今日は北海道の中古車屋さんで見た、シバウラホイールトラクタS07「撮りトラ」です。
シバウラS07です。実は顔のわかる写真はこれだけしかありません。時間のない中、多数のトラクターを確認するために、あとから「あっ!くそっ!」ということが結構あります。「田の字」型のグリルが見慣れた縦格子型グリルと違って新鮮です。
少ない写真ですが、大事な軽自動車型式認定番号と銘板はおさえていたみたいです。
NIKKO
その前にNIKKOのレギュレーター。色々な機種で見かけます。
FORD1000にも全く同じものが使われていました。
調べてみると、日興電機工業株式会社という会社がありました。昭和8年創業ですし、取引先には「いすゞ自動車株式会社」もありますから、この会社の製品じゃないかと思うんです。
イセキTS1700のスターティングモーターにもNIKKO ELEC IND CO.,LTDと書いてあります。
イセキTS2810にもスターティングモーターにNIKKOの文字が・・・ 拡大してみると上の9-8210-0608-0の頭に「いすゞ」とあります。エンジンはいすゞ製かなあ。
コマツWD50に搭載されたいすゞエンジンのスターティングモーターにもNIKKO
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小型特殊自動車
運輸省形式認定番号 農722号
シバウラ S07 形シバウラホイールトラクタ
車輛形式 S07
車体番号検印 -
機関形式番号 LE752A-
機関出力 15PS
とあります。銘板は古そうですが、表記がシバウラホイールトラクタとなっていて、1970年以前のシバウラトラクタ表記ではありません。表記が切り替わってすぐのパターン・・・おそらく1970年〜1971年頃のものと思われます。
少し前に紹介したシバウラホイールトラクタS30Dと同じタイプです。
1976年以降になるとこれ
ネットで探してきたS1500のプレートです。表記はシバウラトラクタ。認定番号は農720号と、農722号のS07より2つ若い・・・ちょうど表記が切り替わり、しかもS1500という4ケタの型番が一気にS07と2ケタになってしまっています。
同じくS1500の銘板の画像を引っぱってきました。こっちのほうが安っぽい銘板なんですね・・・
さらに時が経つとまたシバウラトラクタに戻っています。銘板の表記は「シバウラトラクタ」→「シバウラホイールトラクタ」→「シバウラトラクタ」となっていて、「シバウラホイールトラクタ」時代は結構短そうです。
運輸省型式認定番号が700番台というのは結構古くて、699号のTS2400は1970年生まれとわかっています。また、726号の三菱R2500Gは三菱の年表で1970年生まれということがわかっていますから、間にはさまれたシバウラS07もそのあたり、1970年生まれと考えても良いのではないでしょうか?
それにしても、S07という名前は異色です。
思うにS30A(30馬力)からS30D(37馬力)にモデルチェンジ?した時に馬力と数字が乖離してしまったうえ、ついでにS15Dなのに28馬力という、数字は半分になったのに馬力は2/3的なモデルを作ってしまって、名前のルールが混乱してしまったのではないでしょうか?
本当なら、S30DにはS37Dと名前を付け、S15DにはS28Dと名付け、S07であればS15とすればスッキリするはずですもん。S15を先に使ってしまったせいで苦しくなっちゃったんです・・・きっと。
そこで「15馬力だとこんなもんじゃね?」とS07などというな名前にしたのではないか?と想像します。
少し脱線してしまった
写真はあと少ししかありませんが・・・。中心にメーター。左右にインジケーターを配した、わりとまとまったインパネです。
ゴルフボール型ウインカー。遊び心があって、これ好きです。どこのメーカーで作っていたのか知りたい・・・
これは発電機かなにかが乗っていたのでしょうか?お手製の感じです。
今日はこんなところです。また明日!
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