大場町島地区の環境保全会の活動は、飼料稲の集落営農とセットになっていて、その飼料稲の作付けはお米の減反とセットになっているのだ。と、これまでのところ僕は理解しています(そうですよね?Mさん もし間違っていたらすぐに訂正します。)いろいろ複雑に絡み合っているみたいですが、飼料稲とそのユーザーの関係は上の絵のようにきわめて単純です。
飼料稲を発酵させて牛のエサを作り→それを牛が食べて糞をすると→それで堆肥を作って→田んぼに撒いて肥料として使う→飼料稲ができる→先頭に戻る・・・といった寸法です。きれいに物質循環の輪っかが繋がりました。
中には液肥を使う所もあるようですが、大場町島地区は堆肥を撒いてもらっています。と、エラそうに言っても初めて見たのですが・・・男達と機械がが集団でやってきてパパパッと手早くやってしまうので、今まで見たことがなかったのです。
堆肥について「効きますか?」と聞いたところ、いきなりパッと効果があるというよりは、「じわじわと効いてくる」のだそうです。たしかに薬ではないのですから、パッと効くわけはないですよね。ということは、化学肥料はけっこうパッと効くのでしょうか?
よくお金の話などで、貯め込んで使わないと景気が悪くなる・・・などといいますが、「循環」というのはどの世界でも重要なようです。この場合は窒素の循環の話になりますが、これも、とにかく溜め込まないでグルグル回さないと生物界の景気が悪くなってしまうのでしょう。
その窒素ですが、僕の見た資料によればまだまだ循環が足りないようで、例えば飼料稲が目標の作付け面積に達しても、牛さんの由来の窒素を30分の一ぐらいしか利用できないそうです。みんなで知恵を絞ってお金も窒素もグルグルさせる方法を考えなくてはいけませんね!