1963年型式認定ヤンマーYC42A、1967年販売開始(多分)YC42B「朝1分の農機考古学」

本体があったら素晴らしいのですが、真鍮エッチングで3色色差しの大変手間のかかったもの。昔の耕運機がこの手間に見合った高価なものだというのがよくわかります。
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毎日サクッとネットオークションの写真で「朝1分の農機考古学」。『スキマを埋めて日本農機の流れを把握!「運輸省型式認定番号」』シリーズ。今朝は300番台、1963年軽自動車型式認定、ヤンマー耕耘機YC42A型です。と言っても見つかったのは車名銘板だけ。それでは形がわからないので、検査合格証が1967年に書換となったヤンマーYC42Bで代替します。

【ヤンマーYC42A】

ネットオークションで見つけてきた、ヤンマーは協和農機YC42Aの銘板です。本体はなく、これだけです。
ネットオークションで見つけてきた、ヤンマーは協和農機YC42Aの銘板です。本体は残念ながらなく、これだけです。
本体があったら素晴らしいのですが、真鍮エッチングで3色色差しの大変手間のかかったもの。昔の耕運機がこの手間に見合った高価なものだというのがよくわかります。
本体があったら素晴らしいのですが、真鍮エッチングで3色色差しの大変手間のかかったもの。昔の耕運機がこの手間に見合った高価なものだというのがよくわかります。
こちらも車名銘板。同じく真鍮のエッチングで2色色差しです。ヤンマーのYC42Aは協和農機製で、手持ちの資料によれば軽自動車型式認定番号農384号ヤンマーYC42A型となっています。
こちらも車名銘板。同じく真鍮のエッチングで2色色差しです。ヤンマーのYC42Aは協和農機製で、手持ちの資料によれば

軽自動車
型式認定番号 農384号
ヤンマー YC42A型

となっています。軽自動車型式認定の最後の世代ではないでしょうか?これ以降は小型特殊自動車型式認定に移行していくのだと思います。資料では搭載エンジンはNT75K型で排気量は397ccとなっています。銘板には所要馬力が5馬力とありますね。

【ヤンマーYC42B】

なんだか銘板だけではもやもやするので、姿形の参考になるかと近い型式のYC42Bをネットオークションで見つけてきました。おそらく姿はYC42Aとそんなに変わっていないと思います。
なんだか銘板だけではもやもやするので、姿形の参考になるかと近い型式のYC42Bをネットオークションで見つけてきました。おそらく姿はYC42Aとそんなに変わっていないと思います。
ヤンマーYC42B型はF6Eというエンジンが載っているようです。排気量はYC42A型より大きく、452ccで馬力も8馬力と大きくなっています。YC42Bは1967年に農林省の農機具検査合格証票がYC42からYC42Bに書き換えになっています。このタイミングでモデルチェンジされたのではないかと想像します。
ヤンマーYC42B型はF6Eというエンジンが載っているようです。排気量はYC42A型より大きく、452ccで馬力も6馬力と大きくなっています。YC42Bは1967年に農林省の農機具検査合格証票がYC42からYC42Bに書き換えになっています。このタイミングでモデルチェンジされたのではないかと想像します。

【シートに記入します】

というわけで、姿はYC42B銘板はYC42Aでシートに記入します。あ!番号が前後してしまっています。あとで直しておきますね。

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』に追記しました

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』を固定ページで公開しました。一番上のメニューから入れるようにしています。これから新しく運輸省型式認定番号を発見するたびに追記することにします。

(ほぼ同時に英語版の一覧表も公開しています)← Click here for the English version.

追記:今まで一部の環境ではテキストが読めなかったということがわかったので修正しました。スマホでも読めるようになったと思うのですが、もし読めない場合はコメント欄でもメールでも構いませんので連絡をください。お願いします!

夏休み前の駆け込みでこのところちょっと忙しいです。毎日暑いですが、頑張ってまいりましょう。それではまた明日!