1969年型式認定ロビントラクターL5「朝1分の農機考古学」

ネットオークションで見つけてきたロビントラクターL5です。もう、ヤンマーだか三菱だかクボタだか見分けがつきません。当時の農家はどんなところが購入ポイントだったのでしょうか・・・見た目だけではわからない、ロータリーの性能とか色々あったのだと思いますけど。
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毎日サクッとネットオークションの写真で「朝1分の農機考古学」。『スキマを埋めて日本農機の流れを把握!「運輸省型式認定番号」』シリーズ。今朝は手持ちの資料から1969年型式認定と判明した富士ロビンの耕耘機、ロビントラクターL5です。このL5の改良型はL5Aで、1973年型式認定でした。L5の型式認定エンジンはFD41、L5Aの型式認定エンジンはFD76であることから、オークションに出ていたのはL5だと判断しました。

ネットオークションで見つけてきたロビントラクターL5です。もう、ヤンマーだか三菱だかクボタだか見分けがつきません。当時の農家はどんなところが購入ポイントだったのでしょうか・・・見た目だけではわからない、ロータリーの性能とか色々あったのだと思いますけど。
ネットオークションで見つけてきたロビントラクターL5です。もう、ヤンマーだか三菱だかクボタだか見分けがつきません。当時の農家はどんなところが購入ポイントだったのでしょうか・・・見た目だけではわからない、ロータリーの性能とか色々あったのだと思いますけど。もしかしたら1970年付近の耕運機は、「機械であること(つまり人力耕や牛馬耕ではないという意味で)」や「値段」が大きなポイントとなっていた可能性もあります。
マッドガードやロータリーのカバーに「ロビン」と書かれていなければ気がつかない感じ・・・農業機械の国営検査というものが、農家が粗悪な機械を掴まないようにと始まったらしいですから、情報の少ない当時は機械を選ぶのも大変だったでしょう。
マッドガードやロータリーのカバーに「ロビン」と書かれていなければ気がつかない感じ・・・農業機械の国営検査というものが、農家が粗悪な機械を掴まないよう、国としてしっかり検査して発表するようになったそうですから、情報の少ない当時は機械を選ぶのも大変だったでしょう。
エンジンはロビンディーゼルFD41-2と読めます。(クボタのエンジンっぽいですけど)
エンジンはロビンディーゼルFD41-2と読めます。(クボタのエンジンっぽいですけど)
銘板部分を拡大すると、ロビントラクターL5と読めます。余談ですが、この白とアルミ地肌コントラスト(時間が経つと読めなくなってしまう)銘板タイプ。小松インターで後々まで使われていました。富士ロビンの伝統が小松インターまで引き継がれちゃったということですよね・・・経緯は全くわからないし、想像にすぎませんけど、富士もロビンも消えてしまったとしても、その名残は残り続ける例じゃないか・・・などと思ったりします。
銘板部分を拡大すると、ロビントラクターL5と読めます。余談ですが、この白とアルミ地肌コントラスト(時間が経つと読めなくなってしまう)銘板タイプ。小松インターで後々まで使われていました。富士ロビンの伝統がのちの小松インターまで引き継がれちゃったということですよね? 経緯は全くわからないし、想像にすぎませんけど、富士やロビンが消えてしまったとしても、その名残は残り続ける例じゃないか・・・などと思ったりします。
シートに記入します。注意深く眺めると、メーカーの並びがバラバラなのに気づきます。時代が下ると同じメーカーが何台か連続して並ぶようなるので、このころの商品開発サイクルがかなり長かったということなのでしょう。
シートに記入します。手持ちの資料によるとL5の型式認定エンジンはFD41、L5Aの型式認定エンジンはFD76であることから、オークションに出ていたのはL5だと判断しました。また、表を注意深く眺めると、メーカーの並びがバラバラなのに気づきます。時代が下ると同じメーカーが何台も連続して並ぶようなるので、このころの商品開発はポツリポツリの単発だったことがわかります。

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』に追記しました

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』を固定ページで公開しました。一番上のメニューから入れるようにしています。これから新しく運輸省型式認定番号を発見するたびに追記することにします。

(ほぼ同時に英語版の一覧表も公開しています)← Click here for the English version.

追記:今まで一部の環境ではテキストが読めなかったということがわかったので修正しました。スマホでも読めるようになったと思うのですが、もし読めない場合はコメント欄でもメールでも構いませんので連絡をください。お願いします!

例としてL6とL6A

ほとんど見分けのつかないオリジナルと末尾A型の違いを過去の例で紹介します。ロビントラクターL6とL6Aの違い・・・これらもエンジンの違いでした。

以前紹介した記事です。
こちらも同様。以前紹介した記事です。

ロビンL5はこの辺で・・・前線が下がって九州の方は雨が降って大変になっているので、こちらは雨が降らない梅雨のお休みになっています。そのせいで暑いです。熱中症に気をつけて今日も仕事します。それではまた明日!

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