ついに2年越しの謎のトラクターを特定!「撮りカタログ@土の館」

もうすでに相当時間掛かっちゃって仕事の時間に喰い込んでいますが、ついにやりました!

北海道上富良野町にあるスガノ農機の『「土の館」 土と犂の博物館』で見た、昔のトラクターのカタログにはさまっていたカッコイイトラクターの写真を特定です!

2015年の写真を使った記事『当時の熱が並んでる。昔のトラクターのカタログその2・・・「撮りカタログ@土の館」』で「謎のトラクター」として取りあげたのですが、誰もご存知の方はいらっしゃらなかったんです。

今年andoさんとhokkaidoujinさんと「土の館」に行った時、何かの参考になるかともう一度写真を撮っておいたのです。よく見ると下隅に何かメモがあるじゃないですか!
今年andoさんとhokkaidoujinさんと「土の館」に行った時、何かの参考になるかともう一度写真を撮っておいたのです。
Eicher ES 400
少し拡大してみます。まるっこいボディにビルトインの角目ランプと四角いレインガードキャビン・・・独特の形をしていますよね? おお!よく見ると下隅に何かメモがあるじゃないですか!
Eicher ES 400
薄いエンピツ書きで読みにくいんですが・・・
拡大してみます。
拡大してみます。

キャビン付き Wタイヤ(ナロータイヤ) 8-2、 
ホルダ スイスのブド作業場 (傾斜地でのテラス栽培に活躍している)
1975.6 小野先生

とあります。

これ、ホルダートラクターなの??? 1975.6とあるのは年号でしょうね・・・ブド作業場は傾斜地とあるしブドウの栽培に使われていると見ていいでしょう。

レッツHOLDER

さっそくホルダートラクターを検索してみます。まあ、画像検索の方がわかりやすいですよね? ホルダーは中折れ式が多いので形的にあわないものが多いなあ・・・それに緑色だし、ホントにホルダーなんだろうか・・・
さっそくホルダートラクターを検索してみます。まあ、画像検索の方がわかりやすいですよね? ホルダーは中折れ式が多いので形的にあわないものが多いなあ・・・それに緑色だし、ホントにホルダーなんだろうか・・・
強いていえばこれが似てるかなあ・・・中折れ式じゃないし、holderの強烈に主張している「H」のグリルもついてない。
強いていえばこれが似てるかなあ・・・中折れ式じゃないし、holderの強烈に主張している「H」のグリルもついてない。
これは緑だけどホルダートラクターじゃなくてsteyr80というトラクターでした。丸目だし、正面に特徴的なグリルもないし、謎のトラクターはきっとホルダーじゃないんでしょう。
これは緑だけどホルダートラクターじゃなくてsteyr80というトラクターでした。丸目だし、正面に特徴的なグリルもないし、謎のトラクターはきっとホルダーじゃないんでしょう。

もう一つのキーワード「ブドウ栽培」で攻めてみる

ブドウ畑のトラクターで検索してみます。変わったトラクターがたくさん出てきますね! 期待が持てます。左の列、上から4番目。色合いは違うけど角目のトラクターがあります。これが比較的雰囲気が似てるかな・・・
ブドウ畑のトラクターで検索してみます。変わったトラクターがたくさん出てきますね! 期待が持てます。左の列、上から4番目。色合いは違うけど角目のトラクターがあります。これが比較的雰囲気が似てるかな・・・
Steyr 8055というトラクターだそうです。またSteyrが出てきた!このあたりなのか?・・・と思ってかなり突っ込んで調べたのですが、どうもSteyrは近いけどそのものではないようでした。
Steyr 8055というトラクターだそうです。またSteyrが出てきた!このあたりなのか?・・・と思ってかなり突っ込んで調べたのですが、どうもSteyrは近いけどそのものではないようでした。

更にブドウ畑のトラクターで検索を続けます。これなんかどうかな? 角目だし目の上に横長の小さなグリルがあるし、これの先祖が謎のトラクターでも驚きません。
更にブドウ畑のトラクターで検索を続けます。これなんかどうかな? 角目だし目の上に横長の小さなグリルがあるし、これの先祖が謎のトラクターでも驚きません。
ボディになんと読むのかわかりませんが「DEXHEIMER」と書いてあります。これをきっかけにして進みましょう。
ボディになんと読むのかわかりませんが「DEXHEIMER」と書いてあります。これをきっかけにして進みましょう。

「DEXHEIMER」で攻めてみる

「DEXHEIMER」で検索すると見たことのないトラクターがたくさん出てきます。おお!まったく似てないけどこのトラクターなんてすごくカッコいい! 検索ってこういうものにいちいち引っかかるから、目的地に最短で辿り着けないですよね?
「DEXHEIMER」で検索すると見たことのないトラクターがたくさん出てきます。おお!まったく似てないけどこのトラクターなんてすごくカッコいい! 検索ってこういうものにいちいち引っかかるから、目的地に最短で辿り着けないですよね?
DEXHEIMER 222 というトラクターみたいです。このメーカーは赤くて小さくて可愛くて機能がギュッと詰まってずっしり重い感じのトラクターをたくさん作っています。このメーカーで謎のトラクターに似ている機体を見つけよう!
DEXHEIMER 222 というトラクターみたいです。このメーカーは赤くて小さくて可愛くて機能がギュッと詰まってずっしり重い感じのトラクターをたくさん作っています。このメーカーで謎のトラクターに似ている機体を見つけよう!

さらに「DEXHEIMER」で検索を続ける

DEXHEIMERは赤くて四角いトラクターばかり。四角と丸の微妙な融合のボディってなかなかありません。そんな中にDEXHEIMERではないですが、すごくテイストの似ている機体を見つけました。色もブルーグレーでいい感じです。
DEXHEIMERは赤くて四角いトラクターばかり。四角と丸の微妙な融合のボディってなかなかありません。そんな中にDEXHEIMERではないですが、すごくテイストの似ている機体を見つけました。色もブルーグレーでいい感じです。
ブルーグレーの機体ですからドイツのトラクターでしょうかね? Eicher Tiger 3153というみたいです。ドイツ製だったら「アイヒャー ティーガー 3153」と読むのでしょうか。今度はここら辺を攻めてみましょう。
ブルーグレーの機体ですからドイツのトラクターでしょうかね? Eicher Tiger 3153というみたいです。ドイツ製だったら「アイヒャー ティーガー 3153」と読むのでしょうか。今度はここら辺を攻めてみましょう。

Eicher Tigerで検索に方針変更!

Eicher Tigerで検索
おいおいおい!かなり臭ってきたよ。近いんじゃないか? カウルの形、センターマークの置き方、臭う臭う臭う!
Eicher Tigerで検索
ビンゴ!これじゃないかな??? 角目、グリルの位置、エンジンフードがフレームまでかぶっていないなど、特長が酷似!
アイヒャーES202っていうみたいです。かわいいなあ。ホント、シンプルでカッコいいトラクターです。
アイヒャーES202っていうみたいです。かわいいなあ。ホント、シンプルでカッコいいトラクターです。

Eicher ES202でトドメを刺すゾ

アイヒャーES202でさらに検索してみます。間違いないですね!この顔です。
アイヒャーES202でさらに検索してみます。間違いないですね!この顔です。
Eicher ES202です。いいなあ・・・これ。何一つ飾ってないけど、すごく美しい。・・・ん?ちょっと待てよ? 空冷エンジンのブロアみたいなの、2つだけだな・・・確か謎のトラクターはもっとたくさん見えていたはず。
Eicher ES202です。いいなあ・・・これ。何一つ飾ってないけど、すごく美しい。・・・ん?ちょっと待てよ? 空冷エンジンのブロアみたいなの、2つだけだな・・・確か謎のトラクターはもっとたくさん見えていたはず。
四角いヘッドランプ、ダブルのリヤタイヤ、レインガードキャビン・・・かわいらしい外観のユニークなトラクター。一体なんて名前なんでしょう。
謎のトラクターは少なくとも丸いものが3つ見える。きっと気筒数の違いだ!ドイツエンジンみたいに空冷の同じユニットが並んでるんだろうな。

Eicher ESで再検索

おお!3つのブロアのヤツ見つけた見つけた! Eicher ES400っていうんだ。
おお!3つのブロアのヤツ見つけた見つけた! Eicher ES400っていうんだ。

というわけでスッキリと気持がよく特定できました。
謎のトラクターは「Eicher ES400」だったんです。

これがアイヒャーES400。3気筒空冷ディーゼルエンジンのようですね!
これがアイヒャーES400。3気筒空冷ディーゼルエンジンのようですね!
こんなのも見つけました。どんどんつなげていって5気筒のアイヒャー。Eicher mammutというらしいです。調べてみるとmammutとはドイツ語でマンモスのこと。まさにマンモス!うまいこと名前付けましたねえ・・・
こんなのも見つけました。どんどんつなげていって5気筒のアイヒャー。Eicher mammutというらしいです。調べてみるとmammutとはドイツ語でマンモスのこと。まさにマンモス!うまいこと名前付けましたねえ・・・アイヒャー マムートとでも読むのかな。
萌えますねえ・・・いいわ。
萌えますねえ・・・いいわ。

時間喰っちゃったなあ・・・続きます。

上の記事とゆるく関連しているほかの記事:

“ついに2年越しの謎のトラクターを特定!「撮りカタログ@土の館」” への4件の返信

  1. 木田さん おはようございます

    僕は超昔の戦車みたいに、後ろから乗り降りするんじゃないかと睨んでます
    狭い木の間の畝間ではそもそも横から乗り降りできないと思われるんで・・・

    ブドウ畑のトラクターはみなスモールサイズですから
    きっと日本のメーカーも参考にしたでしょうね

  2. 一番上の写真のトラクタ レインガードキャビンそっくり でも、横にも窓があるからちょっと違う ドアでもなさそう 下のエプロンみたいな所から乗り降りするんかな? 乗りにくそう……
    真ん中の赤いトラクタDEXHEIMER 222
    タイヤを大きくしたヤンマーYM1300って感じに見えます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です