジルでは最近(今も?)までビートルが作られていたのでタマはたくさんありそうです。
友達が送ってくれた写真はわかりにくかったんでネットから引っぱってきました。
真っ暗な凸凹夜道も夜通し走るので灯火類が物々しくて逆にMF281よりシンプルじゃなくなっちゃってるかもしれませんが、BAJA BUGもトラクターみたいですよね。
速そうに見えますが、そもそもワーゲンのエンジンなので実はそんなに速くないんです。
なんだかトラクターから話が逸れて遠くに来てしまったような気がする・・・