たぶん異母兄弟。ヤンマーYM○73シリーズ・・・「撮りトラ」

昨日の『トラクターの歴史妄想。ヤンマー第3世代?のトラクターYM173・・・「撮りトラ」』からの続きです。

勝手に名付けたヤンマー第3世代のトラクター、YM173はヤンマー農機の創業メンバーのうち、YM13Aを作るなど13馬力エンジン担当だった藤井製作所が作り出したものじゃないか?

そして、同じ頃世に出たYM273(23馬力)はYM18Aを作るなど18馬力担当だった協和農機が作り出したのかも。・・・という推理をしたところまででした。(たいして根拠のない推理ですが。)

だって似てない

勝手に名付けたヤンマートラクター第三世代YM○73シリーズのYM173(13馬力)
勝手に名付けたヤンマートラクター第三世代YM○73シリーズのYM173(13馬力)
44歳(なんでわかったかは後述)働き盛りなんだけどなあ・・・それにしても目がないぞ?!
勝手に名付けたヤンマートラクター第三世代YM○73シリーズのYM273(23馬力)

オデコのエンブレム、全然違います。YM173が「Y」とだけなのに対し、YM273はフルネームで「YANMAR」。

似てるのはココ

勝手に名付けたヤンマートラクター第三世代YM○73シリーズのYM173(13馬力)
ちょっとマッセイファーガソンを思わせる大きめの丸いバッジ。YM173(13馬力)
勝手に名付けたヤンマートラクター第三世代YM○73シリーズのYM273(23馬力)
こちらは勝手に名付けたヤンマートラクター第三世代YM○73シリーズのYM273(23馬力)丸いバッジ。

これは統一感があります。

ヤンマートラクター第三世代YM○73シリーズのYM273(23馬力)
YM173のほうの写真はないのですけど、このサイドのラインも同じかもしれません。

千番台の第四世代になってもそのまま・・・

YM1100からYM1400あたり
トラクターの顔収集家k-workさんの写真。YM1300Dでしょうか・・・これ、よく見たら目は四角になってグリルもスリットになってますけど、ほとんどYM173とボディは変わっていません。
勝手に名付けたヤンマートラクター第三世代YM○73シリーズのYM173(13馬力)
こちらYM173。目のところを切り抜いて、四角い目用パネルをはめれば簡単にYM1300に!

YM1100D

YM1100D
ネットで見つけた写真。YM1100D。 おまけにエンブレムも「Y」のまま。

YM1300D

YM1300D
同じくネットで見つけたヤンマーYM1300D。こちらもエンブレムも「Y」のまま。

一方他の第四世代は・・・

YM1401D
拾ってきたYM1401Dです。14馬力?になると顔つきも変わって、なんとオデコのエンブレムも「YANMAR」のフルネーム。
YM3000
こちらはYM3000。やはりオデコのエンブレムも「YANMAR」のフルネーム。

やっぱり、馬力帯ごとに別々に進化しているように思えます。サイドのラインと丸いバッジはわりと共通している感じですが、顔つきとオデコのエンブレムが「生まれ」を表しているように思えてなりません。

メインはYM173でした・・・

勝手に名付けたヤンマートラクター第三世代YM○73シリーズのYM173(13馬力)
グリルの網は微妙に凸凹が付いています。オデコのエンブレムで「Y」と省略してしまったので、ここで埋め合わせているのか、流れるようなYanmarのでかい文字。
勝手に名付けたヤンマートラクター第三世代YM○73シリーズのYM173(13馬力)
ボンネットにプレスラインが通っています。このラインがセンターマーク代わりなのかな?
勝手に名付けたヤンマートラクター第三世代YM○73シリーズのYM173(13馬力)
「Y」のエンブレム。
勝手に名付けたヤンマートラクター第三世代YM○73シリーズのYM173(13馬力)
ヘッドランプはどこのメーカー?
勝手に名付けたヤンマートラクター第三世代YM○73シリーズのYM173(13馬力)
むむっ・・・「ISHIKAWA」 この時代、国産トラクターのヘッドランプを席巻していた謎の国内メーカー(たぶん)の「ISHIKAWA」。現在どうなっているのかまったくネットでは調べられません。
ヤンマートラクタYM173 機関総排気量751cc 機関出力13PS/2100rpm。やっぱりバッテンマーク。
ヤンマートラクタYM173 機関総排気量751cc 機関出力13PS/2100rpm。やっぱりバッテンマーク。
勝手に名付けたヤンマートラクター第三世代YM○73シリーズのYM173(13馬力)
ハンドル、3分割のようになってますけど、きっと油分が抜けて縮んで割れてしまったのでしょうね。
勝手に名付けたヤンマートラクター第三世代YM○73シリーズのYM173(13馬力)
クボタの国産第一号機のように油圧ユニットがお尻の下に入っています。クボタの油圧ユニットはモンロー製でしたね!

写真が切れたのでここで終わりです。今のエンジンは同じ排気量で様々な出力に対応できるみたいですけど、このころは1馬力2馬力の差がすごく大きくて、全く別のエンジンになってしまうくらいの勢いだったのではないでしょうか。

こうやって写真を見ていると、ヤンマーの場合エンジンを持っている工場がその馬力帯のトラクターを開発して独自に進化させていった・・・それらをゆっくりとブランドの本に統合させていった・・・そのように思えてなりません。

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