今日はここのところずっとやっていた、田植機の機能と名称と愛称の話に戻ります。現在の機械も興味深いんですが、やっぱり何が出るかわからない発掘というのは、宝探しみたいでおもしろいですね!
というわけでこういう作業を『田植機考古学』と称することにします。
田植機に愛称があって、その名前を元にネットで田植機をひとつひとつ発掘してきました。クボタは春風から始まってレインボー、そして現在はメインストリームが「ラクエル」と「ワールド」でしたっけ?
そして実はレインボーという名前はシリーズ名で、レインボープロ、レインボーアクティブ、レインボーキッド・・・と、それぞれ別にセカンドネームがついているのでした。
レインボーが姓だとしたらアクティブとかプロは名(な)ですかね。
やり始めるとどんどん掘り出されてくる!
おさらいで「春風」の発掘をまた始めてしまいました。
最古の春風は2サイクルだった?
霜月御神守のときにMさんに聞いたのですが、1輪タイプの「春風」はどうも2サイクルだったようなんです。(それがS300かどうかは不明)
Mさんは一輪タイプのメリットとして、一筆書きとか、植え終わりとかを考えなくて植え初めても最後は畦畔の上を走って帰ってくれば良いところがラクだったと言っていました。
考えてみればそうですね・・・帰りの道がなくなったらそこから畦畔に上がって帰ってくればいいんですから・・・
↑こんなこと考えなくてもいいんだ・・・
それからこんなことも言っていました。その春風は苗の受けが通常と違ってこっちを向いている・・・と。
それにしても、昔の田植えでは今の草刈りみたいに2ストの音がミーンミーン響き渡っていたなんて、想像もしませんでした。僕の中で田植えの音の景色がすっかり変わってしまった感じがします。
これから草刈りもどんどん4ストとか、さらには電池草刈機が発達して今とまったく違う音の風景になり、この後の世代が「え”〜〜〜っ?昔はエンジンがミーンミーンいいながら草刈りしたの?」って驚かれるんでしょうね・・・
今でも売ってるぞ!一輪タイプの歩行型田植機!
これ、ヤマハのエンジンなんですね。重量は78キロ。思いきって一輪タイプの田植機、電動にしちゃうとかもしくは頑張って排ガス対策して2ストに戻して超軽量50キロとかで出したらおもしろいんじゃないかなあ・・・
あ!それとかセグウェイみたいな自律タイプの乗用一輪田植機なんてどうでしょう!!植え方なんか超自由の田植機ができますよね!
「春風」にライダー登場!
前回の発掘では「春風」とは歩行型の名前だと思っていました。
ところがいただいたコメントで実は「春風ライダー」なるものが存在したことが判明。さっそく探してみました。
で、春風歩行型に1輪タイプと2輪タイプがあったように、春風ライダーにも3輪タイプと4輪タイプがありました。
「春風ライダー」のアニキはブルトラじゃあないだろうか・・・
以前の記事『クボタブルトラB5000+田植機アタッチメントの一部・・・「撮りトラ」』から写真を引っぱってきました。
この角度から見ると顔や雰囲気がそっくりですよね! ここで出た改良点などをフィードバックしてNSRができたんじゃないかな・・・でも、そうだとしたらNSRはディーゼルエンジンってことになっちゃうか・・・
農研機構のサイトによると田植機アタッチメント付きブルトラ、SPR6000の登録は1977年。そこから得たものを使って1980年に乗用田植機NSR5ができたと考えるのが自然かな・・・と思います。
春風の地層は思ったより厚い!
初め「春風」の地層は歩行型しかない薄いものだと僕は考えていたのですが、掘ってみると一輪タイプ、二輪タイプ。そしてライダー登場。
ライダーにも3輪タイプ、血筋の違う4輪タイプがあり、思ったよりその層は厚いことがわかってきました。(あくまでも当社比。知っている方は初めからその厚さをご存知です)
いや〜時間掛けちゃいました。また明日!
鉄オタとワンコさん おはようございます
わ!ほんとですか!それはすごいです
もし行ける距離であればぜひ見にいきたいです
ご検討くださいっ!
初めてコメントさせていただきます。この春風ライダーの一輪2022年現在我が家で現役で使ってます❗️1980年より前なんですね。
おじまさん おはようございます
ホントだ!角目ですね!
見られて嬉しいです
丸目と印象がそんなに変わらない正方形
どんなに厳つくなっちゃうのか?と思ってましたが、かわいさも変わらないいんですね
おはようございます。
角目,これです。
https://www.youtube.com/watch?v=-NzZXW4rdpQ
もしかして,4は角目,5は丸目とか使い分けてのかも。
ほんの短い間使用した8も角目でしたよ。
おじまさん おはようございます
いろいろ聞いてみないとわからないものですね
そんな落とし穴があるとは・・・
そのせいかどうかわかりませんが、Mさんが「ヤンマーで苗乗せ台が動かないタイプがあった」と言ってました
苗を作るときにスポンジの上に種を蒔き、その上に土をかぶせるのだそうです
そのスポンジには切れ込みの入っていて、苗を爪が掻きとるとズルズルとヒモ状につながって
苗乗せ台を動かさなくても連続して植えられるのだとか
でも、スポンジの上に苗を作るので苗がうまく育たず、すぐに使うのをやめてしまったそうです
それとNSRの角目、探してみたのですが見つかりませんでした
レアアイテムですね!
もうひとつ。。
我が家で使っていたNSRは4も8も丸目ではなく,角目でしたよ。
丸目,かわいくていいですね。
こんにちは。
>これはもうアンティークですね・・・先エンジン、苗受けが手前でこっちを向いています。
我が家にあったのもこのタイプでした。
作業をすると,苗乗せ台が視界のなかで左右に動いて惑わされるので,
真っ直ぐに植えるのにコツが必要でした。