今日はhokkaidoujinさんにお招きいただき行ってきた、第34回国際農業機械展in帯広で見た、CASE IH、PUMA200「撮りトラ」です。

WEBページの日本語の解説によると、『Puma CVTはトラクタークオリティの面からプレミアムとして安定した基盤を持ちます。』とあります。プレミアムトラクターというカテゴリーがある?無段変速なのがプレミアム?よくわかりません。

とはいえ、どこにも「プレミアム」とは書いてありません。

クボタM7-171(この写真は昔のものなのでM7171と繋がっています)には実際に「Premium」と書かれています。

今年からこれに変わってます。

先日紹介したTJW1233
ボディには書かれていませんが、WEBページによれば
Blue Pride
明日を拓くプロ農家にふさわしいトラクタとはなにか
「デザイン パワー 居住性…全てに最高のパフォーマンスを」。
ISEKI Premiun トラクタ T.Japan W TJW1153・TJW1233ここに誕生。
とあります。プレミアムトラクターなんです。

ジョンディアトラクター、JD6100RCです。付近に置いてあった看板には
待望のコンパクトタイプ
ジョンディア6RC・6MC登場
2400mmのショートホイールベース
6MC(スタンダード)
JD-6090MC(90馬力)
JD-6100MC(100馬力)
JD-6110MC(110馬力)
6RC(プレミアム)
JD-6090RC(最大100馬力)
JD-6100RC(最大110馬力)
JD-6110RC(最大120馬力)
2014年11月発売予定
と書かれていました。RCはプレミアムなんです。

プレミアムの話は、明確な基準がよくわからないので(でもイセキのWEBページのコピーが全てを表しているような気もします)、先へ進みます。農研機構の登録では
年度 2013
安全鑑定番号 38068
型式名 CASE IH PUMA 200
販売名
依頼者 インタートラクターサービス株式会社
主な仕様
4輪駆動 機関147kW{200PS}/2200rpm 6.728L
希望小売価格 21000 (千円)
鑑定の対象に含めたアタッチメント等
装着キャブ・フレーム (合格番号) SLTV18(213022)
となっています。結構前からあるんですね。

ステップ廻り、引きで撮るのを忘れました。2013年生まれということで、工具箱、燃料タンク、尿素水タンクが下町の雑居ビル群みたいになってます。プレミアムトラクターとしてはデザイン面で遅れをとりつつあるかなぁ・・・と感じます。イセキの言葉を借りれば、「デザイン パワー 居住性…全てに最高のパフォーマンスを」。・・・ですから。

フロントタイヤがすごく太い!

型式名 PUMA200
駆動方式 GARU(CVT)
駆動方式 4輪駆動
機体寸法
全長 5642mm
全幅 2484mm
全高 3164mm
最低地上高 613mm
機体重量 7782kg
エンジン
水冷4サイクル6気筒ディーゼル
総排気量 6.7ℓ
定格出力/回転数 200PS/2200rpm
最高出力/回転数 245PS/1800rpm
燃料タンク容量 395ℓ
AdBlueタンク容量 48ℓ
タイヤ 前輪 600/65R28
タイヤ 後輪 710/70R38
軸距 2884mm
変速方式 パワーシャトル/無段変速
変速段数 前進無段/後進無段
走行速度 前進0〜34.8km/h 後進0〜15.0km/h
PTO クラッチ形式 湿式多板
PTO 回転数 540/540E/1000/1000E
油圧揚力 101.5kN
外部油圧取出 4
駆動方式 GARU(CVT)
とあるのですが、GARUって何だろう・・・と調べたのですがわかりませんでした。CVTはContinuously Variable Transmissionの略でした。

そういえばこの機体もマフラーは右側で、給油口は左側。もちろん、右側にもドアやステップは付いています。
(さらに…)
2018年11月30日 9:16 AM |
カテゴリー:第34回国際農業機械展in帯広, 農業機械 |
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だんだんL3ケタ〜L4ケタ、末尾00、末尾01のつながりがわかりつつあります。
先日、見慣れたL型も微妙に違うことがわかり、見比べてみたいと思っていたところ、たまたま見かけたので、今日は某所で見た、クボタトラクター L1500、L1500DT、L1501DT、そしてちょっとだけL1500DT比較「撮りトラ」その2です。
まずはL3ケタ

L型伝統の顔・・・という感じです。「久保田鉄工80年の歩み」(クボタの社史?)によると、L240は昭和44年、1969年に水田用トラクターとして、L120・L140・L270・L350と共に発売されたように書かれています。正面の剥がれかけたステッカーには「楽しく滑ろうニセコ山系」「ゆっくり走ろう北海道」と書かれています。
L1500

クボタL1500(二駆)です。クボタL型数字4ケタ末尾00トラクターは、先日の記事では年表に載っていない・・・としていましたが、本文に記載がありました。「久保田鉄工最近10年の歩み(創業90周年)」によれば、
46年(1971年)には、耕うん機技術部で乗用耕うん機の発送を生かした超小型四輪駆動トラクタ・ブルトラB6000(11馬力)を開発した。また、小型本格トラクターとしてはL1500(15馬力)を開発したが、これが爆発的な人気を呼び、日本農業のトラクタ時代への本格的幕開けへとつながった。ちなみに、農用トラクタの全国出荷台数を比較してみると、35年(1960年)当時はわずか3300台強に過ぎなかったものが、47年度(1972年度)には累計30万6500台へと激増し、このうち、当社(久保田鉄工株式会社)が10万台強、32.7%のシェアを占めるまでに成長したのであった。
とあります。
昭和46年(1971年)にL1500が誕生したのは間違いなさそうです。しかもL4ケタ末尾00シリーズの先陣を切って・・・1969年にL240が発売され、その2年後には最初のL4ケタ末尾00シリーズ、L1500の発売という順番ですね!
L1500DT

クボタL1500DT(DOUBLE TRACTION)です。上のL1500の四輪駆動バージョン。
L1501DT

こちらはL1501DT。農研機構の登録では1976年になっています。本文に記載がありました。「久保田鉄工最近10年の歩み(創業90周年)」によれば、
まず、トラクタでは46年の(1971年)00シリーズに続いて、50年(1975年)より01シリーズを発売した。L1501形(15馬力)、L2201形(22馬力)の2機種は耕うん幅を広くとると共にロータリー作業を行ないやすくしたほか、車速多段変速装置を装備し、種々の作業に最適車速が得られる新型であった。50年(1975年)にはさらに、ブルトラB5000(9馬力)を開発した。これは水冷2気筒ディーゼルエンジンを搭載した世界で最も小型のトラクタで、ロータリ付きで436kgと耕うん機並みの機体重量しかなく、ロータリの脱着可能な2点リンク方式のものであった。
とあります。このL1501型はつまり、昭和50年の(1975年)01シリーズの端緒を開いたモデルということになります。
L3ケタは昭和44年(1969年)→L4ケタ末尾00は昭和46年(1971年)→L4ケタ末尾01は昭和50年(1975年)という順番と生まれになりますよね!やっと生まれ年がわかったところで続きです。
L1500シフト回り

前回L1500にはクリープがない・・・と聞きましたが、確かにありません。
L1501DTシフト回り

L1501DTは社史に
車速多段変速装置を装備し、種々の作業に最適車速が得られる新型であった。
とあるように、クリープを含めた多段変速でした。

両者の比較です。クリープ分L1501の変速レバーのベースが、赤いオイルキャップのほうへ広がっているのがわかりますね!

L1501の車速表です。副変速、主変速、クリープ変速の関係が詳しく書いてあります。

これはL1501DTのインパネ回り。ウインカースイッチがトグル式に、また、そのトグルスイッチの脇に何かのインジケーターランプがあるのがわかります。

L1500のほうはそのインジケーターランプがなく、また、ウインカースイッチは回転ツマミ式となっています。
L1500DT、L1501DT比較

四輪駆動部分の比較にL1500DTも出てきてもらいます。
(さらに…)
2018年11月29日 8:18 AM |
カテゴリー:農業機械 |
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