Dさんからお中元が届きました。海軍のブルドーザー、コマツ均土機G40のプラモデルです。



乗っているのは兵隊さんで、ブルドーザー(均土機)自体は戦時中の飛行場建設の目的で生み出されたものですが、簡単にいうと元はトラクターなんです。
僕にとって「すべての技術・機械・(大きな範囲でくくればニンゲンの生み出したもの)は使い方によって毒にも薬にもなるのだ」ということに気が付いた画期的なマシンです。「あたりまえだよ!」と言わないでください。僕はまさか農作物を作るトラクターが戦争に行ったなどと露程も思わなかったのですから・・・
実物は長い長い旅をして(真偽に疑問持つ人もいるようですが、僕はこれでいいと思います)生まれ故郷日本に帰ってきた機体で、僕も博物館に見に行ってきました。
機械はその能力を持ってそこにあるだけ

35年ぶりに日本に戻った国産第一号のブルドーザー
本機は第二次世界大戦中にフィリピンで稼働し、終戦後はアメリカ軍に接収され海中に投棄された。しかし、船の航行に邪魔になるということで後日引き揚げられたが、まだ稼働することがわかり、オーストラリアの農場で長い間使用されていた。農場主やコマツの現地代理店の人々の協力により、本機は長い旅を終えて1979年(昭和54年)に日本に戻ってきた。
とあります。
もちろん、例えば産業用無人ヘリコプターが兵器転用されることを恐れて輸出に制限が掛かっていることも知っていましたし、ドローンがテロに使われる心配や実際に使用されたニュースも知っていました。
ただ、それらが実際には繋がっていないというか腑に落ちていなかったというか・・・


機械自体は言われたことをやるのみ。善も悪もありません。その色を付けるのはヒトです。
そもそも、善と悪なんて色を付けていることそのものが機械を使うにあたっての危険を含んでいるかもしれません。
(白黒はっきりさせようとしてしまうのは僕の悪いクセです。僕には技術や機械を使う素養がないなぁ・・・)
そもそもの始まりは絵本でした
すっごく長いですが、初めから辿りたい人は地道にこちらのリンクから辿ってください。
『絵本から兵器に行き着いちゃう壮大な検索の旅「はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー」』



しまったっ!時間がなくなってしまいました。この話は続くかもしれませんし、続かないかもしれません。それではまた明日!