投稿日: 2018年10月12日2019年8月21日 投稿者: nora次世代自走乗用ピッカー「アガール」@農業資材EXPO & 大根ハーベスター@34回国際農業機械展in帯広今日は趣向を変えて・・・農業資材EXPO(於幕張メッセ 10/10〜10/12)を見に行っていた伊藤産機さんが興味を持ち、送っていただいた写真からです。 玉ねぎやジャガイモを拾って、コンテナに入れてくれるという機械だそうです。僕は収穫機というものをほとんど見たことがないので、これがどれほど画期的なものか全然わかりません。でも、農機具を扱うプロの目にとまったのですから今までにないものなのでしょう。長崎県大村市の田中工機株式会社の「アガール(Agirl)」という機械だそうです。 実はたまねぎやジャガイモなどを拾って・・・の「拾って」の部分に僕はすごく反応してしまったのです。うまく説明できないのですが、作物は販売したり食したりする目的で作られるわけで、拾ってくるわけわけではありません。しかし、実際にその作業を見ると「拾う」としか言いようがない感じ・・・言葉を実際の風景を基づいて選んで発すると、どうにもそこらへんに落ちているものを拾ってくるみたいな子供っぽい表現になってしまうところにおかしみがある・・・そんなところでしょうか。そしてこの機械、まさに作物を拾って、上に上げて、コンテナに入れる・・・そんな機械のようです。 この機械が『第28回 読者が選ぶ「ネーミング大賞」』を受賞した・・・というのです。いきなり読者が選ぶ・・・といっても、何の読者か、さらにはネーミングって???と「ハテナ」連発です。そもそも農業機械はオヤジギャグの巣窟ですから、この「アガール」という名前もその中ではごく普通の部類に入ります。と、いうことは、きっと農業機械に免疫のない読者の大賞なのでしょう。 調べてみると「日刊工業新聞」という新聞の賞なのでした。 大賞は一つではなく、生活部門、ビジネス部門と部門ごとに別れて、それぞれ16〜7ずつ受賞しているようでした。ネーミングの由来・・・というリンクをクリックしてみると・・・AGIRL(アガール)農業文化は進化する。これからはラクラク時代へ。をキーワードに、アガールの挑戦として☆Agriculture(農業)の変革を目指します☆収穫作業の効率が断然アガーる☆女性(ガール)の就農促進を目指します(田中工機)とあります。 田中工機のWEBページを開いてみると、ネーミングだけではわからない部分が見えてきます。なにこれー!Girlという言葉は「女性にも優しく簡単に」という意味合いがあるのでしょう、しかしなぜ着物???それよりも何よりもその口元は???これはおもしろいです。名前だけじゃなく、ビジュアルも遊んでいる感じ。これぞ次世代農業広告かも・・・ せっかくなので拡大しておきます。きっと何か意図があるに違いない。それがわからなくても十分楽しいです。 ちょっとすき焼きの材料を想像させる、JA岩井が作ったこのネギの販促ポスターに通ずるものがありますよね! 田中工機の製品は他にもユニークな名前ばかり・・・アガールがビジュアルで遊んでいたのに比べ、同じ女性をフューチャーした名前、次世代じゃがいも植付機「ジャガール」のビジュアルは従来通りの作業風景写真です。男性は徒歩、女性は乗車で、乗って楽々は女性のみ・・・ということですね。後ろに見える石垣、立派ですねえ・・・由緒あるものなのでしょうね。 一方、こちらは第34回国際農業機械展in帯広で見た、その名も「大根ハーベスター」ネーミング大賞のあとに聞くと、シンプル過ぎて拍子抜けしてしまう感じです。色では遊んでいるようですが、名前も腕まくりして考えても良かったのでは・・・などとおせっかいに思ってしまいます。大きさはこちらのほうがずいぶん大きい感じです。 こちらはずいぶん人が乗れる感じ。作業者もオペレーターもどちらも「乗れる」収穫機のようです。 全長5300mm全幅3300mm全高3300mm、ゴムクローラ方式でHST副変則二段。なんとエンジンは82馬力・・・ クレーンも付いています。Wキャプユニック付きダンプトラックのような、色々付いている機械、好きなんです。 これでコンテナを地面に降ろすのでしょうけど、クレーンが回ったら乗っている人、頭ぶつけちゃいますよね・・・色々付いている機械はこういう禁止事項があるからさらにおもしろいです。 白菜や大根、サツマイモの収穫などをこちらで見ることがありますが、作物を集めてコンテナに入れる作業は人海作戦です。 さらにはコンテナをトラックに積み込む作業もありますから、機械を使って少人数で済むのなら・・・と、需要もあるのでしょうね。 今日はここまでです。また明日! 上の記事とゆるく関連しているほかの記事:ポテトハーベスター続き@第34回国際農業機械展in帯広ポテトハーベスター東洋農機TOP-1@第34回国際農業機械展in帯広フィンランド生まれのValtra T214+ウッドチッパーMus-max WT8 XL@第34回国際農業機械展in帯広その2:フィンランド生まれのValtra T214+ウッドチッパーMus-max WT8 XL@第34回国際農業機械展in帯広なんと46年前!クボタ歩行自脱型コンバイン HJ3・・・「昔のカタログシリーズ」1988年製 SHB12 新道東ポテトハーベスター・・・撮りトラその2