L1500は爆発的な人気とある。クボタL1500、L1500DT、L1501DT比較「撮りトラ」

L1500のほうはそのインジケーターランプがなく、また、ウインカースイッチは回転ツマミ式となっています。

だんだんL3ケタ〜L4ケタ、末尾00末尾01のつながりがわかりつつあります。

 

先日、見慣れたL型も微妙に違うことがわかり、見比べてみたいと思っていたところ、たまたま見かけたので、今日は某所で見た、クボタトラクター L1500、L1500DT、L1501DT、そしてちょっとだけL1500DT比較「撮りトラ」その2です。

 

まずはL3ケタ

 

L型伝統の顔・・・という感じです。「久保田鉄工80年の歩み」(クボタの社史?)によると、L240は昭和44年、1969年に水田用トラクターとして、L120・L140・L270・L350と共に発売されたように書かれています。
L型伝統の顔・・・という感じです。「久保田鉄工80年の歩み」(クボタの社史?)によると、L240は昭和44年、1969年に水田用トラクターとして、L120・L140・L270・L350と共に発売されたように書かれています。正面の剥がれかけたステッカーには「楽しく滑ろうニセコ山系」「ゆっくり走ろう北海道」と書かれています。

 

L1500

 

クボタL1500(二駆)です。クボタL型数字4ケタ末尾00トラクターは先日の予想では「1969年〜1976年の間のどこかで生まれたのではないか?」ということに落ち着いています。
クボタL1500(二駆)です。クボタL型数字4ケタ末尾00トラクターは、先日の記事では年表に載っていない・・・としていましたが、本文に記載がありました。「久保田鉄工最近10年の歩み(創業90周年)」によれば、

46年(1971年)には、耕うん機技術部で乗用耕うん機の発送を生かした超小型四輪駆動トラクタ・ブルトラB6000(11馬力)を開発した。また、小型本格トラクターとしてはL1500(15馬力)を開発したが、これが爆発的な人気を呼び、日本農業のトラクタ時代への本格的幕開けへとつながった。ちなみに、農用トラクタの全国出荷台数を比較してみると、35年(1960年)当時はわずか3300台強に過ぎなかったものが、47年度(1972年度)には累計30万6500台へと激増し、このうち、当社(久保田鉄工株式会社)が10万台強、32.7%のシェアを占めるまでに成長したのであった。

とあります。

昭和46年(1971年)にL1500が誕生したのは間違いなさそうです。しかもL4ケタ末尾00シリーズの先陣を切って・・・1969年にL240が発売され、その2年後には最初のL4ケタ末尾00シリーズ、L1500の発売という順番ですね!

 

L1500DT

 

クボタL1500DT(DOUBLE TRACTION)です。ずいぶん見ているつもりでしたが、実は初めて。生まれ年も不明瞭で、クボタの社史にも書いてありません。(会社の社史なのですから、製品の年表くらいちゃんと書いてくれたらいいのに・・・主要な製品の誕生くらいしか記載がないのです)社史によればこの前の型、L120、L140、L240、L270、L350型の誕生が昭和44年(1969年)、またL1500DTの後継と思われる01シリーズの誕生が昭和51年(1976年)となっています。農研機構の登録もL3001が1976年となっていますから、それを裏付ける形となっていますよね!
クボタL1500DT(DOUBLE TRACTION)です。上のL1500の四輪駆動バージョン。

 

L1501DT

 

こちらはL1501DT。農研機構の登録では1976年になっています。両者を比較してみると発電機が違うように見えます。ダイナモとオルタネーターという違いがあるのではないでしょうか?
こちらはL1501DT。農研機構の登録では1976年になっています。本文に記載がありました。「久保田鉄工最近10年の歩み(創業90周年)」によれば、

まず、トラクタでは46年の(1971年)00シリーズに続いて、50年(1975年)より01シリーズを発売した。L1501形(15馬力)、L2201形(22馬力)の2機種は耕うん幅を広くとると共にロータリー作業を行ないやすくしたほか、車速多段変速装置を装備し、種々の作業に最適車速が得られる新型であった。50年(1975年)にはさらに、ブルトラB5000(9馬力)を開発した。これは水冷2気筒ディーゼルエンジンを搭載した世界で最も小型のトラクタで、ロータリ付きで436kgと耕うん機並みの機体重量しかなく、ロータリの脱着可能な2点リンク方式のものであった。

とあります。このL1501型はつまり、昭和50年の(1975年)01シリーズの端緒を開いたモデルということになります。

 

L3ケタは昭和44年(1969年)→L4ケタ末尾00は昭和46年(1971年)→L4ケタ末尾01は昭和50年(1975年)という順番と生まれになりますよね!やっと生まれ年がわかったところで続きです。

 

L1500シフト回り

 

前回L1500にはクリープがない・・・と聞きましたが、確かにありません。
前回L1500にはクリープがない・・・と聞きましたが、確かにありません。

 

L1501DTシフト回り

 

L1501DTは社史に 車速多段変速装置を装備し、種々の作業に最適車速が得られる新型であった。 とあるように、クリープを含めた多段変速でした。
L1501DTは社史に

車速多段変速装置を装備し、種々の作業に最適車速が得られる新型であった。

とあるように、クリープを含めた多段変速でした。

 

両者の比較です。クリープ分L1501の変速レバーのベースが、赤いオイルキャップのほうへ広がっているのがわかりますね!
両者の比較です。クリープ分L1501の変速レバーのベースが、赤いオイルキャップのほうへ広がっているのがわかりますね!

 

副変速、主変速、クリープ変速の関係が詳しく書いてあります。わかりやすいなあ。運転できそうな気がしてきました。
L1501の車速表です。副変速、主変速、クリープ変速の関係が詳しく書いてあります。

 

これはL1501DTのインパネ回り。ウインカースイッチがトグル式に、また、そのトグルスイッチの脇に何かのインジケーターランプがあるのがわかります。
これはL1501DTのインパネ回り。ウインカースイッチがトグル式に、また、そのトグルスイッチの脇に何かのインジケーターランプがあるのがわかります。

 

L1500のほうはそのインジケーターランプがなく、また、ウインカースイッチは回転ツマミ式となっています。
L1500のほうはそのインジケーターランプがなく、また、ウインカースイッチは回転ツマミ式となっています。

 

L1500DTL1501DT比較

 

四輪駆動部分の比較にL1500DTも出てきてもらいます。
四輪駆動部分の比較にL1500DTも出てきてもらいます。

 

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