シロカキの途中ですが、毎朝その日の気分で書いているのでご容赦ください。今日は田植えです。
田植機で田植えをしたあと、約物を回り込んだりしたわずかなスペースに苗を手で植えるところです。近くで見たのは初めてなので興味津々だったのですが、なかなかどうして・・・(↓時間がある方はご覧下さい。1分ちょっとの映像です)
たまたま、ここは飼料稲の田んぼだったのです。傍からすればコシヒカリの田んぼと見た目もたいした変わりはなく(僕はもう少し育ってくればなんとか見分けがつくようになりました)飼料用も食用のコシヒカリも同じように見えます。
ただ、作るほうでは複雑な想いがあるのだなぁ・・・と感じました。
飼料稲を作るようになった経緯(傍観者の推理です!間違っていたら直してください!!!)
僕が聞いた断片的な話を僕の頭の中で紡いだだけなので、間違っているかもしれません。
飼料稲を作るようになったのは、米が余ってしまい、生産抑制のための減反という政策?の一環でこのあたりで飼料稲を作るようになったのは10年も経っていない感じです。
その前はどうだったんだろう?このあたりでも作っていない田んぼや転作して別の作物を作っている田んぼが見られたのかな?
減反って?
ちょっと戻って減反政策というのを調べてみると、ウィキペディアにはこうありました。
減反政策(げんたんせいさく)とは、戦後の日本における、米の生産調整を行うための農業政策である。
基本的には米の生産を抑制するための政策であり、具体的な方法として、米作農家に作付面積の削減を要求するため、「減反」の名が付いた。一方、緊急輸入を必要とする米不足や、事故米なども発生している。
ざっと見ると食料増産のため、政府が全量固定価格で買い上げるようになった米をみんなが意欲的に作るようになり、その結果買い取り価格を流通価格が下回って逆ざやが財政を圧迫したため「ちょっと減らしてよ」ということになったみたいです。
う〜ん・・・なんだか自然エネルギー買取の話みたいだなあ・・・そのうち太陽光パネルの減反政策がおきそう・・・
話はさらに戻って
で、飼料稲です。
↓これは僕の想像です
もともとは田んぼですから稲を作るのが一番です。しかし、食用の米は余っている。そこでその田んぼを使って家畜飼料としての稲を作れば元々田んぼなのだし、食用の稲と一緒に作業できて一石二鳥なのではないか?
おまけに家畜の有機肥料を使えば一つの循環サイクルができてサイコーだ!という良いこと尽くめの案が出てきた・・・
僕もいいなあ・・・と思った循環サイクルができたはずでした。でも、「良かったね!ちゃんちゃん」と簡単には行かないようです。
頭では理解するけれど気持は別
食料は外国からたくさん入りますし、お菓子、カップラーメン、レストラン、食堂・・・世の中変わって食べ物が溢れています。(お金いりますけど)
現役を引退したレーサーが博物館でサーキットを想うように、傷ついた鳥が空を恋しく思うように、現状を理解し感謝しながらもやっぱり今までのように人々にお米を食べてもらいたいと思うんだなあ・・・と感じました。(ちょっと感傷的になってしまった)
こういうこと、ぱっとは思いがいたりませんでした。傍観者の立場ではなかなか生産者の気持がわからないものです。
ナイスなアイディアで人々を動かしても、気持までは動かすことはなかなか難しいんだな。これって政策の実施全般に言えますねえ・・・みんなの気持が動いて、みんながハッピーになるのが一番なんですけど・・・
尻切れトンボで話は飛びます
田植えつながりは田植えつながりです。子供が作った田植えレゴ®がおもしろかったので・・・
これが田植えレゴ®だ!
通学で毎日通りますから、見ていないようで見ているんですね。ちゃんとパイプラインの蛇口とコンクリートのガードがあるのが泣かせます。
きっと夏の暑い時、蛇口の水で水遊びをしたりしてるんでしょうねえ・・・だからちゃんと田んぼのアイテムとしてカウントされてるんだな。子供はおもしろいこと考えるなあ。
お さん おはようございます
えっ?そうなんですか?
大体どの地域の農場に行っているかは聞いていたのですが
実際使ってどうかは聞いていませんでした
一度見に行ってみなくてはいけないなあ
ググって上のいくつかを眺めてみただけですが
飼料米といっても大場町のように稲全体を発酵させて与えるだけでなく
米をすりつぶして与えているところもあるんですね・・・知りませんでした
実際に飼料米を作っている農家の方は大丈夫だと思いますが
それこそ耕さんの言うように意思疎通の重要性というか
関心を持たないとダメですね
これならすべて解決!万々歳・・・とはなかなか行かないものなんですね
そちらでは飼料米はどんな牛が食べてますか?
私の方では肉牛に食べさせると肉の品質が落ち売り物にならなくなるので親牛だけに与えてるそうです。
「飼料米 肉牛」でググってみればなんとなくわかると思いますよ・・・
飼料米をいくら作ってもいいわけでなく、ほどほどにしないと困ってしまう物・・・なんだかな・・・
耕さん おはようございます
わかりやすいです
うまく言えませんが
作りたいのに作るなと言われている(と思っている)立場からすると食用以外の稲だとしても作れるというのは良い・・・
今まで通り消費者に喜んで食べてもらいたいと思っている人からすると食用以外の稲を作るのはちょっと複雑・・・
そして僕のような見ているだけの側からすると、一面の田んぼに稲が植わっている姿を見て、ただキレイだなと思う・・・
立ち位置によって感じ方が変わってくるのですね
生産拠点の海外移転とか工場閉鎖などもそうかもしれませんが
余ったから減らすという行為は出納簿の帳尻は合わせられても、すごく長期にわたって色々なところにしわ寄せがきてしまうのだな・・・と、感じました。
意思疎通は農家同士に限らず、いつでもどこでもどんな関係でも必要で重要ですよね。対面する色々な方と意思の疎通を計ることは、僕もすごく重要だと思います。
中村 耕です
減反政策の僕なりの見解です。
本来はそうではないのでしょうが、(米)農家なのに農作物(米)を作らなければ補助金を出しますよ、と曲解している人が多くまた、実際にもらえていました。
農業者はまず農作物をつくってナンボだと思いますので、半ば強制的に長く続いた「作るな」というこの施策が農家の智恵と工夫を停滞させていたのだと思っています。
僕も飼料米を作り、また周りの農家から100トン程集めて使っている観点から思うと、同じ水稲を作っていても、食用意外の運用方法がもっと早くからあっても良かったのかな、と思っています。
しかし、実際同じ農家といっても畜産農家と耕種農家には見えない溝みたいなものが存在して、意思疎通の重要性をヒシヒシと感じています(^_^;)